目次一覧へA.プラスチックでも薄くできますが、金属にすることでさらに薄くできます

 「薄くて丈夫で臭いもつきにくいので、金属の入れ歯がいいと他の歯医者でも言われますが、私はピンク色のプラスチックの方が良いのです。それでは、ダメでしょうか?」

 Cさんは、私が開発した金属床入れ歯の説明の際に、このように言われました。
 私は迷うことなく、「無理に金属にする必要はありません。プラスチックの入れ歯でも十分快適な入れ歯を作る技術があります。保険診療のプラスチックの入れ歯と比べたら考えられないくらい、薄くて軽い入れ歯ができますよ」といいました。

 確かに、プラスチックの入れ歯は、金属の薄さや軽さにはとても勝てるものではありません。厚みはおそらく3倍〜6倍は違うと思います。しかしながら、プラスチックの入れ歯でも、保険診療で作る一般的なデザインとは異なり、可能な限り薄くすれば、それまで使っていた保険診療の入れ歯よりも相当快適に感じられるものを作ることができます。

 Cさんも私の試せる入れ歯で十分満足され、「もう金属にも保険診療の入れ歯にもしなくていいから、良かった」とおっしゃっていました。こちらがCさんには金属の入れ歯が最善だと考えていても、患者さんにとってはそうではない場合もあるというケースで、私自身とても勉強になりました。

 私たち歯科医師はとかく自分の考えを患者さんに押しつけやすい傾向があると、私は常に思っていますので、極端に言うと、たとえ医学的にうまくいくはずがない方法だとしても、患者さんがこのようにして欲しいと言うならば、一度患者さんの言う通りにやってみようという考えでいます。

 ただし、例えば「入れ歯を作り直す」というレベルの、あくまでやり直しができる場合だけであって、歯を削ったり抜いたりする、取り返しのつかないような結果につながることは、決してやりませんが。



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「入れ歯治療の新発想」


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