横浜中区の入れ歯なら高品質な治療のプライベート歯科横濱

入れ歯の人も天然歯の人もスプリント(マウスピース)はおすすめ

技工士の関戸です。

 

息子の話で申し訳ないのですが、毎朝、頭痛薬を飲まないといけないほど頭痛が数年前から続いていまして、脳神経科や整形外科や心療科、整骨院などいろいろな病院も行きましたが、これといった解決策はありませんでした。

 

ただ、ひとつだけ筋膜リリースを施術する整体院でストレッチの方法を教えていただき、それを毎日実践するとやや頭痛は弱まることが続きました。それでも、頭痛薬を飲むか飲まないか悩むような状態だったのですが、先日院長からスプリントを試してみたら?と言われて、やってみました。

 

すると、翌朝からかなり頭痛はなくなって、薬は飲まなくていい日が続きました。これはあきらかにスプリントの影響だろうと思います。今まで歯を失った人のために入れ歯ばかり作っていたので、天然歯の息子にスプリントという発想はなかったです。

 

約1か月経過していますが、多少の頭痛は残っているようなのですが、頭痛薬がいらないというところまで改善したのは、とてもよかったです。

 

院長いわく、毎朝必ず頭痛が起こるというのは、おそらく夜中に歯ぎしりなど、かみ合わせがいろいろ変わっている関係があるのだろうということでした。スプリントは確実なものではないし、どういう原因で改善するのかメカミズムは不明だけれど、歯を守る等の効用は考えられるということです。

 

当院の患者さんの多くも、入れ歯の患者さんであれ、天然歯の患者さんであれ、かみ合わせの強い人や、夜中に歯ぎしりをする人、かみ合わせが強い人で歯のすり減りが大きい人に、院長はスプリントをすすめています。そして全員ではないですが、以前より歯が守られている患者さん、すり減りが減った患者さんは多くいます。特に、寝やすくなったという声は一番多くお聞きしています。

 

かみ合わせというのは、だいたい60kgの力があると言われていますので、自分の体重以上の力が出るとも言えます。この力をできるだけ弱めて歯や顎を長持ちさせるという考えは、人生100年時代には、ひとつ必要な要素かもしれません。

 

息子の場合は頭痛でしたが、その他の不定愁訴と呼ばれる症状がある人に、もしかしたらスプリント(マウスピース)は一助となる可能性があるかと思いまして、書かせていただきました。

入れ歯を使いながら、治療していく

技工士の関戸です。

 

当医院の特徴の一つでもある、まず入れ歯を作って、それから歯やハグキの治療をしていくということについて、ご説明します。

 

一般的な歯医者さんでは、まず良くない歯が残っていたら、その歯を治療してから入れ歯を作るというのが、ごく普通の流れだと思います。しかし、その場合ですと、治療している期間入れ歯がない状態が続きますので、当医院では、良くない歯がありながらも、まずは入れ歯を作ってちゃんと食べ物がしっかりかめる状態にしたうえで、それから良くない歯の治療に入るという流れで行っています。

 

当医院には、入れ歯を求めて来られる患者さんが多いですので、まずは、主訴である入れ歯を作って使ってもらうということが大切です。そうして入れ歯で普通に過ごせるようになると、患者さんも安心して、次の治療に向かっていただいているようです。

 

もちろん、治療中には、残っている歯やハグキと入れ歯の関係が変わってきますので、その都度、入れ歯にもさまざまな加工や修正が加わります。ですが、もともと1つの入れ歯として安定して機能していますので、歯の治療を1本行っても少し修正すれば、またぴったりうまく使える入れ歯になります。部分的にはつぎはぎのような入れ歯になる期間もありますが、治療終了後には、当然、また新しい入れ歯をお作り直しています。

 

この流れで診療してるメリットは大きいと思っています。

歯やハグキの治療は、患者さんによっては、半年から1年かかる方もいらっしゃいますので、そういう患者さんの場合、治療だけのことを考えて治療していたら、その後の入れ歯がうまくいきません。残っている歯と入れ歯との関係はとても大切で、同じ口の中でどのようにしたらうまく機能するかを考えていき、試行錯誤していかなくてはならないからです。

 

歯の治療と入れ歯は別々のものでは決してありません。とても繊細につながっていますので、口の中の状態に合わせて丁寧に取り組んでいかないと最終的にうまくいかないと思います。

