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2018年4月17日

保険診療で作る入れ歯の歯の大きさは、かなり小さくておかしい。

来院される患者さんの中に、以前、一度保険診療で入れ歯を作った経験があるという方も多いのですが、そのほとんどの入れ歯の歯の大きさが、ご本人のもともとの歯よりも、かなり小さいサイズの歯で作られていることが非常に多いです。

まだ残っている歯の大きさと比べてみても、あきらかに小さいので、いかにも作り物の歯だとわかってしまいますし、すぐに入れ歯だと気付かれます。

歯自体の大きさもさることながら、ピンク色のハグキの範囲が広くて、ハグキが目立ってしまっている方もいらっしゃいます。

もう少しハグキの部分をうまく彫刻して、歯がはっきりと見えるようにしてあげるか、もっと大きい人工の歯を使ったらいいのに。といつも思います。

歯科医院ではなく、技工所という工場でたんたんと規格品のような入れ歯を大量に作っていかなくてはいけない場合には、仕方のないことかもしれないですが、患者さんの顔全体の雰囲気や口元を見れば、やはり見た目に違和感があるのは、すぐにわかります。

本来はその際、歯科医師が修正をすべきなのですが、おそらく器用に修正できる歯科医師はほとんどいないので、そのままあまりいまいちな入れ歯がセットされることになっていると思います。

技術とセンスのある技工士が修正すれば、それほど時間のかかることではないので、できればそのようなことができるような体制を作れたらなと思っています。

保険診療ではそのような審美的な内容は、保険外になってしまうのでできないことになってしまうかもしれません。
ですが、歯を見た目よくすることは、髪形や身なりをきちっとすることと同じく、重要な社会性のある問題だと言えます。

保険診療でもこのようなことが認められ、全国3000万人と言われる入れ歯患者さんが、人と会話する際に、口元を隠すのではなく、笑顔でコミュニケーションがとれて、快適な生活が送れるように、見た目の回復という名のもとに、審美的な要素も保険診療の一部にしていただきたいと切に願います。

ただ、先ほども書きましたように、この作業は歯科医師では難しいので、歯科技工士のいない歯科医院では難しくなります。ですが、出張という形で歯科技工士が出向くことも可能でしょうから、国が保険診療の新たな項目として認めれば、入れ歯でも見た目のいい歯並びの人たちが世の中に増えるだろうと思います。

医療費削減の今の世の中で、多くの患者さんの強い訴えでもないとなかなか認めてもらえない内容でしょうが、社会的意義はかなりあると思っています。
外国の観光客が増えていますが、先進国の中でも歯に対する意識のうすい日本人の歯並びは、決して自慢できるようなものではありません。

でも本来、きれい好きで、オシャレな日本人ですから、少し意識を変えるだけで、人から見てもきれいな口元になり、いい感じの笑顔になるのは、そんなに難しいことではないと思います。

『国を挙げて、国民をいい笑顔にする』というと大袈裟ですが、それほど難しくなく、費用もかけずに、できる内容だと思います。
そのようなサービスが組み込めるような歯科医療になってほしいと思います。

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2018年3月 2日

一から十まで1人で入れ歯を作ることが、良い入れ歯につながっていると思います。

入れ歯専門の歯科技工士として、当医院の入れ歯は、私が一人で最初から最後までお作りしています。

院長が型どりした型に、石膏を流して、口の型の模型を作ることから、患者さん専用の型どり用の器具(トレー)や、かみ合わせのとるための危惧も当然、一人で作ります。

それから前歯・奥歯を順に並べる作業の時には、患者さんと院長、私や女性スタッフで確認しながら、最終的に患者さんが納得されればその歯並びのまま、入れ歯の仕上げにかかります。

入れ歯が出来上がるセットの日まで、気を抜くことなく、すべて1人で作成していくので、細かいところにも目は行き届きますし、すべての作業は次の作業につながっていきますので、自分ですべてを管理できるのは、ありがたいことです。非常に仕事がしやすいです。

