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入れ歯が合わない、痛い原因①

入れ歯専門技工士の関戸です。

 

他の歯科医院で作った入れ歯が合わない、痛いということで、新しく入れ歯を作ってほしいと、患者さんから電話をいただくことがよくあります。それでなぜ合わないのか?痛いのか? この原因はいくつか考えられますが、まず基本的なことは、歯医者さんに型どりしてもらった型が合っていない、型が良くないということになります。

 

そして、第一は、歯医者さんの型どりの技術の差が考えられますが、次に考えられますのは、型どりした型の善し悪しをきちんと判断できているか、また、採った型に石膏を流して、石膏の歯型を作るのですが、そのときに入れ歯を作るうえで、本当にきれいに必要なところまできちんと流せているかどうかで、大きな差が生まれてきます。

 

その際、一番理想的なのは、実際に入れ歯を作る作り手の技工士が型の善し悪しを判断して、良くなければもう一度先生に型を取り直してもらったり、型をとるうえでどこが必要か、なぜ必要なのかを伝えて、最善の型をとるようにすることです。

 

多くの歯科医院では、歯科技工士が常勤していませんので、歯科衛生士さんや歯科助手さんが先生からもらった型に石膏を流すというのが通例ではないかと思います。でもここで問題なのは、入れ歯の作り手ではない人が、その型で本当にいいかどうかを判断できるものなのか?

また、型に石膏を流すとき、どこがどのように必要で、注意しなければいけないところはどこか?などを深く理解できたうえで取り扱えているのか?疑わしいのです。

 

すると、その型で作った入れ歯は、やはり理想的なものにはなりにくいと考えられます。自分が実際に作るならば、とても丁寧に必要なところを最善の注意を払いながら扱うはずですし、さらに言いますと、取り扱う材料もすべてきちんと計量して、いつも安定した状態の材料を注意して取り扱いながら、細かい気泡という泡をできるだけ取り込まないように最善の注意を払って型を流していくはずです。

そうして作られてくる物は、入れ歯に限らず、差し歯でもブリッジでも、やはり、一番基本的な要素として、ピッタリ合った入れ歯や差し歯・ブリッジになりやすいと言えます。

 

もうひとつ問題なのは、歯医者の先生が採った型が良くなかった場合、なかなか取り直してくれと言えない、つまり先生にダメ出しができないという状況が多々あるかと思います。それでは、良い入れ歯や差し歯にならないですから、うちの院長は、型は私の判断を尊重して、良い型でなければ、良い型が採れるまでやり直してもらっています。ここで気をゆるめると、結局は患者さんにとって、良い入れ歯や差し歯にならないわけで、患者さんが損することになりますし、私もいい加減なものは作りたくないので、はっきりと先生に取り直してくださいと伝えています。

 

欧米では、歯科医師と歯科技工士は対等で、悪い型どりは躊躇なく、返品されます。これでは作れないと言うことで、プロとしての技工士の立場が維持されています。ところが日本では、歯科医師が圧倒的に上位で技工士は完全な下っ端の立場です。その状況の中で、歯科医院に技工士がいたとしても、先生に型の取り直しを遠慮なく言える技工士は甚だ少ないのではないでしょうか?「何とかして作ります」と答える技工士がほとんどだと思います。

そういうわけで、合わない、痛い入れ歯が作られることは、よくあるのではないかと思っています。

この大切な最初の一歩だけでも、もっと改善されたら、日本の入れ歯たちは、もう1段階、良質な入れ歯になってくれるだろうに。でも現実にはこれはかなり難しいと思います。

 

『作り手の技工士が直接、患者さんの型を確認できて、ダメ出しもOKで、自分で型流しも行える』という、ひと言で言えば、すごく簡単で合理的でもあり、患者さんにとっても最善の入れ歯につながることなのですが、それがなかなかできていないのがほとんどで、とても残念なことではあります。

 

 

 

 

 

 

差し歯やブリッジから入れ歯になるとき

技工士の関戸です。

当医院の患者さんの中には、今まで長年、差し歯やブリッジをされていて、それがダメになって、今度はブリッジにはできないと言われたので、入れ歯にされるという方が大勢いらっしゃいます。

 

