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2016年9月30日

また本人の勉強不足で嘘言っちゃってるよ。

 先日、テレビ番組を見ていると、3歳までいわゆる虫歯菌を子供に感染させなければ、その子は虫歯にならないみたいなことを言ってましたが、はっきり言います。

 「残念ながら、そんなことはないでしょう。」 

 どうやらその歯科医師の理屈では、細菌というのはそれぞれ住み分けができていて、一旦、そのバランスが口の中で完成されたら、他から入って来ても、住みつくことができないということらしいのですが、ちょっと聞くと、「ほう、そういうものなんだ」と思うかも知れませんが、まず考えにくい話です。

 仮にもしそんなことで虫歯ができないということであれば、虫歯菌が住めないような物質を出す、あるいはやっつける常在菌がいるということですから、その菌が作っている虫歯菌に対する特効薬を科学分析して、口腔内に投与してやれば、みんな虫歯にならないはずです。

 また、だったら初めからそのベストバランスの菌をすべての人に投与して住みつかせればいい話です。

 さらに、比較解剖学という動物種を比べて考えて、虫歯の話をすると、人と同じものを食べるようになると、他の動物も虫歯になるのです。これは自然界の動物でも同じです。自然界の動物が人と同じ3歳程度まで虫歯は無くても、やはりなります。
 そうなると、人と動物の口腔内、免疫システムに決定的な違いがあれば別ですが、そこは同じようなものと考えることが、妥当ではないかと思います。むしろ自然界の動物の方が免疫系は強いと思います。
 つまり3歳までに常在菌のバランスが完成すれば虫歯にならないは、やはりかなり根拠が薄いと思います。

 どこの先生の受け売りかわかりませんが、おそらく自分で研究したことのない先生は、「論文」、「著名な先生の発言」というだけで思考停止してしまい、信じてしまうのでしょう。自らその説が正しいのかどうか、判断する材料、知識に乏しいと思います。
 
 研究者として本気で勉強している人って、一般の人が考えているより、遥かに博識なんです。なぜって学問を追求することが趣味みたいなもんですから。そういった人のそばで勉強してると、私なんかもそこに注目すべきなのか?とか、そこまで気になる?というところまで追求する人ばかりです。一流ならではの流儀というものがあります。逆にだからプロの研究職なんだね。と感心もします。一般歯科の先生が少年野球程度のレベルで、そういった先生は大リーグ級です。正直話にならないだろうあと思います。実際私程度でも話になりませんので。
 
 そもそもなぜ虫歯になるのか?本当にミュータンスなのか?など、どう悪さをしているかは実際のところ分かっていません。

 私の予想ですが、虫歯にならないためには、加工食品を一切食べないことです。火を使ったり、フードプロセッサーを使ったり、包丁などとにかく文明の利器を使わず、口と手だけで生で料理してできるものを食べたら、おそらく虫歯は激減するでしょう。
 細菌も餌がないと、生きて行けないのです。細かくされ過ぎた食べ物の残渣(ざんさ)がおそらく彼らの温床になっているのでしょう。
 しかし、実際問題、現代社会に生きていて、こんな食生活は無理ですよね。
 
 どういう対策が今のところはベストなのかは、当医院にお越しいただけたらお話いたします。

 後、付け加えたいのですが、子供に虫歯菌を移さないように、食べ物をかみ砕いて与えたり、同じ箸、スプーンを使わなかったりする指導が歯科医師によって行われていると聞きます。もしかしたら虫歯のリスクは減るかもしれませんが、外敵に対する耐性や、親子の情操形成に大きく問題が出る可能性があり、私としてはそっちの方はどう考えているのか伺ってみたいものだと思います。

 どうも歯医者さんで精力的にマスコミ配信している方は、脊髄反射的な発想があり、もっと多角的によく考えてみなよと言いたくなります。

 

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2016年9月29日

保険診療で大丈夫なのか 2

保険診療で作られる入れ歯は、プラスティックの分厚い入れ歯になります。
薄くて丈夫で快適な金属製の入れ歯は、保険診療では作れません。

例えば、入れ歯ではなく、普通の1本の歯を考えた場合に、この1本の歯を治療して、最終的に何かかぶせ物をセットするとしたら、金属製かあるいはセラミック、最近ではジルコニアという別名白い金属と言われるものを希望される患者さんも多いです。

つまり、最終的なものは、強くてきれいで安定した材料でしっかり作ってセットするというのが、当たり前だと思います。

同じ口の中に存在する入れ歯も、基本的には同じ考えがいいのです。
プラスティックは調整しやすいからという理由もなくはないのですが、逆に言うと、安定していない材料であると言えます。

10年以上使っていても、変形することなく、安定しているのはやはり金属製の入れ歯です。
しかも、薄くてかたくてしっかりしていますので、かみ合わせも安定したままですし、壊れにくく、快適な入れ歯になっています。

10年の間に、何度もプラスティックの入れ歯を作り直すよりも、さまざまな面でメリットがあるのが、金属製の入れ歯になります。

もちろん治療しないといけない歯が残っていたり、いきなり最初から金属製の入れ歯にするのは、おすすめできません。
1本の歯の治療と同じように、入れ歯も最終的なものは、金属製の入れ歯がいいということです。
今現在ある入れ歯としては、金属製の入れ歯以上のものは他にないと言っていいと思います。

歯科医院によって、また入れ歯を作る歯科技工所によって、それぞれ作りはちがっていて、またこれも賛否両論あるところですが、プラスティックか金属かで比較すれば、確実に金属の方が良い入れ歯になるかと思います。

ただ、金属製の入れ歯と言っても、実はピンキリですので、良質な入れ歯を作る良い歯科医院を探さないと、保険のプラスティックの入れ歯よりも良くなかったというような金属製の入れ歯もありますので、お気を付けてください。

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プライベート歯科横濱
院長 脇田一慶

院長 脇田一慶

医院サイト:
https://www.ireba-yokohama.com/

入れ歯治療は、歯科治療の多様な診療技術が盛り込まれた、いわば歯科治療の真髄ともいうべき分野です。私は、研究者として入れ歯や歯科治療について知り尽くしていると自負し、将来を見据えた価値のある入れ歯治療に取り組み、現在も日々研鑽し学び続け、常に最善の治療をご提供できるように努力しています。

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