手作業ですし、自分1人で作っていますので、大量に作ることは難しいですが、歯科医院内の技工室ですから、すぐに対応できる点と、患者さんを直接目の前で見ながら製作できますので、『百聞は一見に如かず』のことわざ通りに、早くて正確な作業が可能となっています。

また、患者さんとの会話からいろいろなご注文や感想を聞けることも、入れ歯を作るうえでは非常に貴重な情報源でありますし、技工士としての経験としましては、患者さんのコメントはある意味財産であります。患者さんの本音の声が聞けるような環境にいる技工士は全国でも数少ないと思いますので、毎回、自分の血となり肉となる大切な経験だと思い、心して取り組んでいます。

今では、患者さんのご注文もほとんど想定内のことになりましたが、それでもまだまだ患者さんの真の思いを一度でつかむということは難しく、数回取り組ませていただくことで、どのような希望をされているか、わかるようになってきました。

歯科医師も、1人の患者さんの治療を、一から十まで自分でやるというのが基本だと思いますが、私たち歯科技工士も本来は、1人の患者さんの入れ歯を1人ですべて行ったほうがいいのではないかと、最近実感しています。

日本の歯科では、ほとんどは分業化された歯科技工所(ラボ)で入れ歯や差し歯が作られていますが、1つの歯科医院で1人の患者さんに対して、治療は1人の歯科医師がやり、技工物は1人の歯科技工士が作るような体制が、理想的ではないかと思います。

分業的な作業で作っていく中ではつかめないものがあると、思っています。


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2018年1月16日

来院された時よりも、キレイでかわいい、あるいは男前の口元になることを狙っています。

入れ歯や差し歯は、見た目だけの問題ではなく、
機能的によく噛めたり、違和感がなかったり、清掃しやすかったりすることがまず一番大切です。

その次に、多くの患者さんが求めていらっしゃるのは、やはり見た目の良さ、
つまり、歯並びがきれいだったり、かわいかったり、男前であったり。あるいはごく自然な歯並びであったりすることです。

われわれ技工士は、ドクターからの指示や患者さんの残っている歯の型をもとにして、歯を選び出し、並べてから、一度患者さんの口の中で歯並びを確認します。

でも、歯の型ではなく、直接、患者さんの顔見ながら、ドクターとともに3人で話し合いながら、患者さんの好みを聞き出して選んだ歯が、やはり一番その患者さんに合った歯並びになることが多いです。

型を見ているだけでは、顔全体のイメージ、そして、唇やほっぺたの感じによる歯の出具合いなどはまったくわかりません。

直接見るということは、一番早く正確に歯や歯並びを選べる方法だと言えます。

そして患者さんによって、入れ歯や差し歯とはわからないようにごくごく自然に作ってほしい人もいれば、
せっかく作るのだから、全体的にきれいな感じにしてほしいという患者さんもよくいます。

機能的に支障のない範囲で、できるだけ患者さん好みの歯にしたいというのが、院長の方針で、私も来院された時よりも、絶対にきれいで、かっこよくて、良い歯並びで帰っていただきたいという思いで歯並びに取り組んでいます。

1回で決まることもあれば、数回試行錯誤することもあり、後日、再度来院していただくこともありますが、結果的に、患者さんがこれがいいという形の歯や歯並びになることが一番だと思います。

使われていて不満足な入れ歯はやはり作りたくありませんので、どこまで本音で話されているかはわかりませんが、患者さんのお話や反応を見ながら、適切に改善する作業を繰り返しております。

入れ歯でもこんなに自然なのに、なおかつきれいな歯になるものだな。と思ってもらえるような入れ歯を目指して常に作っております。

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2018年1月 6日

素敵な入れ歯を今年も作っていきます

長年食べられなかったたくあんを食べられるようになったというお話や、
入れ歯でもするめをバリバリ食べているお話など、昨年もいろいろうれしい話やお声を聞かせて頂きました。


