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1本の入れ歯の大切さ

入れ歯専門技工士の関戸です。

 

入れ歯は、歯が1本もない総入れ歯の患者さんから、1本だけの入れ歯の患者さんまで、非常にバリエーションの大きい治療です。

 

歯は一般的に全部で28本、親知らずまで入れると32本ありますから、1本くらい歯がダメになっても心配ないと考える方がいらっしゃっても当然だと思われます。

 

ただし、それはその1本の歯だけで済めば問題ないのですが、1本の入れ歯が2本になり、次に3本に増えて、いつの間にか全体的な大きな入れ歯になってしまったということが結構ございます。

 

1本目の入れ歯をしっかりと作ってケアを続けていれば、2本の入れ歯になることはなかったでしょうし、さらに大きな入れ歯につながらなかったと言えます。

 

1本目の入れ歯を適切に作り、特に前後左右の残っている歯に悪影響を与えにくい入れ歯に仕上げることで、かなりその後の状況は変わってくるはずなのです。

 

歯周病が全体的に進んでいる患者さんの場合には、次から次へと歯が抜けてくることも仕方がない面はあるかもしれませんが、残っている歯が比較的健康な歯であった場合には、それ以上歯が抜けることのないような入れ歯を作って、定期的なメンテナンスやチェックをしながら、維持していくというのが理想的だと思います。

 

実は、私が技工士駆け出しの頃、まだ入れ歯のことをよくわかっていなかった時期に、私の母親が1本の入れ歯から連続して5本の入れ歯にあっという間に、入れ歯が大きくなっていたという経験があります。

近所の長年通っている歯医者さんだったようですが、私が気付いた時には、もう遅くて、ハグキもかなりやせてしまっていました。そのような状態では、入れ歯でしっかり噛むのも難しいのです。気づいてからすぐに私が金属製の入れ歯を作って、普通に食べられるようになって15年以上経ちますが、それまでは5本連続で抜けた右側の入れ歯ではなかなか噛みにくかったようです。

 

そういう経験もございまして、1本の入れ歯だと思って安易に使われていると、のちのち苦労することもありますので、油断大敵といいますか、1本抜けた時から、ちょっと真剣に今後のご自身の歯のことを考えられたほうがいいかと思っています。ご参考までに。

入れ歯がはじめての患者さん②

技工士の関戸です。

 

はじめて入れ歯を入れる人の多くは、1本~3,4本の入れ歯の方が圧倒的に多いです。総入れ歯の方ではじめてという患者さんもいますが、本数の多い入れ歯の患者さんは、入れ歯経験者の方がほとんどです。特に、1本歯を抜いたとか、ブリッジの部分が抜けたということで、はじめて入れ歯を検討される人が一般的だと思います。

 

1~3,4本の小さな部分入れ歯をはじめて使う場合に、一番気になられる点が、入れ歯の異物感です。それまで自分自身の歯であったところに、金属とプラスティックで作られた入れ歯がセットされますと、やはり今までの感覚とまったく同じというわけにはいかないです。

 

当院の入れ歯は、そのような異物感の問題を解決するために、他の歯科医院では手に入らない、私が考案したセキトデンチャーというものもありますし、少し本数の多い入れ歯でも異物感をできるだけ軽減したスマートな入れ歯を製作しています。

 

保険診療で一度作られてから当院に来られた患者さんからは、保険の入れ歯よりもかなり異物感が少ないとよく言われます。自由診療で費用のかかる入れ歯ですから、いろいろな点でメリットはございます。

 

はじめて入れ歯を作って、入れ歯にだんだんと慣れてきますと、例えば眼鏡をかけているようなもので、日頃そんなに不都合を感じることはなくなると思います。そして、一度入れ歯を経験しておくと、今後、他の歯に問題が起こった時にも、いつでも入れ歯で対処できるという安心感が生まれてきますので、ある意味で安定した食生活を過ごせるということにつながっていくかと思います。

 

また同時に、自分の歯の大切さというものも経験できますので、1~3,4本のはじめての入れ歯を使われた患者さんの多くが、その後、ご自身の歯のケアをしっかりやっていらっしゃるように思われます。今以上に残っている歯を悪くして、入れ歯の大きさが大きくなっていくのは、決して良いことではありませんから、今の状態を末永く維持して行けるように、われわれも尽力させていただきたいと考えています。

 

前回も申し上げましたが、入れ歯だけが後戻りができる、やり直しの効く治療法ですので、歯が抜けてしまったところの、一番はじめに行う治療としましては、まず入れ歯治療ではないかと思っています。