ブリッジは、定期メンテンスや日頃のケアでは維持できないような場合も多く、年月が経過すると支えている歯自体がダメになることは多々あります。

 

そのような場合、当院では、痛みがなければ、いきなり歯を抜くのではなく、まず入れ歯が使えるかどうかを確認する意味でも入れ歯のプレートのようなもので体験してもらいます。それが問題なく使えましたら、差し歯やブリッジをはずして入れ歯の形にしていきます。

 

3本以上のブリッジから入れ歯に変わるのは、それなりに患者さんも大変だと思いますが、ここは頑張って使い慣れていってもらいたいです。このような入れ歯は部分入れ歯と言いますが、部分入れ歯になるメリットとしましては、入れ歯は出し入れできますので、歯みがきをするときに、入れ歯の前後に残っている歯がとても洗浄しやすいです。ですので、入れ歯周辺の残っている歯がとても長持ちしやすいです。

 

入れ歯が嫌な方は、インプラントという方法もありますが、インプラントには相応のリスクもございますので、どうしても先入観で入れ歯は嫌だということでなければ、最初の選択肢として入れ歯を経験されて、それでダメなら次にインプラントを考えるという方法もあります。インプラントは後戻りできませんので、無難な入れ歯でやってみてからのほうが得策だと思います。

 

当医院では、できるだけ異物感の少ないタイプの入れ歯にしていまして、慣れたら着けているのを忘れるという患者さんも多くいます。そして、残っている歯に負担を強くかけない優しいタイプの入れ歯で、部分入れ歯でも残っている歯は長持ちしています。はずしたブリッジの左右の歯に強く負担をかければかけるほど、さらに大きな入れ歯に進んでいってしまいますので、そうならないように、負担の少ない入れ歯のほうがいいと考えています。

入れ歯の洗浄の仕方

患者さんからよくご質問いただく内容としまして、入れ歯はどうやって洗浄すればいいか?というものがございます。

 

入れ歯は、主にプラスティックと金属で作られていますので、歯を磨くハブラシでごしごし洗っていただいて構いません。ハブラシで洗って傷がつくほど弱いものではないので、安心してください。

 

ただし、1点だけ注意事項がございます。

ハブラシで洗う時に、歯磨き粉を絶対につけないでください。なぜなら、歯磨き粉にはみがき砂が入っていまして、これは入れ歯を傷つけてしまいます。ハブラシだけだと傷つかないのですが、歯磨き粉をつけると、傷がつきます。絶対に歯磨き粉はやめてください。

 

歯は歯磨き粉で磨いてもいいけれど、入れ歯は歯磨き粉はダメという、ちょっとややこしい話ではありますが、ぜひ覚えていてください。

 

ですので、口の中に入れ歯を入れたままで歯と一緒に歯磨きをするのもやめてください。

 

そして、入れ歯は最低でも1日1回はきれいに洗浄してください。

夜寝る前に1回でいいです。もちろん毎回の食事のあとに洗浄できたら一番いいですが、なかなかそこまでできる人も少ないと思います。

 

また、ハブラシでの洗浄でいいのですが、よりきれいに洗浄するには、音波ブラシがあります。最近では、テレビCMでもよく紹介されていますが、この音波ブラシは微細な振動が汚れを落としていきますので、手洗いではできないくらい細かい洗浄が可能だと思います。

 

私も部分入れ歯をこの音波ブラシで洗浄しております。

音波ブラシは歯みがきでも当然、高い洗浄力がありますので、歯磨きと同時に、入れ歯の洗浄も行っております。皆様にもおススメします。

 

あと、入れ歯洗浄の注意点としましては、入れ歯の外側ばかりを洗うのではなく、内側・内面もしっかり洗ってください。この内面をきれいに洗っていなければ、歯石がどんどんたまっていきまして、入れ歯が合わなくなる可能性もあります。

 

内面はガタガタしている部分もあるかと思いますが、そういう部分を特に丁寧に洗浄してください。汚れは入れ歯自体の劣化につながりますので、入れ歯を長持ちさせるためにも、丁寧な洗浄を1日1回は必ず行ってください。

 