入れ歯とはわからない、自分の歯のように自然な見た目でありながらも、きれいな歯になったことで、感謝の言葉をいただくことも多々ありました。


本年も昨年以上に、患者さんから、「いいね!」と言われるような入れ歯を作っていきたいと思う所存です。


そのためには、とにかく新たに来院される患者さんを、来られた時よりも数段良い状態で満足して帰っていただくという強い意志を持って仕事に取り組まねばなりません。


医療はマイナスをゼロに戻すだけの行為のように思われがちですが、そのうえさらにプラスアルファされた入れ歯や差し歯を提供できるように、努力していきたいと思います。


どうぞ本年もよろしくお願いいたします。

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2017年12月25日

歯並びの大切さを知っている歯科医師は少ない

入れ歯というのは、歯が抜けてしまった所に人工の歯を入れて作る技工物です。

この時に、どの高さや位置に歯を並べるか、どれくらいしっかりかませるかなど、歯を一番理想的な所に並べる作業を「歯の排列」と専門的には言います。

これは、もっぱら歯科技工士の仕事で、ドクターの情報をもとにして考えることは山ほどあります。

しかしながら、歯科医師はあまり歯並びを重要視しません。実際に歯を並べる作業を自分ではやっていないからと言えますが、技工士でも保険診療の既成の入れ歯を数多く量産して作っている人は、深く考えて歯を並べることは少ないと言えます。

この歯並びはとても大切で、理想的な位置に歯を置かないと、さまざまな部分で支障がでてきます。食べ物を食べる時に、力が一番入りやすい位置に歯がなくて、少し高い位置にあるだけで、食べにくくなります。歯で食べ物をうまくつかみながら、なおかつ細かく砕いていかないといけないわけですから、非常にその位置が大切なのです。

食べるだけではなく、しゃべったり、ただ口や舌を動かすだけでも邪魔な位置に歯があると、不快ですし、舌をかんだり、ほほが傷つくことにもつながります。
多くの歯医者さんは、適当に上下でかんで当たっていたらそれでいいという考えであるため、なかなか口の中で何とも言えないしっくりしたおさまりの良い入れ歯と言うのは、提供されにくいように思います。

自由診療で腕のある技工士が質の良い入れ歯を作っても、ドクターが同じようなレベルでないと、せっかくの自由診療の入れ歯も台なしになってしまいます。
『あれっ。自由診療で入れ歯を作ったのに、こんなものかな?』と思っている患者さんがいらっしゃいましたら、そのような理由があると思っていいでしょう。

歯並びは、見た目以上に機能性に大きく影響しますので、ちょっと移動させただけでも、入れ歯全体のバランスが狂ってしまうケースはあります。
もともとの骨格やかみ合わせが少しズレている患者さんの場合には、この歯並びは要注意です。普通に並べているだけでは、きっとはずれやすかったり、痛みがでるようなこともあるでしょう。一度作っただけでうまくいかない時もあると思います。

入れ歯はあくまで人工物ですが、1人1人の生身の体に合わせて、最も最適な状態に仕上げていかなくてはいけないので、単なる物づくりと違うところがあります。
われわれプロの技工士が作ったから良い入れ歯になるわけではなく、使って行く中で患者さんの言葉をよくよく聞いて、その入れ歯に手を加えて修正しないといけないことも多々あります。
生身の口の中で最高のパフォーマンスができる入れ歯を作ることは、非常に難しいですが、楽しい仕事でもあります。
入れ歯は患者さんと二人三脚で作っていくものだとよく言われますが、まさにその通りで、ぜひともいろいろな意見や気持ちを伝えていただきたいと思っています。

1人として同じ体・同じ口の人はいません。なので、できるだけ良い入れ歯を作っていきますが、作ってからも患者さんには、感想をいろいろ言っていただきたいと思います。そして、共に良い入れ歯になるようにしていきましょう。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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2017年12月 2日

