歯科技工士の関戸です。
当医院に来院される患者さんは、女性患者さんが比較的多いため、歯の見ためや形、歯並びに対する希望の強い方がいらっしゃいます。
入れ歯でも差し歯でも、歯並びだけで口元のイメージが大きく変わりますから、気にされるのは、当然のことです。何も女性患者さんに限ったわけではありません。男性の患者さんも好みをはっきり言ってくださいます。
ただやはり非常に繊細なご注文を言われる患者さんは、女性の患者さんが多いとは言えます。そして言われる内容も質が高いといいますか、試行錯誤しながら何度も仮歯として作り込んでいかなくてはならないときもございます。
大変なこともありますが、そのプロセスを経たあと、患者さんに喜んでもらえたら本当にうれしいです。最終段階には、その道の専門の歯科技工士も読んで、色や形の最終チェックを行うことも可能です。
当医院にわざわざ来院していただいたのですから、可能なかぎりご注文をお聞きするようにしています。
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横浜市中区山下町の歯科医院 tel 045-663-3724
先日、患者さんとの会話の中で、歯科でよく行われる「型どり」が、私としては一番大変で、未だに神経を使うということが、すごく意外だったみたいです。
歯科では一般に削って、型どりしてセットという処置が日常的に行われるものですが、この中で格段に難しいのは型どりです。この型どりがうまくいかなければ、いくらうまく削れていても、良いものは作れません。
ではなぜ「型どり」が難しいのかと言いますと、温度、湿度、患者さんの唾液の状態、口の開き具合、型どりをする器具の入れやすさ入れにくさ、型を外すときの負荷のかかり方、型どり中の抑える力、スタッフの材料を盛るタイミング、型を取って石膏を流す時間をいかに短くするか、石膏の状態(温度、湿度)などなど、いくら厳密にこだわって型をとっても、口の中と全く同一の型の模型を得ることはできないからです。
もっとこだわれば、私の体調によっても変わってきます。そのくらい厳密です。当医院では申し訳ないのですが、型どりのやり直しを何回か行うことがあります。これは私のこだわりにお付き合いいただいているとご理解いただければありがたいです。良いものを作るために皆様のご協力をお願いいたします。
さらに当医院では私がこれでもいいんだけれど・・・と悩んでいる時でも、私が判断する前に間髪入れず、スタッフが「先生。もう1回お願いします」とプレッシャーをかけてきますので、さらに妥協しない良いものができると思います。