目次一覧へ<奥歯1カ所に3~4本残っている症例>
 この症例は、入れ歯を作るうえでは、特に問題になることはなく、それまで残っている歯の部分でかんでこられたと思いますし、そのまま素直につくればいいかと思います。それよりも作ってから患者さんが使い慣れていくことが一番大変かもしれません。長くて全体的な入れ歯になりますので、異物感とかみ合わせのバランスを整えていくことが非常に難しい症例になります。
 片方でかむというような状態にどうしてもなりやすいので、できるだけそうならないように、左右のバランスを整えて使っていき、定期的な調整は必ず行ってください。強くかんでいる方の入れ歯の歯ぐき部分が締まってきて減りやすいですし、あまり強くかんでいない側の入れ歯部分はカタカタしやすくなりますので、歯ぐきを追加してもらわないといけなくなると思います。入れ歯を作ってからもずっと検査・調整を続けていき、全体的なバランスがくずれないように維持していっていただきたいと思います。

<前歯1カ所に3~4本残っている症例>
 これは、前歯だけ歯が残っていて、奥歯がない症例の患者さんで、よくある症例であります。入れ歯をひっかける部分が前歯にしかないので、残っている歯の状態によって、どのように引っかけるか、良く考えて設計しなくてはなりません。金属のバネのようなひっかけが口を開けた時にも見えないようにする必要がありますから、少し難しい入れ歯ではあります。
 また奥歯部分の歯ぐきの状態も重要なポイントです。歯ぐきの山がなくて歯ぐきが痛い場合は難しい症例になります。奥歯でしっかりかんでいただかないと、入れ歯としての安定感も出ないですし、何より食べ物を強くかむことができないからです。この症例では、残っている前歯も重要ですが、同じくらい奥歯の歯ぐきの状態がとても大切になってきます。
 ただ、普通の歯ぐきで前歯も健康であれば、入れ歯としてはほぼ左右に同じ数の歯が入りますので、バランスの良い入れ歯になります。かみ合わせの調整さえ丁寧に行えば、食べ物も普通に食べられるのではないかと思います。できればプラスティックの入れ歯よりも最終的には硬くて強い金属の入れ歯にしたほうが、安定もし、強くかめ、長く使えると思います。また寝る時も前歯を守るために入れ歯を入れて寝られることをおすすめします。
 奥の歯ぐきの状態が良くない場合には、入れ歯がかむたびに横ずれを起こしたり、痛くなる場合があります。これまでしっかりとかんできた歯ぐきならば、少々かんでも痛くないのですが、あまり奥歯でかんできていない人の場合には、はじめて強い力が歯ぐきにかかってきまして、数日後に痛くてかめないと言われる患者さんもたまにいます。入れ歯自体はしっかりとかませてあるのですが、歯ぐきがその強さに慣れていないので、痛くなるんです。
 この場合には、確認してから、かみ合わせの部分を少し弱めるか、あるいは痛い歯ぐきの部分に一時的にうっすら空洞をあけるという方法があります。徐々に強くかめるようになってから、歯ぐきもかみ合わせも100%しっかりさせるというやり方です。この調整は個人差があり、時間も回数も通う気力も必要になります。ですが続けて通うことで快適に過ごせる日がくるだろうと信じて、通院していただきたいと思います。少しづつでも改善していけば、いずれは何も問題なくかめるようになっていきます。ぜひ頑張って取り組んでみてください。



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