良いかみ合わせは、良い音がする

先日、9年勤めている助手が、歯が全部つながっている、長いブリッジの仮歯の患者さんの時、「すごい良い音がしました」と言いました。

私はそれを聞いて、「おっ。ちょっと一流だね。」と答えました。
そうです。
入れ歯でも、ブリッジやかぶせ物でも、また天然の歯の場合に特にそうですが、
なんとも言えない、『コンコン』という良い音がします。少しこもった音ですが、重厚感のある良い響きがします。全体的にバランスよくかめている時に、このような響きになります。

技工士駆け出しの頃、上下総入れ歯の患者さんが、「入れ歯がなんかカチカチと変な音がする」というので先生が丁寧に調整された後、改めてよく聞いてみると、『コンコン』というなんとも言えない良い響きがして感動したのを、思い出しました。
患者さんはかみ合わせもよくなったと言って大変ご機嫌で帰っていかれました。

入れ歯で音というのも、おかしな話に思われるかもしれないですが、かみ合わせがいまいちだとなかなか良い音はしません。むしろ、まとまりのないような音がしたり、カンカン鳴るような時もあります。

良い音ということで言えば、いつもとは違う高級な革靴を履いて歩いた時にも、同じくとても良い響きがするんじゃないでしょうか。なんとも言えない重厚感のある靴音を聞きながら歩いていると、少し自分がかっこよくなったかのような気分にさえなったりしないでしょうか。
靴の場合も、きっと地面に対してバランスよく当たっているから、このような音がするんだと思います。

入れ歯のかみ合わせに限らず、『良い音がする』というのは、さまざまな分野で1つのポイントになっているんじゃないかなと予想します。

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2017年10月27日

保険診療で作る入れ歯は、負担が大きい。歯も削られる。

先日も保険診療で入れ歯を作られた患者さんの入れ歯を拝見しまして、いつも思うことですが、なぜこれほど分厚く作るのか?、針金のようなバネも必要以上につけているのか?
疑問でいっぱいでした。
しかもかむ力を支えるために、大きな奥歯をけっこう削られてもいました。本当に健康な歯を削って問題ないのかなと危惧します。

口の中にそのような大げさな入れ歯を入れて、快適に生活することは普通に考えて難しいと思います。院長がよく言いますが、犬や猫に限らず、人間の赤ちゃんや幼児でも入れ歯を口に入れられたら、確実に吐き出します。
大人の理性があってはじめて入れ歯は道具として使っていただけるものです。

だからこそ、少しでも患者さんにとって負担にならない、過ごしていてわずらわしくない入れ歯に仕上げていかなくてはならないのです。

例えば、ネックレスや腕時計、眼鏡など、肌に直接的に着けるものを、嫌がる人もいれば、全く問題なく着けている人もいます。個人個人で身に着けるものの、うっとおしさは異なり、さらに身に着ける箇所によりちがってくるものです。

入れ歯も同じように、上のあごは全く気にならないけれど、下の入れ歯がどうも気になって仕方がないという人がいます。反対に、下の入れ歯は自分の歯のような感覚で、着けているのも忘れているのに、上の入れ歯は長時間いれていると、うっとおしくなってくるという人もいます。

その場合に、保険の入れ歯は、既製品のようなものですから、大きくデザインや設計を変更することはできません。なぜならば、決められた方法以外は、保険申請できなくなって、歯科医師がお金をもらえないのです。よほど良心的な歯科医師でなければ、わざわざ大きな変更をしてまで、入れ歯を作り直したり修正したりしてくれないでしょう。

だいたい、入れ歯といいますか、口の中というのも、人の顔と同じで千差万別です。
それにピッタリな入れ歯を作ろうと思えば、そう簡単にはいかないのです。
保険診療の画一的な作り方では、とても患者さんになじむような入れ歯は作れないと思います。
ただただ、歯科医師の先生に言われたので、我慢して慣れるようにして使ってるという患者さんが多いと思われます。

