入れ歯の上手な使い方①-入れ歯ならプライベート歯科横濱(横浜)|20年以上の実績(自由診療)

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入れ歯の上手な使い方①

技工士の関戸です。

 

はじめて入れ歯を入れられる患者さんですと、どうやってうまく入れ歯を使っていけばいいのか、よくわからないというのが、本当のところかと思います。

 

入れ歯は、ご自身の天然の歯とはちがって、プラスティックと金属でできた道具のようなものなので、どう扱えばよいのか?不安に思う方もいらっしゃると思います。

 

基本的には、慣れるためにできるだけ長い時間口の中に入れておいてもらいたいです。痛みがある場合にははずしても結構ですが、異物感やしゃべりにくいという問題であれば、2週間は話したり食べるのに慣れる時間がかかります。それまでに大きな変化やとても入れ歯を入れていられないという状況になれば、はずしていただいていいのですが、少しでも入れ歯を入れる時間が長いと、より慣れて使いやすくなっていきます。

 

口の中の舌や頬、唇、粘膜などがだんだん入れ歯に沿ってくるといいますか、馴染んでいきます。見た目に関しましても、当初入れた時よりも不思議と口に合ってきて、馴染んでくるのです。人間の適応力はすごいものです。逆に入れ歯を入れてない場合には、なかなか慣れるのに時間がかかってきます。

 

人それぞれのペースで慣れて行かれたらいいかと思いますが、食べられない状態は体全体に良くないので、しっかり食べられるようになるためにも、はじめは少し頑張っていただいて、入れ歯を使いこなすぞという気持ちで取り組んでいただけますと、ありがたいです。

 

しばらくしますと安定してきますので、それから入れ歯でかむコツというのも大切になってきます。

天然のご自身の歯は、1本1本独立していて分かれていますので、どこかの1本が悪くなっても他の歯に大きな影響を与えることはなく、悪い歯の治療だけを行えば問題ないですが、大きめの入れ歯の患者さんの場合には、入れ歯は全部の歯が一塊にくっついていますので、どこかのかみ合わせが悪いと、他の歯にもそのまま影響が出ます。

 

ですので、一カ所だけを見ればいいわけではなく、入れ歯全体を見る、そして残っている天然の歯との関係も見ないと、結果的にうまくいかないのです。

 

もしかしたら悪いと思っていた部分とは、まったく違った原因で入れ歯がうまく働いていない可能性もあります。その辺りの問題は、これまでの経験や診断力で正しい処置を行わないと、良い結果を出すことができません。道具である入れ歯の特徴を考えて、適切な処理を行えば、ほとんどの問題はすぐに解決されます。

 

治療の場合には、キズが治るのに、誰でも数日から数週間かかりますが、入れ歯は生きた体ではないので、処置さえ適正であれば、大半の問題はすぐに解決されやすいです。患者さんの話してくれる内容をしっかり聞いて判断できれば、それほど大きな問題ではないことが多いです。

 

入れ歯をすることになりましたら、あまり細かく心配せず、とにかく使って慣れていくということを基本に考えてみてください。それからまたより良い入れ歯に変化させていくことも可能だと思います。具体的には、見た目、形、異物感、噛みごたえ、発音のしやすさ、など。工夫できるところは、その都度、工夫していけます。ぜひ思っていることをお話ししてください。

 

 

 

天然の歯と入れ歯の歯の違い

技工士の関戸です。

 

入れ歯を求めて当医院に来院される患者さんの中には、入れ歯が自分の天然の歯くらいにしっかりかめて使いやすいものだと思っている患者さんもたまにいらっしゃいます。

 

はじめにお会いしただけではわからないのですが、入れ歯を作っていく期間に、患者さんが想像している入れ歯のイメージがだんだんとわかってきます。

 

残念ながら、入れ歯は、プラスティックと金属などで作られた道具でありますので、天然の細胞から作られていて、神経も血液も通っている生きている歯とは、ぜんぜん違ってきます。

 

ですが、その差をできるだけ穴埋めして、多くのものを食べられるように、見た目も改善して使えるように、われわれは努力しています。

 

生きた天然の歯は、まるで大木のように根がしっかりと張り付いていますので、大きく動かされても、大きな負担をかけられても壊れることはなく、しっかりと食べ物もかみ砕けます。入れ歯は、そういった歯に引っ掛けたり、ハグキにくっつけて使うものなので、大きな力や前後左右にゆすられると、どうしても不安定になり、壊れてしまうこともあります。

