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 5~8本くらい歯がない場合には、作る入れ歯の設計やデザインはそれほど大きく変わりませんので、まとめて5~8本とさせていただきます。
 5~8本歯がない場合もたくさんの症例が考えられますので、その中でいくつかに絞って、ご説明したいと思います。
 まず歯が5~8本抜けている状態というのは、5~8本が連続して抜けている症例から、3~5、6カ所に1本~3本ずつ分かれている症例、そしてよくある症例として、2カ所に大きく2~3本と3~5本や抜けている症例などが考えられます。
 抜けている位置で入れ歯の形も変わり、さまざまなパターンの入れ歯が考えられます。以下で詳しく説明いたします。

≪抜けた5~8本が、連続して並んでいる症例≫
 5~8本がまとめて抜けている、この症例が一番難しくなります。連続して並んで抜けているというのは、その部分が歯ぐきだけという状態で長く大きいわけでありまして、入れ歯としては安定しにくくなります。そのため、入れ歯を成功させるうえで、かなり難しくなるのです。

●一番奥の歯が5~8本並んで抜けた症例
 これが最も難しい症例になります。まずは入れ歯をしっかり固定することができるかが最初の問題です。強く固定することを考えるあまり、残っている歯に大きな負担をかけて、歯をダメにしてしまっては大変です。連続で5~8本抜けている状態からさらに抜けるともっと入れ歯は難しくなりますので、できるだけ少ない負担で入れ歯を固定する必要があります。
 この症例の場合には片側だけの入れ歯は無理で、反対側の奥歯までしっかりと入れ歯の床の部分を延長して使うのがいいかと思います。全体的な入れ歯になりますので、異物感は大きくなりますが、入れ歯を入れないと左右のかみ合わせのバランスもとれないですし、片側だけで食べ物をかむというのは、他にさまざまな問題が出てくるかと思います。
 かみ合わせの安定を考えて、5~8本の入れ歯でも食べ物がかめるように調整していくことが大切だと思います。かみ合わせが安定すれば、入れ歯が動いたり浮いたりすることも多少減ると思います。かなり入れ歯の使い方も難しくなるとは思いますが、訓練して慣れていただくしかありません。ひと言でいいますと、片側だけにかたよった入れ歯になりますので、定期的な調整に必ず通ってください。
 これはあくまで経験からの話ですが、5~8本並んで抜けている場合、その反対側に抜けた歯があると、逆に左右のバランスが少しとりやすいのか、入れ歯は安定する傾向にあります。右に5~8本、左に1~3本抜けている入れ歯の状態の方が前より使いやすくなったという患者さんもいらっしゃいます。歯が抜けることは良くないことですが、抜ける位置によっては、逆に入れ歯は良くなる場合があります。

●前歯から小臼歯まで5~8本抜けている症例
 この場合は上でも下でも、入れ歯として長くなりますので、しっかり固定できるかどうかがまず問題になります。残っている奥歯の状態が非常に重要で、あまり強くない歯でしたら、その歯に負担はかけられないので、さらに奥歯のほうまで入れ歯の床の部分を延長して作らないといけません。
 前歯はおしゃべりする時に、かならず舌先が当たる部分になりますので、できるだけコンパクトに小さな入れ歯にしたいと思いますが、まずはカタカタ動かないように止めることと、できるだけ弱い歯に負担をかけないことを優先した入れ歯作りになるかと思います。
 3本並んだ前歯でも書きましたが、見た目に関しては、とてもメリットがあります。患者さんの好きな形と色の歯を使って、希望する歯並びに並べる自由度がございます。総入れ歯のように完全に自由とはいかないですが、できる範囲内で希望の歯並びにすることが可能です。



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   「 4カ所で1本ずつ4カ所抜けている症例 」  「 抜けた5~8本が、数カ所に分かれている症例 」

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