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暑い夏なので、水や麦茶が冷たく感じられて美味しくなった

上下プラスティックの総入れ歯から、上下金属製の入れ歯にステップアップした患者さんから、先日、「新しい入れ歯はぴったりしているだけでなく、冷やしたお水や麦茶が、以前の入れ歯と比べてとても冷たく感じられて、快適です。」と言われました。

 

金属製の入れ歯にステップアップした際に、温かいお茶やお味噌汁がすぐに温かく感じられるようになって、食事が美味しくなったということはたびたび聞いていましたが、冷たいものも同じようにおいしく感じられるようになったというのは、とても嬉しいお言葉です。

 

プラスティックの入れ歯の場合、プラスティックの厚みがあり、どうしても食べ物の温度を遮蔽してしまいます。なので、のどの奥まで食べ物・飲み物がやって来た時に、突然、熱い・冷たいを感じるような状態になります。

 

口の中の天井部分は、口蓋といいますが、ここがプラスティックでおおわれているのと、何もないのとではかなり違ってきます。ただ、安易に口蓋部分をくり抜いてしまいますと、上の入れ歯は落ちやすくなりますので、考えものです。

 

当医院の入れ歯は、その口蓋部分の金属の厚みがわずか0.35ミリです。これは他では作れないくらい薄いものになります。一般的な保険のきかない自由診療の入れ歯では、0.5~0.7ミリくらいの厚みのものがほとんどですので、それよりも数十パーセント厚みのうすい金属になります。だからこそ、冷たい水もより冷たく感じられるのかもしれません。

 

患者さんの中には、他医院にてすでに金属製の入れ歯を使われていた方も多いですが、中には1ミリの厚さもあるような金属製の入れ歯をされている人もいまして、金属なのにこれはもったいないなと思うことはよくございます。

 

薄くて硬くて丈夫な金属製の入れ歯は、どれも同じような入れ歯だというわけではなく、その中でもピンからキリまでございます。よりご自身の口に合ったデザインの入れ歯を作られて、快適な毎日を過ごされることをおすすめいたします。

 

 

とうもろこしを丸かぶりできた

入れ歯専門技工士の関戸です。

 

先日、新しい金属床の総入れ歯をセットされた患者さんの調整を院長に依頼されて、調整を行う中で、患者さんから、「とうもろこしを丸かぶりできました!」と言われました。

 

この総入れ歯は、セットしてまだ2週間ほどしか経過していないもので、とうもろこしを丸かぶりできるまでとはわれわれも思っていませんでした。

 

通常、セットされた入れ歯は、だいたい2~3週間は、噛みにくさや発音しにくさ、異物感、入れ歯の縁が痛いなどの症状がでるものですが、この患者さんの場合には、当初から順調だったこともあるのでしょう。

 

ご自身でいろいろ食べ物をチャレンジされたのでしょうか、それとも新しい入れ歯に対する適応力が高いのか、とにかく前向きに入れ歯に取り組まれている姿勢は感じておりました。

 

入れ歯は、本物の天然の歯ではなく、あくまで人工物ですので、ひとつの道具だと言えます。

新しい自転車に乗り慣れるのにも多少の時間とトレーニングが必要であるように、また新しい包丁を使いこなせるようになるにも時間と経験が必要であるように、入れ歯も同じく道具ですので、はじめからすぐにバッチリ使えるようになるわけでは決してないのです。

 

型どりの型や、かみ合わせがうまく行かないと、良い入れ歯は出来上がりませんので、患者さんとわれわれスタッフとまさに協力し合いながら作り上げていくものになります。

 

作り上げてセットした後も、当然、しばらくの調整を行っていかないと、かみ合わせもハグキの収まりも安定致しません。しかしながら、しばらくの時間と作業、トレーニングを続けていきますと、安定した状態になりますので、ここまで大変ですが、一緒に取り組んで行っていただきたいと思っています。

 

口の中は、患者さんによりさまざまな条件が異なりますので、すべての患者さんにとうもろこしを丸かぶりというわけにはいかないですが、ひとりでも多くの患者さんにそのように言っていただけるよう、今後も努力致したいと存じます。

 

 

 

入れ歯はどれくらいもちますか?

