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 1度目の入れ歯の方が良かったという患者さんが時にいらっしゃるという話もしましたが、ほとんどの患者さんは、新たに考えて工夫して作り直した、「2度目の入れ歯の方がいい」とおっしゃっていただけます。
 それは、1度目の入れ歯でたびたび調整を重ねて、患者さんの要望を聞き、症状を観察して、それらすべてを反映させて作るからだと思います。

 たった一回、一発勝負で作った入れ歯よりも、たたき台としての入れ歯で、充分に患者さんの状態を学んで、そしてもう一度ベストな入れ歯に仕上げたほうが結果的に良い入れ歯になっています。これは間違いない良い方法だと実感しています。保険診療ではこのようなことはできないですし、自由診療でもそこまでする歯科医院は少ないと思いますが、この方法が遠回りのようで、実は一番早い良い入れ歯作りの方法だと、これまでの経験から言えます。

 入れ歯とは関係ないですが、例えば、自分にぴったりな靴を選ぶのに、多くの靴の中からたった1回で良い靴を選び出すことはなかなか難しいと思います。いろいろ試しに履いてみて最終的に見た目や履き心地など総合的な面からに決定するというのが、普通だと思います。

 入れ歯も、初対面の患者さんの顔や口に1回で見た目の面でも使いやすさの面でもぴったりな入れ歯を作ることは非常に難しいです。初診の時にパッと見ただけでは、口の動かし方や笑った時の唇の上がり方、右でかむか左でかむかまでわかりません。それらのいろいろな現象を見て、入れ歯作りのポイントをつかむには、1度たたき台の入れ歯を使ってもらうことになります。

 靴のように何回もぬいだりはいたりできればとてもいいのですが、さすがにそこまでいくつも用意はできないので、1つ試しに作ってそこから検討していくというのが、正攻法だと思っています。



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