入れ歯を作る者として、患者さんの人体の一部として機能するような、そんな入れ歯が作れたら本望なのですが、人体の一部というのは、私はちょっと言い過ぎかな?と思いますので、
タイトルにありますように、使い慣れた包丁のような役割を担えたら、入れ歯としては合格ではないかと思っています。長年使ってきて、自然と手に馴染んでいて、自分が思うように何でもうまく切れるような包丁。そのような入れ歯になれば、きっと患者さんに喜ばれると思います。
入れ歯は、あくまで人工的な材料で作る物ですので、体のような有機的な生き物ではありません。
つまり異物であることは確かなので、入れ歯を使われている方の中には、ほとんど入れ歯をはずしていて、食べる時だけつけるとか、反対に、小さな入れ歯の人の場合には、見た目のためにつけているけれど食べるときにはずすという人も残念ながらいらっしゃるかと思います。
自分が作った入れ歯がそういう風にならないように、最新の注意を払って製作していますが、毎日使う道具の良し悪しは、作っただけでは難しくて、その後も患者さんのお話をよく聞いて、入れ歯に反映させていくというのが大切になります。
特に、入れ歯を1日中入れていられないという患者さんの場合には、できるだけコンパクトに小さくする努力が必要なのですが、普通の入れ歯の設計ではそのような入れ歯を作るのは難しいので、当医院では普通の入れ歯とは少々異なるデザインで入れ歯を作っています。
1日中つけていても不便を感じない、入れ歯を入れているのを忘れてしまっているという声をいただけるように、患者さん1人1人に合わせてオリジナルの設計で快適な入れ歯を目指しています。
こんにちは!
助手の神藤です^^
入れ歯を入れていると痛みがあったり、発音しにくかったり、かみにくかったり...
いろんな不具合を感じることってありませんか?
その不具合を先生に何度言っても良くならない...一体なんで?!
でも、何度も同じことを言うと先生に嫌われてしまうのでは...
なかなか言いづらいことを伝えないといけないことも多いですよね。
言いづらいこともうまく伝えて、快適な入れ歯生活を送りましょう♪
痛みがある場合
一番困る不具合は痛みですよね。
早くなおしてほしくて、とにかくみてほしい!って思うと思います。
×「傷になって痛いんです!ここ見てください。」
×「傷はなくても、ここがあたって痛いんです!」
これでなおせるものもありますが、すべてなおすのは難しいです。
ポイントは「どんなとき・どのようにすると・どこが痛いのか」
まずは自分でしっかり確認することが大切!
○「入れるとき、くちびる側のふちのあたりが擦れて痛みがあります。」
○「ギシギシかんだとき、ベロ側に痛みがあります。」
【チェックしたい項目】
・入れるときや出すときに痛みがあるか
・かまなくても痛みがあるのか、かむとき痛みがあるのか
・入れているとどのくらいの時間で痛みが出るのか
・カチカチかむと痛いのか、ギシギシかむと痛いのか
・ベロ側・ほほ側など、どのあたりが痛いのか
一つずつ確認すれば、自分がどのようなとき・どこが痛いのか分かりますよね♪
出し入れするときの痛みは傷にならない場合があるので、こすれる部分を指で教えると早くなおりますよ。
大体、上記5つのチェック項目で先生は調整する場所を変えているので、しっかり具体的に伝えて痛みをなくしましょう!
しゃべりにく場合
続いて多いのは、しゃべりにくさ。
入れ歯だとバレたくないとき厄介ですよね?
×「とにかくしゃべりにくいんです。」
これだけでは、異物なので...慣れてくださいと言われてしまうかも。
ポイントは「どの行や言葉がどんな感じでしゃべりにくいのか」「何が気になるのか」
まずは、自分でいろいろ発音して確かめよう!
○「サ行やラ行がひっかかる感じがしてしゃべりにくいです。」
○「しゃべるとき上のあごのところがベロにあたって気になります。」
【チェックしたい項目】
・しゃべる以前に異物感はどうか
・口の中が極端にせまく感じるか
・しゃべるとき、どの行やどんな言葉がしゃべりにくいのか
・ベロがひっかかったり、あったたりするのか
・息や空気が抜けるような感じや通らない感じがする
どれにあてはまりましたか?
