先日、トイレ後、手を洗わない人が案外いますというニュースをやってました。その統計では、女性で3%だったかな?男性は5%以上でしたが、まあそのくらいの程度ですが、トイレの後に手を洗わない人が一定数いるようです。
その時のキャスター、コメンテーターの反応は「汚い」「信じられない」というような反応でしたが、やや潔癖症にして、細菌、ウイルスなどの微生物を日々相手にしている私としては、だったら皆さんはトイレ前に手を洗ってるでしょうか?と聞いてみたかったです。
ちょっと考えてみたらわかるのですが、他人の動作に信用が置けなくて、基本的に外界は「汚い」とするならば、トイレ前に手を洗わないと、その汚い手で自分の体を触ることになります。実は私は毎回ではないですが、トイレ前に手を洗うことが多いです。多分行動で「なんだこの人変な人。」という視線を感じることはありますが、これは気分の問題だと分かってはいるものの、そうしないと気が済まないのです。
実は潔癖症の人でも本当の菌の動態を知れば、外出できなくなるでしょう。私もあえて名づけるなら、「ゲン担ぎの潔癖症」なので、頭ではそれがどれほども意味を持たないということもわかっていてやっています。ですので、他人を汚いとも思ってません。
正直、細菌学的に言えば、小のトイレで手を洗わないのはそんなに問題ないです。尿は無菌ですし、たいていの人は局部よりも手の雑菌の方が多いですから。
つまり雑菌のついた手で、きれいな局部を触り、用を済ませて出ていくわけですから、なんら問題ないことが分かるでしょう。要は所作としてきれいでなく、非衛生的に感じるだけなのです。
世の中の人は自分ルールできれいだったらOKというだけですので、あまり他人に汚い汚いというのはどうかと思います。まあちょっと考えていただくとみんな汚い訳ですから。
もう取れそうなくらいグラグラの歯であっても、大切な自分の歯なので、自然に抜けるまで待ちたいとおっしゃる患者さんは多いです。
たしかに大切な自分の歯ですし、歯を抜くこと自体が気持ちの面で嫌だ思うのも当然のことです。
当医院の院長は、無理やり歯を抜くようなことは一切ないですし、むしろ患者さんが納得される方法で、グラグラの歯のままでも入れ歯を使えるような方法をいつも考えています。
抜きたい時に抜けばいいという方針は、患者さんも安心されるようで、皆さん入れ歯になってもそれほど不安感なく過ごされています。
いざとなったら、数時間で処置してもらえるという気持ちでいられると、ギリギリまで自分の歯で過ごせることになりますから、気分的に楽だと言えます。
数時間で抜けた歯を型どりしたうえで追加するのは、実は簡単なことではなく、限られた時間でバッチリな位置に歯を並べないといけないので、集中力と予想が必要になります。
奥歯の場合には、見ためよりもしっかりとかみ合わせることが一番なので、そのことに集中すればいいだけなのですが、笑ったときに歯が見える位置にある前歯の追加は、非常に気を使います。
グラグラしていた歯というのは、もともと正しい位置に並んでいないことが多いので、その位置に、以前よりも見た目よくしかも他の歯との位置関係をうまく利用して並べるのは、それなりの経験と予想がいります。
特に左右の歯も乱れた歯の場合には、通常よりも2~3倍も大変です。
また、歯の入るスペースが大きすぎても小さすぎてもひと苦労です。
なんとかうまくまとまるように試行錯誤しながら、何度も並べ直してやっといい感じの歯並びになったときには本当にうれしいものです。
患者さんから言われた注文に対して、正確に結果を出し、なおかつその注文以上の成果を出したいと常々思っていますが、自然の口元というのはなかなか思ったようにさせてくれないこともあり、いつまでも勉強していかなくてはいけないと実感しています。
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