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2016年11月 5日

患者さんを目の前にしてもわからない、入れ歯づくり

うちの医院では、患者さんを目の前にして、逐一患者さんの確認をとりながら、入れ歯の歯並びをやっていますので、患者さんの口もとにピッタリ合った歯並びに仕上がるのですが、
先日、数回並べ直してもなかなかしっくりこないということがございました。

何か大きな原因があるにちがいないと感じながら、試行錯誤して歯を並べていましたが、なかなか根本の原因がわからないままでした。

そんな中、歯並びから少し離れて、日常の食事についてお話をしていたときに、「いつも右でばかりかんでいます」ということをおっしゃいました。

そこでピンときて、入れ歯が右のほほに当たる部分をかなり落として歯も移動してみたら、患者さんもびっくりするほど劇的に見た目が変化して良くなりました。

原因はほほの筋肉の張り方が普通の人よりもかなり強かったので、その部分に入れ歯が当たっていて、ほほが引っ張られるような状態だったのです。

これは、普通に入れ歯を作っているだけでは、決してわからなかったと思います。
技工士は、歯科医師が型取りした型と、上下のかみ合わせにもとづいて、入れ歯を作りますが、
ほっぺたの状態までは、まったくわからないからです。

さらに言いますと、うちの医院のように、患者さんを目の前にして、歯を並べさせてもらっていても、わからないままだったかもしれません。

患者さんを見るだけでなく、いろいろお話をするような環境があったからこそ、なんとか解決できたケースだと思っています。
患者さんの口の中の状態を正確につかむためには、目で見るだけではなく、話を聞いて、患者さんの日常のくせや習慣まである程度理解しないと、よりよい結果にはつながらないと、今回実感できました。

1人1人異なる口の状態ですので、まさに千差万別なのですが、個々の患者さんの特徴をつかみながら最善の入れ歯を提供できるように、さらにこれからも気合いを入れて作っていく所存です。

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プライベート歯科横濱
院長 脇田一慶

院長 脇田一慶

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入れ歯治療は、歯科治療の多様な診療技術が盛り込まれた、いわば歯科治療の真髄ともいうべき分野です。私は、研究者として入れ歯や歯科治療について知り尽くしていると自負し、将来を見据えた価値のある入れ歯治療に取り組み、現在も日々研鑽し学び続け、常に最善の治療をご提供できるように努力しています。

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