 

できるだけバランスよく入れ歯を使っていくためには、やはりかみ合わせの調整が大切です。歯やハグキにぴったり合っていることも当然大切ですが、同じようにかみ合わせがズレていたり、高かったりすると、入れ歯ははずれたり動いたり不安定な状態になり、ハグキにも痛みが出たりします。

 

自分の道具としてうまく使えるようになるには、丁寧な調整と使っていく中での慣れも必要です。

 

天然の歯は、食べ物をかんだ時になんとも言えないかみしめ感があります。しっかりと食べ物をとらえて味を感じるくらいの充実感があるかと思います。その反対に、入れ歯は、食べ物を砕けても、なんとも言えない味わいまで感じるかというと、なかなか難しいかもしれません。

 

ただ、歯の根っこだけなんとか残すために、マンホールのような形で根を残して入れ歯にすると、根があるだけでもしっかり噛めるような感覚になりますし、入れ歯本体もしっかりと固定することができ、一石二鳥のような効果があります。

 

入れ歯の作り手としましては、グラグラ動いてきた歯でも、あわてて抜かないで入れ歯にうまく利用させてもらえたら、作りやすくてありがたいです。そうすると、入れ歯であってもかなり食べごたえのある生活ができるのではないかと思います。

 

気になる歯があれば、できるだけ早めに救済したほうがいいですし、治療しないといけない場合には、ひどくなる前に、早め早めにぜひ治療をして、それ以上悪くなっていかないように対策をしてもらいたいと考えます。

歯やブリッジがグラグラし始めたら、入れ歯など早めに処置を

技工士の関戸です。

 

来院される患者さんの中には、もう少し早く来ていただけていたら、かなり治療後の状況が良かったはずなのに、と思われる患者さんも結構いらっしゃいます。

 

院長は、常々、歯は1本100万円の価値があると言いますが、それはまさにそのとおりだと思います。インプラントは1本30万円くらいで入れられるようですが、天然の歯はその3倍以上の価値があるというのも納得です。

 

しかしながら、その天然の歯も悪くなってきて、そのまま放置し続けるのは良くありません。歯周病などの場合には、前後の歯にも大きな影響を与えますので、1本の悪い歯だけでは済まなくなります。

 

1本~2本の入れ歯の患者さんに私はよく話すのですが、今の状態以上に悪くならないように、毎日入れ歯をはずして前後の歯をきれいに磨いてください。2本から3本の入れ歯になったら、かなり大変になりますと。

 

特に奥歯の入れ歯の話なのですが、奥の歯が3本なくなるという状態はこれはかなり厳しい状況です。大臼歯と呼ばれる歯が悪くなることが多いのですが、3本ないということはこの大きな歯が1本はなくなっているはずですし、その場合、残っている1本の歯で、例えば右側のアゴ全体を支えることになってしまいます。

 

歯は上下でガッチリかんでいますので、下の奥歯が1本しかない場合には、上の奥歯とも1~2本でしかかんでいない状態になります。つまり、右だったら右側のアゴがしっかりとかめない状態になるということです。すると左右のアゴにかかる負担が結構ちがってきます。

 

前後左右バランスよくかめることがやはり理想ではありますので、3本の歯がないという状態になるのは、かなりしんどい状況になります。そこを入れ歯でなんとかバランスよくかめるようにするのですが、うまく機能するまでにはそれなりに時間もかかります。ですので、できるだけ数多く歯が抜けないように、残っている歯を大切にしてもらいたいので、お伝えしています。

 

今の状態以上に悪いならないようにするには、やはり早めの受診しかないと思います。助かる歯あるいは、歯の上部分は虫歯などでダメだったとしても、歯の根の部分が残せたら、入れ歯にとってはとても良いことです。

 

根が残っていますと、根には神経がつながっていますので、食べ物を食べたときに美味しく感じられます。かみしめ感もはぐきだけの状態よりも、根がある方がはるかにかんでいる実感は大きいです。

 

歯は1本100万円という理由のひとつに、神経とつながっていること、また神経を抜いた歯であっても、根があることであごの骨がどんどん減っていかないことなど、インプラントではありえないメリットがたくさんあります。残っている根を生かして入れ歯で生活していったとしても、満足できるかみ合わせになるように、これからも努力していきたいと思っています。

入れ歯の人も天然歯の人もスプリント(マウスピース)はおすすめ

技工士の関戸です。

 