そもそも入れるだけで気になっているようでしたら、まずは気にならないようにしてもらいましょう。
どの行・どの言葉など、ちょっとした発音なら当日のうちに良くなりますが、息や空気の抜け方・通らない感じだと、もしかしたら歯並びの問題かもしれません。
大きな修正が必要な場合があるので、どこが気になっているのか確認しておしゃべりを楽しみましょう♪
かみにくい場合
その次に多いのはかみにくいという不具合。
自分の歯のようにかめないのは分かっていても、いろんな食事を楽しみたいですよね。
×「かんでるんだけど、なんか違うんです」
×「こっちがかんでないんです」
何となく言いたいことは分かっても、これではそんなものですよと言われてしまうことも...
かんでないやあたってないという表現だと紙一枚が抜けないと「かんでいます」と言われてしまいます。
ポイントは「同時にかんだとき局所的に強くあたっていないか」「なにが食べにくいのか」
○「同時にかむと右だけあたってしまってかみにくいです。」
○「右がかみやすいので、左も同じ高さにしたいです。」
○「繊維質な野菜などが食べにくいです。」
【チェックしたい項目】
・高いと感じでいるか、低いと感じているか
・同時にかみ込んだとき左右で局所的に強くあたっているところはないか
・どんな食べ物がかみにくいのか、食べにくいのか
・ひっかかる感じがして、あごが動かしにくくないか
・あごがすべってしまって、かめない感じがしないか
実は、正しいかみ合わせというものは存在しないんです。
まずは標準的な作りでかみ合わせを作るので、何となく違うと感じる方が多いみたいです。
自分がかみやすい位置を表現することが重要になります。
上記のチェック項目に当てはまらないのにかみにくい場合は、かみ合わせではなく素材を変えるだけで良くなるケースもあります。
しっかりかめるようになって、外食も楽しみましょう♪
こんにちは!
助手の神藤です^^
入れ歯になると入れているだけでも疲れてしまうときありますよね?
そんなとき違う設計の入れ歯をもう一つ持つだけで快適になりますよ。
入れ歯はわずらわしい?
入れ歯になると異物が入るわけですから、もちろん何もない状態よりわずらわしさを感じると思います。
でも、できるかぎり快適に過ごしたいですよね?
そんなとき用途に合わせて、2つの入れ歯を使い分けるといいですよ!
どうやって分けるの?
入れ歯専門の歯科医院でお好みに合わせた設計を2つしてもらいましょう!
しっかりかみたい。上あごを無くしたい。より薄くしたい...いろんな希望があると思います。
希望に合わせて、どんな入れ歯を持つといいのか、しっかり相談しましょう。
人気ナンバー1は?
一番人気は「しっかりかめる入れ歯」と「快適さに特化した入れ歯」
しっかりかめる入れ歯にするには、入れ歯自体をしっかり丈夫に作る必要があります。
自分が思っているよりもしっかりかみ込んでいる方がとても多いので、
かみにくいものにも対応した入れ歯にしましょう。
お肉やフランスパンなどもしっかりかめると友人との外食もこわくありません。
なので、1つは「しっかりかめる入れ歯」で食事を存分に楽しみましょう!
食べるとき以外は快適に過ごしたいですよね。
だって、食べるときより何もしていない時間の方が多いんです。
上あごもなくして、幅もより少なく、厚みもより薄くすると快適度がだいぶ違います。
普通の食事には心もとないですが、柔らかく粘着性のないケーキやクッキーなどでしたら
快適な入れ歯でも十分楽しめますよ。
いかがでしたか?
入れ歯は何か一つ特化するとどこかに欠点ができてしまいます。
薄くすれば強度が足りなくなり、強度を強くすれば快適度が下がり...
入れ歯は強度と快適度の中間で作るのが一般的ですが、メガネとコンタクトを使い分けるように入れ歯も用途に合わせて使い分けるとより快適に過ごすことができます。
保険診療で2つ作ることはできませんが、より快適に過ごすためにもう1つ自由診療で作ってみませんか?
極限まで快適にすると着けていないような不思議な感覚が味わえますよ!
こんにちは。
助手の神藤です^^
削った後もツルツル!ピカピカ!