きれいな入れ歯は、口腔衛生上とても大切ですので、ぜひ入れ歯をいつもきれいな状態に保ってください。

入れ歯は修理修正が必要になってきます

技工士の関戸です。

かぶせ物や詰め物などは、金属やジルコニアで作られていますので、口の中にセットされた後は基本的に修理修正はないものだと考えられます。

 

しかしながら、入れ歯というのは、硬いプラスティックで作られている部分が多く、しかも歯ではなく、柔らかいハグキの上に乗っている形ですので、ハグキの状態も変化しますし、プラスティックもすり減ってきます。

 

どうしても数年使われますと、個人差はありますが、修理修正しないといけない、あるいは、早めに修理修正しておいたほうが悪くならないという状況になります。

 

中には、この入れ歯で30年持ったという話をされる患者さんもたまにいらっしゃいますが、それは、なんとか30年持たせたということか、または、良い状態の入れ歯ではないけれど今まで使えてこれたというのが本当のところではないかと思います。

 

ご本人が良いと思われていたらそれでいいのですが、長年入れ歯のメンテナンスに来られていない患者さんの入れ歯を久しぶりに拝見しますと、まず修正したほうがいい箇所は結構見つかります。

 

一番の修正箇所は、かみ合わせの人工の白い歯の部分がすり減っていることです。これは、靴のかかとがすり減って歩きにくくなると、すり減ったかかとのヒールを交換するのと同じく、歯の高さを上げる作業をしなくてはいけません。

 

長年入れ歯を使っていると、どうしても奥歯がすり減るのですが、これが低いままですと、前歯に強くあたってしまって、前歯がやられてきます。これは大きな問題ですので、前歯に強くあたり始めてきたら、奥歯の歯の高さが低くなったと思って、歯の部分を上げてもらうことが大切です。正しい高さでかむというのは、とても大切なことです。

 

うちの医院では、技工士の私がいますので、だいたい1時間もあれば、しっかりした歯の高さ調整ができます。他にも入れ歯の調子が悪かった場合、だいたいその修理修正に1時間もあれば多くのことが済ませられると思います。

 

皆さん、入れ歯は作ったらおしまいという考え方ではなく、定期的なメンテンスには必ず行ってください。長期的に入れ歯をいい状態で維持していくためには、メンテナンスと修理・修正はとても重要です。

暑い夏なので、水や麦茶が冷たく感じられて美味しくなった

上下プラスティックの総入れ歯から、上下金属製の入れ歯にステップアップした患者さんから、先日、「新しい入れ歯はぴったりしているだけでなく、冷やしたお水や麦茶が、以前の入れ歯と比べてとても冷たく感じられて、快適です。」と言われました。

 

金属製の入れ歯にステップアップした際に、温かいお茶やお味噌汁がすぐに温かく感じられるようになって、食事が美味しくなったということはたびたび聞いていましたが、冷たいものも同じようにおいしく感じられるようになったというのは、とても嬉しいお言葉です。

 

プラスティックの入れ歯の場合、プラスティックの厚みがあり、どうしても食べ物の温度を遮蔽してしまいます。なので、のどの奥まで食べ物・飲み物がやって来た時に、突然、熱い・冷たいを感じるような状態になります。

 

口の中の天井部分は、口蓋といいますが、ここがプラスティックでおおわれているのと、何もないのとではかなり違ってきます。ただ、安易に口蓋部分をくり抜いてしまいますと、上の入れ歯は落ちやすくなりますので、考えものです。

 

当医院の入れ歯は、その口蓋部分の金属の厚みがわずか0.35ミリです。これは他では作れないくらい薄いものになります。一般的な保険のきかない自由診療の入れ歯では、0.5~0.7ミリくらいの厚みのものがほとんどですので、それよりも数十パーセント厚みのうすい金属になります。だからこそ、冷たい水もより冷たく感じられるのかもしれません。

 

患者さんの中には、他医院にてすでに金属製の入れ歯を使われていた方も多いですが、中には1ミリの厚さもあるような金属製の入れ歯をされている人もいまして、金属なのにこれはもったいないなと思うことはよくございます。

 

薄くて硬くて丈夫な金属製の入れ歯は、どれも同じような入れ歯だというわけではなく、その中でもピンからキリまでございます。よりご自身の口に合ったデザインの入れ歯を作られて、快適な毎日を過ごされることをおすすめいたします。