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 この場合、右に1本と左に7本の入れ歯の症例と、左右4本ずつの入れ歯の症例では、同じ本数の歯が抜けているとはいえ、左右のバランスが大きく異なります。当然左右そろって4本ずつ抜けている入れ歯の方がバランスはいいのですが、かみ合わせの調整はすべて丁寧に行う必要があります。抜けている歯の位置で入れ歯の良し悪しに差が出る症例だと言えます。

●左右に4本ずつ抜けている症例
 この場合には、左右均等に入れ歯がかめるようにバランスよく調整することが第一になるかと思います。上の歯の影響もありますが、比較的調整のしやすい入れ歯であるとは思います。
 ひとつ問題の症例としましては、一番奥の歯が左右ともにない症例です、つまり奥歯4本が全くない場合、かむ力がそれまで自分の歯でかんでいたように力強くはかめなくなりますので、少し大変だと思います。また一番後ろに引っかける歯がないので、大きな入れ歯を動かないようにとめる技術が必要です。奥歯でかむたびに多少入れ歯が動くのは仕方がないことで、はずれることのないようにしっかりと固定する方法を考えなくてはなりません。残った前歯6本の状態が非常に大切になります。
 ただし、慣れて使いこなせるようになれば、この入れ歯はバランスが何よりいいので、片側だけでしかかまない人でない限り、しっかり物も食べられるようになるのではないかと思います。入れ歯の下の歯ぐきも歯ブラシでしっかり磨いて刺激を与え、健康な歯ぐきを維持して、いつまでも快適な入れ歯でいていただきたいものです。

●右に1本、左に7本並んで抜けている症例
 この場合には、明らかに残っている自分の歯が多い右側で食べ物はかみやすくなるので、どうしても片側だけでかむような癖がつきやすいです。ですがそれではバランスがよくないので、左側の入れ歯の部分でも問題なくかめるように、入れ歯のかみ合わせを調整するのが大切です。この症例の場合にはかなり調整の技術と時間が必要になると思います。丁寧に何度もかみ合わせの調整をしてもらえるドクターならばいいかと思います。
 左右で大きく形のちがう入れ歯になりますので、7本抜けている側の手前の歯が弱くなりやすいです。理屈では、物をかむたびに、この手前の歯に一番力がかかってしまうのです。かむと入れ歯は少し沈み込みますので、その分手前の歯に力が加わります。毎日毎日少しずつですが、何度も力が加わると歯はだんだんと弱ってきます。
 なので、定期的なかみ合わせの調整と、7本の部分の歯ぐきの変化をドクターに見てもらわないといけないです。歯ぐきが少しでも変化すると入れ歯は大きく変化します。すると手前や残っている歯に変な負担がかかってきます。これが怖いのです。くれぐれも半年に1回の定期検診は受けられる方がいいかと思われます。



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