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入れ歯は動く

技工士の関戸です。

 

入れ歯は、残っている歯にセメントで固定するブリッジや、あごの骨にボルトを埋め込んで固定するインプラントとは異なり、ハグキの上に置くものですので、どうしても入れ歯自体が前後左右に動くことがございます。

 

1本や2本の入れ歯で残っている歯にガチガチに固定するタイプの入れ歯にすれば、あまり動かないかもしれませんが、ガチガチに固定された入れ歯だと、残っている歯が逆に動かされてグラグラし始める可能性もあります。当医院では、1本や2本の入れ歯でも、残っている歯に極力、負担をかけたくないので、そういう意味でやや動く入れ歯を作っています。

 

入れ歯はハグキという座布団の上に座っています。食べ物をかむ力はすごい強い力ですので、入れ歯の下のハグキは下に沈んでしまいます。つまり上下に少し動くのです。

 

あるいは、繊維質や歯ごたえのある食べ物の場合には、上下だけでなく、ひねるようにかんでいるはずです。その時には3次元的にハグキにも複雑な力が加わっています。当然、入れ歯も上下だけはなく、3次元的に複雑に動かされています。

 

このような状態でもうまくかめるように調整するのは、それなりに大変ではあります。患者さんのかみ方は様々で、右の奥歯で強くかむ人もいれば、前の方で強くかむ癖がついている人もいます。

 

長年の習慣的な動きをすぐに変化させることは難しいので、患者さんのかみ癖に合わせて、できるだけバランスよく調整していくことが大切です。時間や回数がかかる場合もあるでしょうが、口にぴったり合った入れ歯を作り上げていくことは、そんなに簡単なことではありませんので、少し気長に取り組んで行かれた方がいいと思います。

 

こちらとしましても、一度お会いしただけ、一度口の中を見ただけですべてがわかるようなことは決してありませんので、入れ歯を使っていただく中で、患者さんのお話を聞きながら、吟味して、調整を加えていきます。

 

入れ歯が痛くて使えない人も、原因が見つかれば、意外に早く解決する場合もありますので、ぜひお試しください。