 

 

はじめて入れ歯を作る患者さん

入れ歯専門技工士の関戸です。

 

歯医者に行くのがあまり好きではない人はたくさんいらっしゃると思います。あるいは、何度か歯医者に行ったときに、嫌な思い、怖い思いをされて、それから歯医者に行かなくなったという方も少なくないと思います。

 

その中でだんだん歯が悪くなってきたけど、歯医者が嫌だから悪い歯をそのままにしていて、歯がボロボロになってきたり、抜けてしまったりすることもあるかと思います。そうしていよいよ歯医者に行って入れ歯かインプラントか、あるいはブリッジをすすめられて、そのタイミングで当院にご連絡をいただけるという患者さんが多くいらっしゃいます。

 

保険診療で入れ歯を作るよりも自由診療で良い入れ歯を作りたいという想いを伝えられることが多く、できるだけこれ以上悪くならないように、残っている歯も守っていけるような入れ歯を、当院では心がけてお作りしています。

 

はじめて入れ歯を作ることに不安や抵抗感はあるものの、実際に歯がないので、お作りした後も前向きに入れ歯に取り組んでいただける方が多いです。インプラントやブリッジと悩まれている方の中には、入れ歯の異物感や固定されていないので、外れてしまわないかという不安感で、作った後も思案されている方もいますが、しばらく使われて慣れて来られたら、入れ歯も悪くないという感じで継続して使用される患者さんがほとんどです。

 

なんと言いましても、入れ歯は安全な治療で、リスクが非常に少ない方法です。嫌になれば、インプラントやブリッジに変更できますし、お使いの入れ歯の不都合な部分を解決するために新しく入れ歯を作り直すことは、費用はかかりますが、極端な話、何度でもできます。やり直しができるのです。

 

ダメになった歯の部分に、はじめて何らかの治療をする際には、入れ歯というのはとても理にかなっているのです。さらに、入れ歯の場合には、他の歯が悪くなった時も、また歯を追加するか、あるいは作り直せば、そのままお使いできます。家で例えて言えば、リフォーム可能な治療方法なのです。

 

また、悪い歯を長年放置していて、数多くの歯が悪くなっている場合には、その歯をすべて一度にブリッジやインプラントで治療するのはかなり大変なことですが、入れ歯なら、型さえとれば、短時間で入れ歯を作って、噛むようにできますし、入れ歯を使いながら、治療をすすめていくことができます。つまり、普通に食生活しながら、治療ができるので、安心して治療が受けられます。

 

前歯が数多く抜けてしまっている人でも、入れ歯なら比較的すぐに、きれいな歯並びにしてお作りすることができます。そしてその入れ歯を使いながら、残せる前歯は残して、入れ歯とうまくマッチさせて使っていただくのです。

 

はじめての入れ歯は、確かに不安なことが多いかと思いますが、入れ歯を専門的に扱っている歯医者であれば、見た目や快適性も良い入れ歯を作って、使っていけると思いますので、少し思い切って通院されてもいいかと思います。

 

 

部分入れ歯にも総入れ歯にも共通する注意点

入れ歯専門の技工士 関戸です。

 

「最初は入れ歯がピッタリしていたけど、今ではピッタリしないで、だんだんゆるくなってきた。」

入れ歯を使っている方の中でこのようなご経験をされた患者さんは結構多くいらっしゃるかもしれません。

 

この場合、原因はさまざま考えられますが、一番多い項目としまして、入れ歯のハグキに触れる部分が合わなくなってきたということが挙げられます。

 

これは、入れ歯の床の部分とハグキとの形が変わってきたわけですから、再びピッタリ合うようにプラスティックを追加して裏打ちしなくてはいけません。専門的には『リベース』と言うのですが、入れ歯のかみ合わせに大きな変化がなければ、比較的簡単に修正することができます。

 

ただしひとつ気をつけないといけないのは、かみ合わせが合っていないのに、このリベースという作業を行うと、入れ歯が台無しになってしまうということです。かみ合わせがズレたまま、あるいは、しっかり噛んでいない状態で裏打ちをしてしまうと、食事をしたときに、痛みが出ることもあるかもしれません。

 

それほど難しい作業ではなくても、慎重に行う必要があります。これがうまく行けば、最初に入れ歯を入れた時のように、ピッタリした状態で入れ歯を使うことができます。

 

