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 入れ歯で食べ物をかむのに、どういうわけか力が入らないと言われる患者さんがいます。
 この原因は、まず入れ歯のかみ合わせの高さが高すぎることが多いです。入れ歯が高過ぎると開口(かいこう)と言いまして、口が半開きになり、口が閉じにくいような状態になります。これでは、力強くかむことはできません。
 もし力強くかめば、かなり歯ぐきが痛いはずです。

 患者さんのかむ様子を見て、どうも力が入っていないようであれば、入れ歯のかみ合わせから作り直したほうが早いかもしれません。少し歯の部分を削っただけでは修正できないようなときは、型取りからはじめたほうがいいと思います。
 そして今度はしっかりと患者さんが力強くかんでいるのを確認したうえで、新しい入れ歯を作るといいと思います。入れ歯の歯の並びというのは、そんなに単純なことではないので、何かおかしな問題があった場合には、それよりも前の作業に戻ったほうが結局は解決することが非常に多いです。

 ドクターも患者さんも何かおかしいと思いながら、ずっと調整を続けても、根本的に狂っていることがよくあります。その狂っている部分がすぐにわかればいいのですが、調整のうえに調整を重ねていくと、何がなんだかわからなくなってくると思います。   そうなる前に早めに、前の段階に立ち戻るというのが、良い入れ歯を作るうえでの心構えであると思います。

 力が入らない場合のもう一つの原因は、逆に入れ歯が低すぎるときです。口がクシャッとくずれたようなかみ合わせの場合は、入れ歯が低すぎないか確認する必要があります。低すぎるために、思ったよりも力が加わりません。何十年も同じ入れ歯を使っている患者さんでかなり人工の歯もすり減っていると、全体的に低い入れ歯になってしまっています。するとだんだんと前がみになってきますので、かみ合わせ自体が大きく変化していきますので、気をつけないといけません。

 要は、当たり前なのですが、入れ歯は高すぎても低すぎてもダメですので、その患者さんのかみ合わせの最適な位置にくるように作って調整していかなくてはならないのです。少しくらい低くてもとか、高くてもという考えはなしでお願いしたいと思います。



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