試すことになぜ時間をかけるのか-入れ歯ならプライベート歯科横濱(横浜)|20年以上の実績(自由診療)

045-663-3724

診療時間 : 月火木金土曜 9:30~18:30 休診日 : 水曜、日曜
※土曜(隔週)9:30~17:00

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試すことになぜ時間をかけるのか

ここで患者さんが疑問に思うのが、「なぜ先生は1回でその調整ができないのか?」ということです。
やってみるとわかりますが、カスタムアップする時、徐々に残っている歯への負担が大きくなっていきます。相談する時に、「ここの歯への負担を少し増やしますね」と確認しながら、少しずつ負担をかけていきます。

単純に歯に頼るだけの設計で作ってしまうと、今後は力をかけた歯が悪くなることを加速するだけです。どの歯が負担をかけても大丈夫なのか、そしてどのくらい力をかけても大丈夫なのかは、それこそ試してみないとわかりません。できるだけ負担をかけないで作ることが入れ歯は大切で、難しいところです。

入れ歯は「落ちない、動かないぎりぎりのところ」で使いこなせるものが良いのです。つまり、外れるか外れないかくらいのその絶妙な限界点を探す必要があります。そのぎりぎりのところを探すのは、とても微妙な調整になるので、1回や2回ではできません。
患者さんが私の入れ歯の調整ポイントを理解してくると、「落ちないもの、外れないものが良い」という本来の価値基準ではなくなり、「落ちそう、外れそうだけれどもなんとか使いこなせる」という微妙な位置を患者さんの方から指定できるようになります。もうその頃には、患者さんがうまく入れ歯を使いこなせる域に入っています。

この調整に慣れてくると、以前に別のタイプの入れ歯を使っていた人は、「今までこんなきつい入れ歯を入れていたとは自分でも信じられない」あるいは「歯に締めつける感じがなくて楽ですね」とほとんどの患者さんがおっしゃいます。実はこの言葉が、あとの章に出てくる、「日本人に合った入れ歯」のできるきっかけとなりました。このお話は第3章の冒頭でまた述べたいと思います。
では、なぜ入れ歯は「落ちない、動かないぎりぎりのところ」に調整して使いこなせるものが良いのでしょうか?それは単純な話、残っている歯に余分な力をかけないためです。残っている歯に余分な力などがかからない方が良いに決まっています。それでなくても、患者さんは歯周病や虫歯で歯を失って入れ歯になったわけです。残った歯に余分な力を負担させるというのは、それだけで、歯周病や虫歯を悪化させてしまう結構なリスクを負うことになります。
ましてや特定の歯だけにその力を負担させるとどうでしょう。場合によっては、本来良い歯であっても余分な負担のため、次第にぐらついて抜けてしまうかもしれません。

靴などもそうですが、お店で試し履きした時には、ぴったりフィットして快適そうに思えても、長時間履いていると疲れが出るとか、場合によっては履いて帰るその道中痛みが出始めることもあるでしょう。
さらには走ったり、山に登ったりと、かなり過酷な条件のもとでテストしてみないと、その良さはわからないはずです。一見軽そうに見える靴が、耐久性がなかったり、雨の日に向かなかったり、入れ歯もそうですが、単純にその場だけで判断するものではありません。時間をかけてテストすればするほど、その問題点が浮き彫りになってきます。

試す期間が長ければ長いほど、みなさんの生活に密着した良い入れ歯ができると思ってください。

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先を見据えた入れ歯治療

「入れ歯治療の新発想」

第1章 「逆転の発想」から考える入れ歯治療

万人に合う入れ歯、その人に合う入れ歯ではない

入れ歯治療は試してみないとわからない

入れ歯の治療はまずかみ合わせを決めることから

噛み合わせは、最初ざっくり決める

第2章 新発想の「試せる入れ歯」

試せる入れ歯ってなんですか?

入れ歯のスタートラインは人によって違う

試すことになぜ時間をかけるのか

先を見据えた入れ歯治療

安心・安全な入れ歯作りの6項目

第3章 日本人に合った理想の入れ歯とは

欧米の発想では必ずしもうまくいくとは限らない

日本人の傾向からカスタムアップしていく

日本人に合った金属床入れ歯「ディアレスト」

金属製入れ歯(ディアレスト)の構造と特徴

こんな入れ歯があるならインプラントにしなかった

噛みやすく、薄く、軽い 新開発の金属製入れ歯「ディアレスト」

金属製入れ歯「ディアレスト」、成功のガイドライン

第4章 入れ歯作りの真髄 私の入れ歯作りに対する取り組み

後悔しないための安心・安全治療の6つのお約束

治療の流れ

初診の診断・相談・治療計画・見積

「試せる入れ歯」の型どり

「試せる入れ歯」の噛み合わせ・歯並び

「試せる入れ歯」完成・調整

相談と歯の治療

金属床入れ歯の型どり・噛み合わせ・歯並び

金属床入れ歯(ディアレスト)完成・調整

アフターケア・メンテナンスへ

第5章 患者さんの本音に答えます

Q.先生、ホントにホントに合うんでしょうか?

Q.「試せる入れ歯」とは、仮の入れ歯ということでしょうか?

Q.針金が見えるのも歯並びも気に入らないのですが?

Q.金属床の入れ歯だと、金属の銀色が見えてしまうのでは?

Q.金属床入れ歯「ディアレスト」って何ですか?

Q.どうして金属でないとダメなの?

Q.最初から金属床の入れ歯はできないの?

Q.自由診療は、保険診療と違って、なぜこんなに費用が高いの?

Q.自由診療だと一体いくらかかるの?

Q.先生は、インプラントはやらないの?

Q.悪い歯を抜かないで入れ歯はできますか?

Q.試せる入れ歯の期間中に

Q.若いのに、前歯を失ってしまいました

Q.先日、奥歯を1本抜いたのですが

Q.歯周病だと、入れ歯になりやすいですか?

Q.入れ歯だけでなく、歯の治療もやってもらえるのですか

Q.今使っている上の入れ歯は調子がいい

Q.総入れ歯なのですが

Q.もし入れ歯にどうしても慣れなかったら

技工士からのメッセージ

最近の入れ歯は美しい!

顔立ちも変わる、美しい入れ歯

ヘアスタイルのように、歯並びを自分でイメージ!

入れ歯を長くきれいに使うコツ

素敵な入れ歯でアンチエイジング