入れ歯専門技工士の関戸です。

 

「そちらの入れ歯はどれくらいもちますか?」

たびたび患者さんからこのような質問をお受けします。

 

入れ歯は、患者さん一人一人のお口の中の状態で変わってきますので、一概には言えませんとお答えするしかないのですが、当院開業から18年になりますので、18年間入れ歯を使われている患者さんは当然いらっしゃいます。

 

特に、最終的に金属製の入れ歯を作られた患者さんの場合には、金属部分の修正はなく、長期的に使われている方が多いです。一方、プラスティックの入れ歯はどうしても経年劣化しますし、変形もしてきますので、なんらかの形で追加修正を行っているというのが現状です。ただ、プラスティック製の入れ歯でも問題なく10年以上使われている患者さんはたくさんいらっしゃいます。

 

問題は、入れ歯そのものというよりも、残っている歯の状態がどうかということです。入れ歯を作った後に、残っている歯に何かの異常が生じますと、直接的に入れ歯に関係してきます。

 

例えば歯が抜けたとしたら、入れ歯に新たに歯を追加しなくてはなりません。1本だけではなく、数本以上抜けるような状態になった場合には、つぎはぎだらけの入れ歯になってしまうこともありますので、めったにありませんが、作り直しをしたほうがいいという場合もございます。

 

入れ歯自体は、それこそずっと使えるものです。ただし、修正や調整をして行かないと長く使ってはいけないと思います。車でも車検が2年に1回ありますし、車のタイヤやバッテリーなども時期が来れば交換しないといけなくなります。入れ歯も同じで、入れ歯のかみ合わせの歯の部分は人工の硬いプラスティックで製作されていますので、だんだんとすり減っていきます。

 

この人工の歯のすり減りは、とても個人差が大きいです。80歳を超えた女性の患者さんでもかむ力の強い患者さんは、1年くらいですり減るような方もいらっしゃいます。当院では定期的なメンテナンスに通われている患者さんの場合に、すり減った人工の歯に新たにプラスティックを追加する修正を行っています。

 

そういう形で定期的に維持・管理を丁寧に行っていけば、入れ歯は基本的にずっと使って行けるものだと思います。

残っている歯にやさしい入れ歯

入れ歯専門技工士の関戸です。

 

入れ歯専門の歯科医院として、院長のもと、開業から18年が過ぎましたが、当院の入れ歯の特徴でもある、「残っている歯にやさしい入れ歯」という考え方は、間違っていなかったと実感しています。

 

ほとんどの歯科医院では、歯にしっかりと負担をかけて入れ歯を作るのですが、これではかむたびに残っている歯にも大きな負担がかかるので、次々と歯が抜けられている患者さんがいらっしゃいます。私の母親もその一人で、最初は右下の奥歯2本ぐらいが抜けていたらしいのですが、そこから次々と抜けてしまい、だんだんと入れ歯が長く伸びて来て、私が知った時には、前歯から奥歯まで6本の入れ歯になってしまっていました。

 

実家から離れていたため、私に話すこともなく、近くの歯科医院でお世話になっていたようで、もっと早く気づいてあげればよかったと後悔しました。新しい入れ歯を私が作り直してからは、その6本のままで、快適に過ごしていますが、やはり自分の歯に勝ることはないので、患者さんの歯をできるだけ守れるような入れ歯を今後も作らなくてはならないと肝に銘じました。

 

他の歯科医院で提供されている入れ歯の多くは、残っている数本の歯に対して、ガチっと抱きついているようなイメージで作っています。「入れ歯が外れないように天然の歯を離さないぞ!」という感じですが、当院の入れ歯は、例えて言いますと、「腰にそっと手を添えて手助けしますよ!」というくらいの力で、残っている天然の歯にやさしく手を添えているようなイメージです。

 

ですから、患者さんの中には、以前使っていた入れ歯と比べて、ガッチリくっついていないので不安だいう方もいらっしゃいます。ですが、しばらく当院の入れ歯をお使いいただきますと、つけていて楽なので慣れましたとよく言われます。

 

入れ歯は、できるだけ小さな力で引っかかっているのが一番ベストだと考えています。極端な話を言えば、上の入れ歯であれば、落ちそうだけれど落ちないような入れ歯がいいのです。その状態でちゃんと食べられたら、おそらく残っている歯をずっと守って行けるはずです。

 

ただ、それはゆるい、落ちやすいという方もいますので、その場合には少しづつ力を強めていきます。つまり、いきなり強い力でくっつけるのではなく、小さい力からスタートして患者さんに合わせて強めていけばいいのです。

 

なかなか一般的な歯科医院で提供されているタイプの入れ歯ではこのような調整はできにくいのですが、当院は自由診療で専門で作っている入れ歯ですので、ひと味違うタイプの入れ歯だと思っていただけますと、ありがたいです。

 

入れ歯は、歯医者さんにとって本音を言えば、面倒くさいという意見が多いはずです。だから、入れ歯は昭和の時代のタイプからまったく変わっていないと言ってもいいくらい、悲しい存在です。歯医者さんが力を入れて創意工夫をしてこなかった代物なのです。

 

当院のようなタイプの入れ歯はめずらしいので、電話でいろいろ質問してくる同業者の方もこれまでいますが、もともとの考え方が違っていますので、以前のタイプから新しいタイプに変えるのは、おそらく難しいだろうと思われます。