21世紀のこの豊かな時代で、先進国の中でも上位にある日本において、なぜ今だに安かろう悪かろうの入れ歯で悩まないといけないのか、私はかなり疑問に思っています。

良い入れ歯はあります。皆さん、それを知らされていないだけです。
保険診療が当たり前の世の中なので、歯科医師もわざわざ良い入れ歯を紹介しないですし、むしろ本当に良い入れ歯を知らない歯科医師がほとんどと言っていいと思います。
患者さんにとっては、ほとんど知らされていないので、かわいそうな状況です。

ぜひ保険診療中心でやっている歯科医師の先生たちも、もっと良い入れ歯を理解していただいて、入れ歯を使われる患者さんにご紹介していただきたいと思っています。

良い入れ歯は、バランスもよく、かみ合わせも安定し、長期間にわたって快適な生活が送れます。見た目だけではなく、機能的にもすぐれた良い入れ歯をぜひ使ってください。
口や歯の問題から解放されて、人生を豊かに過ごすための、1つの道具として、良い入れ歯はかなり役立つと思います。

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2017年10月 4日

欧米の考え方を基準にして、作られている今の入れ歯に問題はないのでしょうか?

技工士の関戸です。

前回の続きのような話になりますが、われわれは、専門家が言うことや、りっぱな先生が話したり考えたりしたことを、鵜呑みにする傾向はあると思います。

歯科の世界は、もともとほとんど欧米の考え方といいますか、欧米からの教育が基本になっているのですが、よくよく考えますと、同じ人間とはいえ、日本人の口や歯の治療をするのに、かなり体格も食べている物も違う文化の人を基準にした考え方で、果たして日本人にピッタリ合った治療ができるのだろうかと、ふと疑問に思います。

日本人でも、女の人と男の人とでは、体格やサイズ、力など、大きな差があります。
食べ物、着る物、使う物。それぞれに女性用。男性用。あるはずです。
同じものが使えないことはよくあります。

そして、欧米人と日本人を比べた場合、もしかしたら、日本人の男女の差よりも大きな差があると言ってもいいかもしれません。
それなのに、欧米人をもとに考えられた理論や理屈で入れ歯を作った場合、どうなるでしょうか。

単純に考えますと、強すぎる、大きすぎる、頑丈すぎるだろうと予想できます。
そして、実際にそのような入れ歯がほとんどだと思います。

もちろんそのような考え方で作られた入れ歯で不自由なく生活されている人も多いと思いますが、私は繊細な日本人に合わせて、もっと歯にやさしい、口にやさしい入れ歯にできないかといつも思っています。

今では当院にかぎらず、いくつかの医院で新しい入れ歯が作られていますが、私はこれからももっと、日本人に合わせたいろいろなタイプの入れ歯が開発されることを期待します。
欧米の理論や設計・デザインではなく、現実の日本人の、男性向き、女性向きなど、さまざまなタイプに基づいて考えられた入れ歯ができたら、バリエーション豊富な入れ歯治療になっていくと考えます。

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2017年10月 3日

今世の中に出回っている入れ歯は、なぜそこまで頑丈に作るのだろうか? 不思議です。

技工士の関戸です。

現在、世の中で一般的に使用されている部分入れ歯は、頑丈なバネや引っかけ、バーを使って、数か所の歯に固定するような形で作られています。

確かに固定するところが多ければ多いほど、入れ歯はしっかりと口の中でとまると考えられますが、もともとの天然の歯に引っ掛けたり、強く固定することが、入れ歯にとっては大切でも、残っている歯にとっては問題がないのか?と考えますと、やはり大きな負担になっていると言えます。

かむ力というのは、相当な力ですので、いろいろな歯に強くバネで固定されていた場合、その健康な歯が強い力で揺らされるのは明らかです。歯は揺らされれば、揺らされるほど、歯周病になるリスクも高まるでしょうし、しっかりと根を張っていた健康な歯が時間の経過とともにぐらぐらして弱ってくることも予想できます。

