入れ歯と違って、天然の歯と天然の木には共通点があるような気がします

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入れ歯と違って、天然の歯と天然の木には共通点があるような気がします

技工士の関戸です。

私は、天然の歯は、天然の木のようだなと思っています。

 

天然の歯は、1本でもかなり強く、歯が多少グラグラしていても、食べ物をかめているという患者さんは多いですし、たとえ指で引き抜いたらスポッと抜けてしまいそうな歯でも、なかなか抜けたりしないものです。それだけ根があるということは大きなメリットだと思っています。

 

同じように、天然の植物でそれなりに大きな大木となっているものは、雨・嵐や台風が来ようがびくともしません。大地にしっかり根を張って生きていますので、力強いものだと思います。

 

歯もハグキとその下の歯槽骨にしっかりと根を張っているので、そう簡単にはダメにならないものです。

 

しかしながら、入れ歯はと言いますと、これは歯がないところに置いて使うものですので、動きやすく力も弱くなります。根を張っているわけではないので、取り外しできますし、天然の歯と比べたらやはり弱いものです。

 

ですので、逆に言いますと、入れ歯は、その分だけ余計にしっかりと考えて、設計して作っていかないと、口の中でうまく働かないのです。

 

例えば、植物はバラバラに生えていて、形も大きさも不揃いであり、簡単に言いますと、ぐちゃぐちゃに乱れながらも自然の美しさを形成しています。

 

天然の歯も一糸乱れずに並んでいる歯並びの人はほとんどいらっしゃいません。人工的に矯正治療した場合に、きちんと並んで見える歯並びの人はいますが、自然に生えた天然の歯でそこまで整列して並んでいる歯並びの人はいないと思います。

 

それでも、多少乱れて並んでいても、自然の歯並びは、自然の植物の美しさと同じように、独特のいい感じが表現されています。

 

ところが、入れ歯の場合には、このような乱れた歯並びでは、とてもうまくかめません。人工的にかなり考えて一番いいと思われる位置に、きれいに並べていかないと、痛くてかめないというような状態になってしまいます。

 

ただ単に、天然の歯に似せて並べてもうまく機能しないと言ってもいいかもしれません。入れ歯の場合には、天然の歯のような強さはないので、より効率よく機能的な歯並びを考慮して作り、しかも微妙な調整を、患者さんの口の動きに合わせて何度も調整していかないと、「しっくりくる」という状態にはなかなかならないものです。

 

ぜひ1本でも残ってる歯を大切にしながら、失ってしまった歯の部分には、適性に作られた入れ歯を入れて、それ以上は歯が抜けるようなことがないように、ケアをして行ってください。