 

18年以上やり続けてきて、当初の患者さんをメンテナンスの時に診させていただきましても、状態は安定していますので、これまで同様、気を引き締めて取り組んでいけば、一人でも多くの患者さんに、お口に優しい入れ歯をこれからも提供することができると思っております。

 

 

 

総入れ歯の患者さんの注意点②

入れ歯専門技工士の関戸です。

 

総入れ歯の患者さんは、上アゴであれ下アゴであれ、どちらかあるいは両アゴに歯がないので、言い換えますと、すべて人工の歯で入れ歯ができております。

 

ですから、天然の歯同士で上下でかみ合わせている所は1カ所もありません。かならず人工の歯でかんでいるということになります。

 

すると、人工の歯は、エナメル質でおおわれた天然の歯よりも弱く、使えば使うほど経年劣化してすり減っていきます。つまり、かんでいる歯の表面が削れてなくなっていくのです。

 

例えて言えば、革靴のかかとがだんだんとすり減ってくるような感じでしょうか。革靴のかかともいずれ交換時期が来るように、入れ歯の人工の歯もいずれ修正しないといけない時期はやってきます。

 

前歯に関しましてはかみくだく作用は少ないので、あまり交換するようなことはないですが、奥歯はやはり経年劣化して歯を交換するか、あるいは、挙上と言いまして、まさに革靴のかかとの修理のように、人工の歯の上に新しい材料を追加して修理する方法があります。当医院でも主にこの挙上という作業を、患者さんに合わせて定期的に行っております。

 

長年使っていて低くなってしまった総入れ歯のかみ合わせを、もう一度もともとの高さに戻して快適に使用できるようにします。ただ、この修正作業は、車のタイヤ交換や靴のかかと修正のように、その時修正したらおしまいというものではなく、しばらくかみ合わせの調整に通っていただかなくてはなりません。

 

一度、低くなってしまったかみ合わせを元の高さに戻したからと言って、すぐに慣れるわけではないからです。その理由は、低くなっていく過程で必ずしも正しく低くなっていないといいますか、左右前後にあるいは3次元的にズレながら低くなっていることが多いからです。

 

かみ合わせには、人それぞれクセがありますので、規則正しくすり減っていくわけではありません。なので、高さを元に戻したあと、使い慣れるまでしばらくの期間がかかります。特に、長期的に使っていて、かなり大きくすり減ってしまった総入れ歯の場合には、人工の歯を挙上して高さを増やした時に、まったく違う総入れ歯になってしまったと感じる患者さんもいらっしゃいます。それくらい大きな変化があることもあります。

 

できましたら、定期的にチェックを受けて、人工の歯のすり減りを適度に修正していくことが、総入れ歯のかみ合わせの長期的な安定にとって、とても大切な要素になります。痛くないからと言って定期的なメンテナンスを受けずに使い続けていくのは、実はそれなりにリスクがあるのです。

 

総入れ歯のかみ合わせの高さが低くなると、以前よりもかみにくくなり、逆に変な力が加わってハグキが必要以上に圧迫されることにつながります。また、かみ合わせが低くなると、下アゴが前に出て、アゴがしゃくったようなかみ方になりますので、なんとなく見た目にもアゴがしゃくったイメージに見えてしまいます。つまり審美的にもあまり良くないということになります。

 

さらに、低くなるということは、口の中の空間が狭くなるので、もしかしたら発音もしにくくなる可能性もあります。食べ物も狭い空間で食べているので、舌で回しにくい感じがあるかもしれません。総入れ歯にとっては、かみ合わせの安定がとても重要な要素になってきますので、しっかりバランスよくかめているかどうかの確認はぜひ定期的に行ってください。いつのまにか、奥歯でかんでなくて前歯に近いところでかむようになっているというようなことはしばしば見受けられますので、少し注意しながらご使用してください。

 

また、今回は主に総入れ歯の患者さんについて書いておりますが、前歯だけ自分の歯が残っていて奥歯は全体的に入れ歯であるような患者さんにつきましても、当然、奥歯が時間とともにすり減ってきますので、上に書きましたような現象が同じように起こってきます。

 

むしろ、奥歯がだんだんとすり減ってきますと、残っている天然の前歯に強くあたってきたりします。すると、前歯がゆらされてきて、歯周病になりやすくなる可能性もあるかと思いますので、総入れ歯の患者さん以上に、奥歯だけ入れ歯の患者さんも入れ歯のケアには注意していかれたほうがいいと思います。

 

奥歯が低くなることで前歯に強くあたってきて、いずれ前歯がやられてくる。最終的には総入れ歯に近づいていくというのは、症例としまして、決して少なくはありません。歯のケアとともに、入れ歯のメンテナンスも同様に大切にしてください。