天然の歯は、歯の根っこに衝撃を吸収する繊維の膜が一層張られています。この膜は、石をかんだりしても頭にズキンと来ないように、強い力を吸収できる能力がありますし、少しばかり歯を揺らされても、耐えられるような働きを持っています。

しかしながら、入れ歯のバネのように、人工的に必要以上に強い力で引っ張られたり、入れ歯で何度もかむたびに、常に引っ掛けられていると、やは悪影響が出てきます。
許容範囲内の力で動かされるのは、なんとか耐えられるでしょうが、ではどれくらいが許容範囲なのかは、正直誰にもわからないと思います。

それならば、強い力で引っ掛けないような入れ歯はないのか?ということで作っているのが、当医院の入れ歯です。
1本1本の歯を、入れ歯に従属させるのではなく、独立させておいて、残っている歯全体で助け合って入れ歯を支えていくという考え方です。できるだけ弱い力で入れ歯を固定しておいて、実際に使っていくなかで、どうしても弱い部分がでてきたら、そこだけもう少し強い力で助ける、という取り組み方です。

すると、16年以上そのような入れ歯を見てきていますが、楽に使われている患者さんが多いです。そして、残っている歯が次々に弱っていくようなことはありません。
入れ歯を着けている感覚も少ないので、うっとおしいということもないでしょうから、気楽に入れ歯でも生活ができているという状態だと思います。

口の中でがんじがらめに固定された入れ歯は、私はあまりよくないんではないかと思っています。本来、口の中はそのような状態ではないと思いますので。
足りない部分を助けるだけで、必要以上に負担をかけるのは、悪い面も出てくるかと想像します。


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2017年9月29日

入れ歯はやはり『金属製の入れ歯』をおすすめします。

 歯科技工士の関戸です。
 これまで16年間、保険のきかない自由診療の歯科医院にて、入れ歯を専門的に見てきましたが、やはり何と言いましても、入れ歯は金属床と言われる、「金属製の入れ歯」が一番いいです。

 口の中に入れた時の安定感、食べ物を強くかんだときも変形しない丈夫さ、ちょうどいい感じにたわんで元に戻るしなやかさ、多孔質なために着色や変色、食べ物などを吸収してしまうプラスティック製と比べて、材質として数段優れています。

 かみ合わせた際に、充分な強度があるため、安心して食べ物が食べられますし、手加減しないでかみ合わせできますので、運動されるときや力を入れる時も、思い切って力をこめることもできるかと思います。このかみ合わせの安定感、安心感は丈夫な金属ならではのことで、しかも厚さはプラスティックよりも倍以上薄く作れます。

 何年も数十年も入れ歯での生活を送られる場合には、料金面で当初費用が多くかかりはしますが、その後の長い期間、安全に安心して使えるものと思えば、決して高いものではないと思います。
 
 金属製の入れ歯によって、他の歯の健康も維持されやすいですし、今では見た目もよく、快適な入れ歯が作れます。当医院だけでなく、他の医院さんでも金属製の入れ歯は取り扱われていると思いますので、最初は保険診療のプラスティックや少し金属のバネやバーを使った入れ歯でもいいかと思いますが、最終的には、金属床という入れ歯に代えられたほうが、いろいろな点で利点があります。

 毎日の食事やおしゃべり、社会生活における見た目の印象の良さなど、気持ちの面で体の面でも、良い入れ歯は健康で快適な生活の一助となると私は信じています。

 入れ歯専門の歯科技工士として、入れ歯を使われているすべての患者さんに金属製の入れ歯をぜひおすすめします。

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プライベート歯科横濱
院長 脇田一慶

院長 脇田一慶

医院サイト:
http://www.ireba-yokohama.com/

入れ歯治療は、歯科治療の多様な診療技術が盛り込まれた、いわば歯科治療の真髄ともいうべき分野です。私は、研究者として入れ歯や歯科治療について知り尽くしていると自負し、将来を見据えた価値のある入れ歯治療に取り組み、現在も日々研鑽し学び続け、常に最善の治療をご提供できるように努力しています。

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