ところが、患者さんの中には、入れ歯がピッタリしていない、あるいはゆるいままなのに、そのままの状態で放置したまま長期間過ごされる方もいらっしゃいます。

 

このような状態で長期間放置しますと、ハグキと入れ歯との隙間がさらに大きくなって、「ハグキが下がってくる」という状況になってしまう可能性もあります。特に、部分入れ歯の場合が注意でして、部分入れ歯は銀色の引っ掛けのようなもので残っている歯にしっかり固定されているかと思います。そのため、ハグキと入れ歯との隙間をそれほど感じないで食事ができてしまうので、気付いた時には、「かなりハグキが下がってしまっていた」という症例もよくあります。

 

総入れ歯の場合には、歯がなくてハグキだけの入れ歯ですから、「ハグキが下がってきたりしたら」、患者さんがすぐに気付きやすいです。入れ歯がガタガタしたり、落ちやすく、動きやすくなったりしますので、変化に気付きやすいのです。

 

反対に、部分入れ歯の患者さんは、入れ歯がハグキにピッタリ合っているかを意識的に見たほうがいいかと思います。入れ歯はハグキの山がしっかりあればあるほど、安定した入れ歯になりますから。

 

同じ入れ歯であっても、部分入れ歯と総入れ歯とでは、生じる現象も処置の仕方も異なってきます。そのうえ、患者さんの個人差も大きいので、患者さんの状態に合わせて適切な処置を行わないと入れ歯を台無しにしてしまうことにもつながりますので、注意が必要になってきます。

 

 

 

 

入れ歯は幅広く対応できる治療法です

入れ歯専門の技工士 関戸です。

 

歯やブリッジがグラグラしてきて、そろそろ歯を抜いて入れ歯になるかなと思われている患者さんは結構いらっしゃると思います。

 

その悩んでいる期間が長ければ長いほど、歯を抜いて入れ歯にするときに、ちょっと不都合がことが起こる可能性が高まります。

 

入れ歯は歯を抜いたあとのハグキの上に人工の歯を作って入れますので、ハグキができるだけしっかり残っているほど安定した良い入れ歯に仕上がります。

 

長期間悩まれている間に、歯周病でハグキがどんどんやせていくと、歯を抜いたあとのハグキが良い状態ではなくなりますので、良い入れ歯に仕上がりにくくなるのです。

 

悩まれているならば、早めにどうすべきかを歯科医師に尋ねてすすめていくのがいいと思います。

 

入れ歯だけは、入れ歯を作ってから、他の歯が悪くなって治療や抜歯になったとしても、今使っている入れ歯に加工して追加したり修正したりできますので、とても便利なものだと言えます。

 

またインプラントをされている歯が何本かあったとしましても、別段問題なく、入れ歯を作ることができます。基本的に、どんな治療をされていてもいいですし、歯がたくさん弱ってグラグラしていたとしても、そのうえで、患者さんに合ったサイズの入れ歯を作って使っていただきながら、調整もしやすいですし、いろいろな工夫をしてより使いやすいい形に変更していくことも可能となります。

 

ブリッジやインプラントになると、ほとんど歯科医師にまかせるしかないような状態だと思いますが、入れ歯に関しては、歯の形も歯並びも患者さんの好みに合わせることができますし、かなり自由にお作りすることができます。

 

出っ歯だった患者さんを、出っ歯ではなく、標準的な歯並びに変えられますし、その反対の、受け口で反対咬合と言われるかみ合わせになっている患者さんでも、ごく普通の歯並びに変えることができます。

 

日本人は比較的に受け口気味の人が多いので、上の前歯よりも下の前歯が目立っている患者さんもたくさんいらっしゃいます。その方をむしろ上の前歯が強調されているような歯並びに変えて入れ歯をお作りしますと、まるで人生が変わったというくらい喜ばれることもございます。

 

特に女性の患者さんにとっては、前歯というのは特別な思いをお持ちの方も多いですので、患者さんのそのような思いをじっくりお聞きして、確かめて、納得していただける入れ歯作りをするように、心がけています。

 

ご自身が今、歯がグラグラだとか、インプラントがあるからとか、いろいろ気になっていらっしゃる点はあるかと思いますが、入れ歯は広く対応できるとても便利な治療法でありますので、あまり不安になられないで、入れ歯を作るということが心の中でだいたい決まっていらっしゃる場合には、早めの対応がおすすめではあります。入れ歯に関してはハグキがとても大切ですので、このハグキがまだ良い状態でできるだけ作りたいというのが、作り手の技工士の本音であります。