入れ歯の上手な使い方①

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入れ歯の上手な使い方①

技工士の関戸です。

 

はじめて入れ歯を入れられる患者さんですと、どうやってうまく入れ歯を使っていけばいいのか、よくわからないというのが、本当のところかと思います。

 

入れ歯は、ご自身の天然の歯とはちがって、プラスティックと金属でできた道具のようなものなので、どう扱えばよいのか?不安に思う方もいらっしゃると思います。

 

基本的には、慣れるためにできるだけ長い時間口の中に入れておいてもらいたいです。痛みがある場合にははずしても結構ですが、異物感やしゃべりにくいという問題であれば、2週間は話したり食べるのに慣れる時間がかかります。それまでに大きな変化やとても入れ歯を入れていられないという状況になれば、はずしていただいていいのですが、少しでも入れ歯を入れる時間が長いと、より慣れて使いやすくなっていきます。

 

口の中の舌や頬、唇、粘膜などがだんだん入れ歯に沿ってくるといいますか、馴染んでいきます。見た目に関しましても、当初入れた時よりも不思議と口に合ってきて、馴染んでくるのです。人間の適応力はすごいものです。逆に入れ歯を入れてない場合には、なかなか慣れるのに時間がかかってきます。

 

人それぞれのペースで慣れて行かれたらいいかと思いますが、食べられない状態は体全体に良くないので、しっかり食べられるようになるためにも、はじめは少し頑張っていただいて、入れ歯を使いこなすぞという気持ちで取り組んでいただけますと、ありがたいです。

 

しばらくしますと安定してきますので、それから入れ歯でかむコツというのも大切になってきます。

天然のご自身の歯は、1本1本独立していて分かれていますので、どこかの1本が悪くなっても他の歯に大きな影響を与えることはなく、悪い歯の治療だけを行えば問題ないですが、大きめの入れ歯の患者さんの場合には、入れ歯は全部の歯が一塊にくっついていますので、どこかのかみ合わせが悪いと、他の歯にもそのまま影響が出ます。

 

ですので、一カ所だけを見ればいいわけではなく、入れ歯全体を見る、そして残っている天然の歯との関係も見ないと、結果的にうまくいかないのです。

 

もしかしたら悪いと思っていた部分とは、まったく違った原因で入れ歯がうまく働いていない可能性もあります。その辺りの問題は、これまでの経験や診断力で正しい処置を行わないと、良い結果を出すことができません。道具である入れ歯の特徴を考えて、適切な処理を行えば、ほとんどの問題はすぐに解決されます。

 

治療の場合には、キズが治るのに、誰でも数日から数週間かかりますが、入れ歯は生きた体ではないので、処置さえ適正であれば、大半の問題はすぐに解決されやすいです。患者さんの話してくれる内容をしっかり聞いて判断できれば、それほど大きな問題ではないことが多いです。

 

入れ歯をすることになりましたら、あまり細かく心配せず、とにかく使って慣れていくということを基本に考えてみてください。それからまたより良い入れ歯に変化させていくことも可能だと思います。具体的には、見た目、形、異物感、噛みごたえ、発音のしやすさ、など。工夫できるところは、その都度、工夫していけます。ぜひ思っていることをお話ししてください。