鏡って、実は嘘つきなんです。

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鏡って、実は嘘つきなんです。

技工士の関戸です。

 

うちの医院では、入れ歯でも差し歯(かぶせ物やブリッジ)でも、審美性を大切にしていますので、患者さんからも歯並びの見た目のことでよく注文をいただきます。

 

患者さんは、ご自身の口元をずっと見て来られたうえで、希望の見た目をお話されますので、ほとんど患者さんの言われる内容は正しいものです。

 

ある意味でずっと悩まれていたことですので、とても正確な内容ですし、シビアな注文をされることもございます。

 

ただ1点だけ、審美性の話をされる患者さんによくお話することなのですが、ご自宅などで、鏡の前でじっと見つめている状態で歯並びの良し悪しを判断するのは、ちょっと間違っていることもありますということです。

 

歯並びをよくしたいと思っている患者さんは、おそらく、人前で話したり、人と会った時の口元の印象を良くしたいとお考えだと思うのですが、口元というのは、人前でしゃべっていたり、人と会話して笑っていたりする時と、鏡の前でじっと見ている時では、かなり状態が違っています。

 

鏡の前でじっと自分の歯並びを見ているような状態で、他の人と接している人はほとんどいないと思います。皆さんもっと、微笑んでいらっしゃいますし、笑われていたりして、女性の場合には特に、口角が鏡の前の時よりもかなり上がっていることが多いです。

 

なので、鏡の前の状態で、上の前歯がはっきり見えているとしますと、実際に笑ったときには、上の歯が全部見えて、その上のハグキまで見えるくらいになってしまい、ちょっとあまり審美的じゃなくなることがあります。

 

診療室で緊張されていたりして、口角が上がっていない状態で歯並びを判断するのではなく、鏡をはずした状態で普通にお話ししながら、どれくらい口角が上がるのかなどを観察しながら、最善の歯並びをすすめるようにしています。

 

そして、歯並びは一度で決めるのではなく、使いながら修正して、最終的に気に入った入れ歯や差し歯になるのが一番いいと思いますので、うちの医院では、最終物に行くまでにそれなりに充分な時間をかけています。自由診療であるからこそ、あわてず丁寧に慎重に作っていく形をとっています。