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2017年3月17日

入れ歯が折れた!

技工士の関戸です。
プラスティックで作られた入れ歯は、いろいろな原因で折れたり、割れたりします。

固い物を食べた/落として割れた/洗っているときに折れた/出し入れしているときに折れた/ポケットに入れたままで力が加わって壊れた など。

その原因は、それぞれ異なります。

食べて割れたり折れたりする原因は、入れ歯がハグキにぴったり合っていないことがまずあげられます。すき間があるので、強くかんだ時にパキッと折れたりします。

あるいは、入れ歯安定剤などのやわらかい材料を間にはさんでいるときにも、その部分に力が加わると折れたりします。

また、出し入れしているときに折れるのは、引っ掛かりが強すぎるのが原因ですので、引っ掛かりを少し弱めてもらう必要があります。

洗っているときに折れるというのは、入れ歯自体の強度が少し弱いかもしれません。
もう少し幅や厚みを増やすようにしてもらってください。

落としたり、ポケットに入れていて壊れるというのは、入れ歯はプラスティックですので不可抗力が加わると、どうしても壊れてしまいます。

そして次に、入れ歯が割れたり折れたりしたときの、修理について、お話します。

まず割れた入れ歯は、できるだけ早めに、修理に来てください。
割れた面がきれいな状態でないと、元通りの位置に戻りません。

またご自身で接着剤で修理される人もいらっしゃいますが、なかなか完全にぴったり合わさっていない場合が多いので、遠方の患者さんやどうしてもしばらく来院できない人でなければ、おすすめしません。われわれ技工士がきれいに元通りに戻しますので、そのままの状態でご来院ください。

当医院では、だいたい1時間弱あれば、修理できます。
私、入れ歯専門の技工士が常にいますので、よほどバラバラに壊れていなければ、1時間あれば充分修理できます。

その他に、あまり見られないケースではありますが、弱っているご自身の歯が大きく動いたためにすき間ができて割れてしまったということもございます。この場合には、もう一度入れ歯を作り直すか、入れ歯のピンク色の部分を追加しないといけないので、少し修理修正の時間がかかります。またかみ合わせも変化していますので、その調整も大切です。


普通の歯医者さんでは、大きな入れ歯が割れた場合に、応急処置として修理はできますが、それではまた再び割れる可能性も高いですし、なんと言いましても、きれいに仕上げることができないので、あまり良い状態とは言えません。
技工士がピカピカに磨いて修理した入れ歯でないと、口腔内が清潔には保てないので、修理はしっかりやっていただくことをおすすめします。


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先生と患者さんの"気持ち"にはさまれて

こんにちは!
助手の神藤です^^

ー やりたいことがあるのに先生に全く伝わらない!
ー 難しいことを言っているわけじゃないのにわかってくれない!
そんな思いしたことないですか?

隣で見ていて正直なところ...「よくあること」だと思います。
なぜ、よくあることなのか。
それは、

  • ・先生が患者さんの言っていることを理解していない。
  • ・先生は医学的にものをみて答えてしまう。
  • ・先生は治療後の将来もみている。
それが悪いことかと聞かれれば悪くはありません。
むしろ、患者さんの歯のことをよーく考えてくれている良い先生です。
ただ、患者さんの考えももう少しくみ取ってもいいのではないかと思うときがあります。
なぜなら「自由診療」だから。

そんな中で先生によく言われていることは
「患者さんの味方になってほしい」

オーバーですが、患者さんからしたら歯を人質にとられているようなものですよね。
ー もし、「もう治療しない」と言われたらどうしよう。
ー もし、機嫌をそこねて怒られてしまったらどうしよう。
色んな思いがあると思います。
自分の前では正直に言えないものだと先生だってわかっています。

そんなときは自分じゃなくても技工士や私に相談してほしい。
それが「患者さんの味方になってほしい」という言葉に詰まっていると思います。
患者さんが希望があるのに言えないのが1番 悪循環を生みます。

「思っていた治療と違った」
となってしまうのは、意思疎通ができていないからだと思います。

先生は常に歯を保存することを考えています。
ー 将来、これくらいの期間で作り替えがあるから
ー より歯を削らずに治療するには
ー より自然な歯に近づけるには

一方、患者さんはさまざまな思いを抱えています。
ー より異物感がないように
ー よりキレイに見えるように
ー 歯を削りたくない

ひとりひとり思いは違いますので、それに合わせて治療を進めていくことが大切だと私は思っています。
そのためには先生がひとりひとりがどういう思いがあるのか、ちゃんと理解しなければなりません。
医学的に間違っていたとしても、まずは患者さんの話をよく聞いて、何を望んでいるのかしっかり捉えるべきだと思います。
現実的ではなかったとしても患者さんが言ってることって間違っていることはほとんどありません。
「実際、そうできたらいいよね」ってことがたくさんあります。

それが医学的に正しくなかったとしても、多くのデメリットがあるとしても患者さんのやりたい気持ちを叶えられるのは自由診療しかありません。
先生としっかり話し合った上で、

  • ・なぜ出来ないのか
  • ・なぜそうしないのか
  • ・どういうリスクがあるのか
それさえ、患者さん本人が認識していれば、してもいいと思います。
やる前にしっかり確認して、それでもやりたいという思いがあるのでしたら、諦めずに「やりたい」と言ってほしいと思っています。

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プライベート歯科横濱
院長 脇田一慶

院長 脇田一慶

医院サイト:
https://www.ireba-yokohama.com/

入れ歯治療は、歯科治療の多様な診療技術が盛り込まれた、いわば歯科治療の真髄ともいうべき分野です。私は、研究者として入れ歯や歯科治療について知り尽くしていると自負し、将来を見据えた価値のある入れ歯治療に取り組み、現在も日々研鑽し学び続け、常に最善の治療をご提供できるように努力しています。

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