息子の話で申し訳ないのですが、毎朝、頭痛薬を飲まないといけないほど頭痛が数年前から続いていまして、脳神経科や整形外科や心療科、整骨院などいろいろな病院も行きましたが、これといった解決策はありませんでした。

 

ただ、ひとつだけ筋膜リリースを施術する整体院でストレッチの方法を教えていただき、それを毎日実践するとやや頭痛は弱まることが続きました。それでも、頭痛薬を飲むか飲まないか悩むような状態だったのですが、先日院長からスプリントを試してみたら?と言われて、やってみました。

 

すると、翌朝からかなり頭痛はなくなって、薬は飲まなくていい日が続きました。これはあきらかにスプリントの影響だろうと思います。今まで歯を失った人のために入れ歯ばかり作っていたので、天然歯の息子にスプリントという発想はなかったです。

 

約1か月経過していますが、多少の頭痛は残っているようなのですが、頭痛薬がいらないというところまで改善したのは、とてもよかったです。

 

院長いわく、毎朝必ず頭痛が起こるというのは、おそらく夜中に歯ぎしりなど、かみ合わせがいろいろ変わっている関係があるのだろうということでした。スプリントは確実なものではないし、どういう原因で改善するのかメカミズムは不明だけれど、歯を守る等の効用は考えられるということです。

 

当院の患者さんの多くも、入れ歯の患者さんであれ、天然歯の患者さんであれ、かみ合わせの強い人や、夜中に歯ぎしりをする人、かみ合わせが強い人で歯のすり減りが大きい人に、院長はスプリントをすすめています。そして全員ではないですが、以前より歯が守られている患者さん、すり減りが減った患者さんは多くいます。特に、寝やすくなったという声は一番多くお聞きしています。

 

かみ合わせというのは、だいたい60kgの力があると言われていますので、自分の体重以上の力が出るとも言えます。この力をできるだけ弱めて歯や顎を長持ちさせるという考えは、人生100年時代には、ひとつ必要な要素かもしれません。

 

息子の場合は頭痛でしたが、その他の不定愁訴と呼ばれる症状がある人に、もしかしたらスプリント(マウスピース)は一助となる可能性があるかと思いまして、書かせていただきました。

入れ歯を使いながら、治療していく

技工士の関戸です。

 

当医院の特徴の一つでもある、まず入れ歯を作って、それから歯やハグキの治療をしていくということについて、ご説明します。

 

一般的な歯医者さんでは、まず良くない歯が残っていたら、その歯を治療してから入れ歯を作るというのが、ごく普通の流れだと思います。しかし、その場合ですと、治療している期間入れ歯がない状態が続きますので、当医院では、良くない歯がありながらも、まずは入れ歯を作ってちゃんと食べ物がしっかりかめる状態にしたうえで、それから良くない歯の治療に入るという流れで行っています。

 

当医院には、入れ歯を求めて来られる患者さんが多いですので、まずは、主訴である入れ歯を作って使ってもらうということが大切です。そうして入れ歯で普通に過ごせるようになると、患者さんも安心して、次の治療に向かっていただいているようです。

 

もちろん、治療中には、残っている歯やハグキと入れ歯の関係が変わってきますので、その都度、入れ歯にもさまざまな加工や修正が加わります。ですが、もともと1つの入れ歯として安定して機能していますので、歯の治療を1本行っても少し修正すれば、またぴったりうまく使える入れ歯になります。部分的にはつぎはぎのような入れ歯になる期間もありますが、治療終了後には、当然、また新しい入れ歯をお作り直しています。

 

この流れで診療してるメリットは大きいと思っています。

歯やハグキの治療は、患者さんによっては、半年から1年かかる方もいらっしゃいますので、そういう患者さんの場合、治療だけのことを考えて治療していたら、その後の入れ歯がうまくいきません。残っている歯と入れ歯との関係はとても大切で、同じ口の中でどのようにしたらうまく機能するかを考えていき、試行錯誤していかなくてはならないからです。

 

歯の治療と入れ歯は別々のものでは決してありません。とても繊細につながっていますので、口の中の状態に合わせて丁寧に取り組んでいかないと最終的にうまくいかないと思います。

 

本数の少ない小さな入れ歯の患者さんの場合には、良くない歯を治療してから、型どりして入れ歯を作ることもありますが、ある程度大きな入れ歯の患者さんの場合には、残っている歯の状態、治療すべき歯との関係は、かなり重要な要素になってきます。

 

入れ歯と歯がうまく共存して、口の中で機能するように、手間暇をかけて診ていくのが最善だと言えます。