仮歯や入れ歯を調整した後、ザラつきが気になりませんか?
歯医者さんも研磨をしてくれますが、どうしてもザラつきが残ってしまいます。
実は、歯医者さんの研磨と技工士さんの研磨はやり方が違うんです。
なので、技工士さんに研磨してもらえばツルツル!ピカピカ!!
舌触りで是非、体感してほしいです!
歯がないままでは帰しません!
抜歯したり、治療したりすると歯がないまま帰されてしまうことありますよね?
仕事があったり、友人と予定があったり、歯がないままなんてイヤ!!って思いませんか??
特に同時にごっそり歯が抜けてしまったり、抜かなくてはならない場合 目立ってしまいます。
そんなとき技工士さんさえいれば、その場で歯をつけられるので歯がないままなんてことはありません!
こればかりは、歯医者さんには出来ない技術です。
見た目がバッチリ!
隣合ってる歯の色が合わない。本当はこんな歯の形はイヤ...見た目であきらめてしまうことありませんか?
かぶせ物や入れ歯を作っているのは技工士さん。
作り手が直接お話を聞いたり、見たりした方が良いものが作れると思いませんか?
技工士さんは歯単体ではなく口元も顔全体も確認して、歯の出し方や向き・形をバランスよく考えています。
技工士さんしか思いつかないような「もっと良くなる方法」を独自で持っているんです。
いかがでしたか?
最近は技工士さんが常駐していない歯科医院が増えました。
歯医者さんでは出来ないわけではないけど、技工士さんに任せればより良くなることがたくさんあります。日常の中で気になっていることは、実は技工士さんさえ常駐している歯科医院なら気になっていないかも知れません。
是非、技工士さんが常駐している歯科医院を選んでください。
先日、入れ歯の患者さんで、前歯を数本抜いて、入れ歯に歯を追加する仕事がございました。
だいたい1時間半~2時間あればできる仕事なのですが、前歯というのは、見た目の要素が非常に大切ですので、患者さんの口元にバッチリ似合った歯並びになるように、集中してお作りしました。
前歯の場合、唇の形やほっぺたのふくらみなどの影響で、微妙に調整しないとうまく並ばないですし、私の経験だけで並べてから、「はい、これで完成しました」というわけにはいかないですので、仮に並べた状態で実際に口の中に入れて、よくチェックしてもらっています。
そのチェックも大きな問題なく患者さんからOKをいただいて、最終的にきれいな入れ歯に仕上げて帰っていただいているのですが、抜いた歯の部分は約1週間でハグキが少し締まってきますので、今度は歯ぐきを院長に追加してもらわないといけません。
1週間経って、その方が来院された際に、案の定、少しハグキにすき間を感じますと言われましたので、院長がすぐに修正をし、何の問題もなく帰られたのですが、帰り際に、助手の子に、「主人から、入れ歯なのに、すごく自然に見えるね。天然の歯のように見えるよ。」と言ってくださったようです。
こういうお言葉が入れ歯を作る技工士としましては、非常にうれしいお言葉です。
自分にできる範囲の中で精一杯仕事をして、患者さんに気に入ってもらえるようにという思いだけでやっております。
当医院に来てもらったからには、やはりこれまで以上の満足感を得て帰っていただきたいですし、患者さんの注文や希望にも可能な限りお応えできるように、努力していく所存でいます。
患者さんに感謝!(ご主人様にも感謝!)
こんにちは。
助手の神藤です^^
通院中の歯医者さんには歯科技工士さんが常駐していますか?
実は、技工士さんがいる歯医者さんに変えるだけで思い通りの見た目にする方法があるんです。
それは、技工士さんに会うこと!
審美歯科であっても、技工士さんに口元を確認してもらうことをおすすめします。
今の前歯、気に行ってる?
かぶせ物にしても、入れ歯にしても前歯って気になりますよね。
なんとなく今の前歯がしっくりこない...気に入らない...
でも、どこが悪いのかわからない!
そんなときはその前歯が顔の輪郭や唇に合ってないのかもしれません。
そもそも技工士さんって何者?
歯科技工士さんは、詰め物やかぶせ物・入れ歯を作る人だと思ってもらえれば分かりやすいと思います。
お使いの詰め物やかぶせ物は、歯医者さんではなく技工士さんが作っているんです。
つまり、製作・加工のプロ!
