総入れ歯を希望される患者さんの中で、今の入れ歯は落ちやすいのでもっとピッタリハグキにつく入れ歯がほしいとか、総入れ歯が少しゆるくなったのか食事しているとガクガク動くと初めの診察の時に言われます。
一番の原因は、ハグキの型が合わなくなっていることですが、これはすぐに確認できます。どれくらいすき間が空いているのかは、専用の材料で検査すればひと目でわかります。
次に、2つめの原因としましては、かみ合わせがずれていることが大きいです。
せっかく型はきれいにとれていて、ピッタリ合っていて、入れ歯を入れてもぜんぜん痛くもないのに、実際にかみ合わせてみると、痛いところがあるという症状です。
これは、上下の歯のかみ合わせが良くないか、上下の歯の高さが高い場合が考えられます。それを細かく調整してもらって、痛くなくなると、さらにピッタリ合った入れ歯になります。
総入れ歯というのは、歯が1本もないので、このように歯ぐきとかみ合わせが一番大切になってきます。ですので、できるだけ正確なハグキの型をとることと、そして、できるだけ正確なかみ合わせをとることがとても重要です。
それでも入れ歯が出来上がってから、細かい調整を丁寧に何度か行っていかないと最終的に満足できる入れ歯になりません。早ければ1か月くらいでほぼ違和感のない入れ歯になると思います。
また、型どりの取り方もいろいろありまして、患者さんのお口の状態によりますが、なかなか口からはずせないくらいピッタリと吸着する入れ歯の患者さんも多くいらっしゃいます。
総入れ歯でうまくかめないとか、落ちる、動くなどの症状がある方は、ぜひご来院ください。これまでとは一味違った入れ歯を提供したいと思います。
こんにちは!
助手の神藤です^^
ー 食べ物が食べられないわけじゃない。
ー かんでも痛みがあるわけじゃない。
「ただ繊維質のものが食べられない」
入れ歯をお使いの方、そう感じていませんか?
もしかして、
ー 入れ歯だし、繊維質のものは食べられないよね...
って諦めていませんか?
最近、当院で積極的に取り組んでいるのが
「食べ物の食べられる幅を広げること」です。
入れ歯専門の当院でも
ー 不具合はないんですけど、実は繊維質のものが食べにくいんです。
という相談を患者さんからこっそりされていました。
大きな不具合じゃないし...と思うとなかなか先生には言いにくいと思います。
なので、診察前に必ず「どうでしたか?」と私からお伺いしています。
その中でも多かったお声が
ー ほうれん草や小松菜などがかみ切れない
ー 赤身などのちょっとかたいお肉がかみ切りにくい
というのもでした。
その後に続く言葉は「でも、入れ歯だし...こんなものなんですよね?」
入れ歯専門なのに何とかならないんですか?と
技工士に相談したところ「考えがあるからやらせてほしい」とのこと。
何人かの患者さんにご協力いただきまして、技工士に加工してもらったところ
ー 良くなりました!
ー 繊維質のものたべられるようになりました!
というなんとも嬉しいお声が!(今のところ10割です!)
患者さんのお声で技術が上がっていくんだなって実感しました。
この繊維質が食べられるようになる加工
入れ歯専門で院内技工士ならではの発想だと思います。
技工士の熱い思いが詰まっています!
(※繊維質のものが食べにくいと思っている患者さんがいらしたら、おっしゃってください。
診察中に加工できます。)
「入れ歯は繊維質のものが食べられない」と諦めずに色んな食事を楽しんでほしいです。
その中で食べにくいものがありましたら、是非 おっしゃってください。
ちょっとしたことでも「入れ歯だし...」と諦めなければ、必ず合う入れ歯を見つけられると思います。