 

本数の少ない小さな入れ歯の患者さんの場合には、良くない歯を治療してから、型どりして入れ歯を作ることもありますが、ある程度大きな入れ歯の患者さんの場合には、残っている歯の状態、治療すべき歯との関係は、かなり重要な要素になってきます。

 

入れ歯と歯がうまく共存して、口の中で機能するように、手間暇をかけて診ていくのが最善だと言えます。

入れ歯の下のハグキが大切

技工士の関戸です。

 

前回、入れ歯は多少動くという話をしましたが、その一番の原因となる要素が、ハグキの良し悪しの状態になります。ハグキがしっかりと引き締まっていましたら、それほど入れ歯は動きません。気にならない人も多いです。

 

ですが反対に、ハグキがぶよぶよして弱いハグキの人は、ぶよぶよのハグキの上に入れ歯が置かれますので、どうしても入れ歯が安定しにくいです。また、グラグラの歯を抜いてから入れ歯を作る患者さんの場合も、抜いた後のハグキの状態が安定するまではやはり不安定な時期がしばらくございます。

 

口の中も、体全体と同様、骨と肉でできていますので、すぐに1日で傷口がおさまるわけではありませんから、入れ歯を入れてもしばらく時間はかかるということです。

 

ただ、できるだけ早く引き締まったハグキになるためには、その時のハグキの状態に寄りますが、歯ブラシでハグキもしっかりブラッシングするということです。思い切り磨くというのではなく、適度な刺激を与えることで、より早くしっかりしやすくなります。

 

院長いわく、弱いハグキは厚みが2ミリくらいあるけれど、引き締まったハグキはその半分の1ミリくらいになってると。それくらい引き締まったハグキになると、入れ歯を作るために型どりをしますが、その型どりもしっかりときれいな型がとれるということにつながります。

 

ぶよぶよのハグキだと、入れ歯の型どりもうまくいきません。硬くて引き締まったハグキが入れ歯作りではとても大切な要因となります。

 

ハグキが弱い人の場合には、特に下の入れ歯の場合に多いのですが、下の奥歯の部分のハグキが食べ物をかむと痛いという症状が出ます。入れ歯を入れているだけでは痛くもないのですが、食べ物をかむと痛いという状況です。

 

これは入れ歯のかみ合わせの問題もあるのですが、入れ歯を何度か調整してかみ合わせがそんなに問題ないのにまだ痛い場合に、ハグキ自体が弱っている可能性が高いと考えられるということです。

 

この場合はしばらく調整期間もかかりますが、弱っているハグキを歯ブラシでブラッシングして鍛えながら、食べられる範囲の食べ物をしっかりかんでいくなかで、ハグキが強くなってきますので、徐々に食べられるようになることがほとんどです。

 

弱いハグキですから、いきなり何でもかんでも食べられないですが、トレーニングと思っていただいて、ハグキへの刺激を与える作業を続けてください。体も鍛えたり、叩いて刺激を与えると硬くなってくるように、ハグキも強くなっていきますので、ぜひ試してください。

 

当医院では、歯を抜いたあとのハグキの管理もしっかりしています。ぶよぶよで弱っているハグキの患者さんも、徐々にしっかりしたハグキになるように診ていきます。そうしてハグキが安定して良い状態になってから、改めて入れ歯を作り直すことも当然やっております。

 

入れ歯は一度作っただけですべてうまく行くわけではありませんから、患者さん一人一人に合わせて調整も作り直しもやっていきまして、最終的に問題がなくなってから、もう一度新しい入れ歯を作って、あとは定期的なメンテナンスに来ていただくようにしています。

 

 

入れ歯は動く

技工士の関戸です。

 

入れ歯は、残っている歯にセメントで固定するブリッジや、あごの骨にボルトを埋め込んで固定するインプラントとは異なり、ハグキの上に置くものですので、どうしても入れ歯自体が前後左右に動くことがございます。

 

1本や2本の入れ歯で残っている歯にガチガチに固定するタイプの入れ歯にすれば、あまり動かないかもしれませんが、ガチガチに固定された入れ歯だと、残っている歯が逆に動かされてグラグラし始める可能性もあります。当医院では、1本や2本の入れ歯でも、残っている歯に極力、負担をかけたくないので、そういう意味でやや動く入れ歯を作っています。

 