歯の形や色味の感覚は技工士さんの方がとっても高い技術を持っているんです。
では、同じ技工士さんが作っているのに、なぜ合わないのでしょうか?
顔の形と歯の形が合っていない
顔の形は、ざっくり4パターンに分けることができます。
丸顔、面長、三角、ベース、それぞれ髪型と同じように似合う歯の形が違います。
自分にピッタリ合う歯の形が見つけるのが、一番大切なんです。
情報が少ない。
技工士さんは、歯医者さんからもらう模型からかぶせ物や入れ歯を作っています。
情報があまりにも少ないと作れるものが制限されてしまうので、
自分に合うものではなく一般的なものしか作ることができません。
つまり、歯医者さんが口の中全体の型をとって、より多くの情報を技工士さんに伝えてあげることが大切になります。
技工士さんが常駐していない。
ほとんどの歯科医院は技工士さんが常駐していないため、外注して作ってもらっています。
すると、患者さんと技工士さんが対面することができないので、顔やくちびるの形を確認することができません。
なので、自分に合った形にアレンジするには技工士さんに会うことがとても重要になってきます。
いかがでしたか?
自分に似合ってる歯が分かっている方も少ないですし、歯医者さんに直接お話することができる方って少ないと思います。
そんなときは是非、歯科技工士にお任せしてみることをおすすめします。
こんにちは。
助手の神藤です^^
やっと入れ歯も作ったし、これで不具合ともおさらば!
って思っていたのに痛みが続いてしまうことってありますよね。
毎週毎週、調整に行っているのに少しも良くならない!なんで?!
って思いませんか?
そんな続いている痛みの原因、実は歯医者さんのせいかも?!
入れ歯のフィットが悪い。
一番多い原因がゆるすぎたり、きつすぎたりフィットが悪いこと。
靴を買ったとき、サイズが合っていなくて靴擦れをした経験はないですか?
入れ歯も同じように合っていないと靴ずれのようにすれてしまいます。
では、なぜそんなことが起きてしまうのか。
実は、歯医者さんの「型取り」が原因だったんです。
ただ型を取るだけなので簡単そうに見えるのですが、
かぶせ物や詰め物と違い範囲が広いため、とっても難しいんです。
すみからすみまできれいに取れたものとそうでないものでは、着け心地が全く違います。
均等に力を加えることによって、きれいな型になるので技術が必要なんです。
かみ合わせが悪い。
作ったばかりの入れ歯は高めに設定するので、まずは高いと感じでいるのは大丈夫。
その後 痛みがある場合、どこの歯医者さんでも傷になっていないか確認しますよね。
このとき入れ歯専門では、傷があるからといって内面からは調整しません。
骨の形状でどうしても削らないといけない場合以外は、かみ合わせで調整するのが入れ歯専門では常識!
せっかくピッタリ合った入れ歯なのに内側を削ってしまうと隙間ができてしまいますよね?
隙間ができると擦れたり、食べ物が入ったりする原因になるので、
強くかみすぎているところがないか確認します。
そのため「どんなとき痛みがあったのか」しっかりコミュニケーションをとることが大切です。
入れ歯の置く位置が悪い。
口の中の粘膜には、入れ歯が置けるところと置けないところがあります。
ざっくりですが、やわらかく動く粘膜には入れ歯を置くと痛みが出る場合がほとんどです。
すき間がなくても、やわらかい粘膜が動くとこすれる原因になります。
なので、動く粘膜を避けて作るのがポイント!
これは型ではわからないので、技工士が調整するのは不可能です。
お口の中を歯医者さんがしっかり見極めて調整しないと良い位置に置くことはできません。
入れ歯は入れられることが大切!
週1回、3ヶ月続けてみても痛みが少しも改善しないようであれば
もしかしたら、調整するポイントが違うのかもしれません。
いかがでしたか?
今回は3つご紹介しましたが、他にも原因はたくさんあります。
ポイントをおさえれば、痛みは改善できます。
ですが、見極めや設計が難しいのが入れ歯。
せっかく作るのでしたら、痛みなく快適に過ごしたいですよね!