入れ歯はハグキという座布団の上に座っています。食べ物をかむ力はすごい強い力ですので、入れ歯の下のハグキは下に沈んでしまいます。つまり上下に少し動くのです。

 

あるいは、繊維質や歯ごたえのある食べ物の場合には、上下だけでなく、ひねるようにかんでいるはずです。その時には3次元的にハグキにも複雑な力が加わっています。当然、入れ歯も上下だけはなく、3次元的に複雑に動かされています。

 

このような状態でもうまくかめるように調整するのは、それなりに大変ではあります。患者さんのかみ方は様々で、右の奥歯で強くかむ人もいれば、前の方で強くかむ癖がついている人もいます。

 

長年の習慣的な動きをすぐに変化させることは難しいので、患者さんのかみ癖に合わせて、できるだけバランスよく調整していくことが大切です。時間や回数がかかる場合もあるでしょうが、口にぴったり合った入れ歯を作り上げていくことは、そんなに簡単なことではありませんので、少し気長に取り組んで行かれた方がいいと思います。

 

こちらとしましても、一度お会いしただけ、一度口の中を見ただけですべてがわかるようなことは決してありませんので、入れ歯を使っていただく中で、患者さんのお話を聞きながら、吟味して、調整を加えていきます。

 

入れ歯が痛くて使えない人も、原因が見つかれば、意外に早く解決する場合もありますので、ぜひお試しください。

 

保険で作る入れ歯と、自由診療で作る入れ歯の違い

技工士の関戸です。

 

ごくまれにお電話で、保険で作る入れ歯と自由診療で作る入れ歯の違いについて聞かれることがあります。

 

正直に申し上げまして、答えにくいのですが、作り方や材料、その前の先生の診断・処置・型どり・かみ合わせ・調整、技工士の技術など、数え上げればキリがない項目が違っていまして、一連の流れ、そしてサービスが細かい部分を含めて違うと思いますと、お答えしています。

 

高い料金をいただきますので、毎回、いい意味で緊張感をもちながら、来ていただいた患者さんを満足して帰ってもらいたいという志で取り組んでいます。

 

歯医者さんの多くは、やはり治療が一番のメインであり、入れ歯を一番に考えている歯医者さんは少ないと思います。入れ歯はどちらかと言うと、苦手に思っている歯医者さんも少なくないでしょう。特に大きなサイズの入れ歯になると、一部分の治療だけではなく、口の中全体を考えて取り組まないと、うまくいきません。

 

例えば、残っている歯の本数が入れ歯の本数よりも明らかに少ない場合には、残っている天然の歯よりも、入れ歯を中心にして考えていかないと、いつまで経っても解決しない場合があります。残っている歯は大切ですが、入れ歯としてうまく機能するように取り組まないと、使いづらい入れ歯になってしまいます。

 

また、歯だけでなく、ほっぺや舌も関係してきます。普通の歯の治療で、舌や頬が大きく関わってくることはないですが、入れ歯は、口の中全体をとらえていないと、作ってからまた作り直しというようなことにもつながります。

 

あと、保険で作る入れ歯の多くが、非常に分厚かったり、大きかったりします。また残っている歯にガチガチに取り付けてあり、取り外ししづらい入れ歯もあります。これは、入れ歯を作る技工士の技術の問題もありますが、歯医者さんにとって、入れ歯が外れたとか、グラグラ動くと言われて、たびたび調整するのが実は嫌なのです。しっかりと取り付けてあれば、そのようなクレームもないので、助かるということです。

 

しかしながら、ガチガチに取り付けられた入れ歯が、残っている歯に非常に負担をかけるので、次から次へと歯がグラグラし始めるということもよくあります。入れ歯は、バランスよく取り付けられないといけないのですが、必要以上に強い力で取り付けている入れ歯がほとんどだと思います。まだ残っている歯をできるだけ守るためにも、もう少し歯にやさしい入れ歯を作っていただきたいと考えます。

 

 

入れ歯は、入れ歯を専門的に自由診療で作るような歯医者さんで作られるのが、結局は、早道だと思います。これから先も続く歯の問題について、現状から悪くならないようにするためには、先のことも考えて作る入れ歯というのが必要になってきます。目先の問題だけではなく、長い目で見て、どういう入れ歯や治療がいいのかということをじっくり考えたうえで作る入れ歯は、将来的に、問題の少ない、リスクの少ない入れ歯につながっていくと予想します。