2016/12/25
女性の患者さんの多くが入れ歯を作られるとき、鼻の下から上唇までの部分に、しわが寄ってきて老けたように見えるので、張らせてほしいと言われます。
ブリッジなどの差し歯の場合には、歯ぐきの部分をふくらませるのは無理ですが、入れ歯は歯ぐきの部分がありますので、お好みに合わせて、ふくらませます。
1回だけでうまく行くこともありますが、鼻の下から上唇の部分は肉でできていますので、そう簡単にはいきません。何度か試してみて、使っていただいて、調整させていただいています。
美容整形ではないので、完ぺきに満足しただけるまでできるとは決して言えないですが、以前よりもハリが出ていい感じというのは、よく言われます。
2016/12/19
今まで入れ歯をまったく入れていなかったり、一度、作ったけれど、その時は嫌だったので、ずっとつけていない人は結構いらっしゃると思います。
残っている歯でなんとかして、食べ物を食べられているとは思いますが、中には、ほとんど歯がない状態で、どういう風にして食べ物をかんでいるのか、不思議に思うような症例の患者さんもいます。
器用に食べられているとしか言いようがございませんが、しっかりと食べ物をかみつぶさないで、ほとんど飲み込んでいるような患者さんも多いので、胃への負担を考えますと、やはり何らかの形で、歯を作られたほうがいいかと思います。
入れ歯に対するイメージはあまり良くないのが現状ですので、仕方ないことだと思いますが、
今では、見た目にも良く、異物感も少ない入れ歯が作れますので、可能な範囲で入れ歯を使ってみられたらいいかと思います。
予想していたよりも入れ歯は悪くない!快適だ!という感想もよく言っていただけます。
保険診療で一度作った入れ歯の異物感が嫌だという意見は多いのですが、自由診療で作る入れ歯は、それよりももっと快適な設計で作ることができるようになっていますので、ぜひとも前向きに取り組んでいただきたいと思っています。
はじめて、あるいは、久しぶりに入れ歯を入れられた患者さんの感想はさまざまです。
「これだったら、早く作ればよかった。」とか、「結構何でもかめますね。」と言われるとうれしいですね。反対に、「異物感が慣れない。」「かんだ時に、落ちてくる。」というような感想もあります。
異物感に関しましては、その患者さんの口の中のポイントを押さえながら、薄く削るか、細く削るかしていきます。プラスティックはどうしても厚みが必要なので、これ以上削れないという範囲はありますが、金属に変えれば、そのような悩みもほとんどなくなりますので、異物感の強い患者さんには最終的に金属製の入れ歯をおすすめしています。
また「食べ物をかむと落ちてくる。」と言われる患者さんの場合、型もしっかりとって、きちんと作ったのに、なぜ落ちてくるのか?と疑問に思う人もいると思います。
これは、それまで入れ歯を入れてなかった時に、残っている歯に合わせるようなかみ方でかんでいたので、新しく入れ歯を入れてもうまくかめないからなのです。
つまり、前のかみ方のクセが残っていて、まだまだ入れ歯を使いこなせていないということです。
入れ歯でうまくかむには、ある程度のトレーニングが必要です。
特にそれまで前歯でかみ続けてきた人は、奥歯でかむ習慣がないので、うまく奥歯でかめません。でもしばらく2週間以上もすると、だんだんと奥でかむという感覚を思い出されて、入れ歯でもしっかり奥でかめるようになってきます。
あわてず時間をかけて、入れ歯に慣れていく生活を送ってください。
入れ歯を入れてしゃべることも、初めは難しいかもしれないのですが、それも2週間ほど使われると、うまく慣れてくるようになってきます。
いきなりすべてが解決するということは、なかなか難しいですので、少し気長に取り組んでいただくことが大切かと思います。
2016/12/03
こんにちは!
助手の神藤です^^
自分に合った入れ歯を見つけるのって本当に難しいですよね。
痛みや不快感、見た目で満足してない方って多いと思います。
「こんなものかなー?」って思っているのであれば、
作り替えを検討してみると良くなるかもしれませんよ♪
1.自分に合う歯医者さんを見つけよう!
まずは「自分に合った歯医者さん」を見つけることが大切です。
自分に合った歯医者さんって難しいと思ってしまいますよね?
でも、自分に合った歯医者さんを見つけるのって実は簡単なんです!
自分に合った歯医者さんは友達選びと一緒♪
「自分がどういう人と付き合いやすいか」で判断してください。
話をじっくり聞いてほしければ、話を聞いてくれる優しい雰囲気の歯医者さんへ。
優柔不断だなっと感じているなら、先導してくれるしっかり者の歯医者さんを選びましょう♪
2.作る前に写真を持っていこう!
なんで写真?って思うかもしれないですが、とっても大切なこと。
美容室に行くとき、この髪型にしてくださいって写真や切り抜きを持って行ったことないですか?
入れ歯も実は同じなんです!
イメージを口で伝えるのって難しいですし、受け方が違うと全く別のものが出来上がってしまう可能性もあります。
また写真などがないと模型的に並べてしまうのが一般的です。
自分のイメージしている口元や歯があれば写真を持っていく方がイメージ通りになれますよ♪
3.入れ歯専門の技工士さんがいるか確かめよう!
歯医者さんの相性や自分のイメージを伝えることも大切ですが
結局、作るのは「入れ歯専門の技工士さん」です。
歯医者さん一人では入れ歯を作ることができません。
歯医者さんに矯正やインプラントなど専門の治療があるように
技工士さんにもかぶせ物や入れ歯など専門分野があります。
入れ歯を専門にしている技工士さんがいる歯医者さんがオススメですよ♪
いかがでしたか?
自分の知らないことが多いから悩んでしまいがちですが、とってもシンプルです。
特に保険の歯医者さんでは患者さんも多く流れるように治療をしがちですが、
歯も入れ歯も自分の身体の一部です。
一生 快適に過ごすためにちょっと贅沢ですが、自由診療で自分に合う入れ歯を
ゆっくり見つけていくのも自分へのご褒美としてオススメです♪
満足度の高い、自分好みの入れ歯が出来ますよ。
2016/11/26
ある時、入れ歯がはじめてという患者さんが数名いらっしゃいまして、はじめてなので心配されている様子がよく見受けられたのですが、ドクターから呼ばれて口の中を拝見しますと、予想していたよりも良い状態の症例が多くて、逆に私の方が安心しつつ、ちょっとびっくりしたような状態でした。
一度も入れ歯を入れていない人は、入れ歯に対する恐怖心といいますか、不安感は大きい思います。しかし、フタを開けてみると、これまで歯が徐々に抜けていっても、歯医者さんに行っていないので、言い方は悪いですが、余計な手を加えられていないので、きれいな口の状態なのです。
入れ歯作る技工士としましては、これほど作りやすい口はございません。
逆にいろいろな歯医者さんに行かれて、どうしようもないような状態になっている患者さんの方が、入れ歯作りは苦労します。
はじめて行った歯医者さんで、きっちりと治療を受け、良い入れ歯を入れて管理されていたら、ひどい状態にはならないのですが、あまり良くない入れ歯を使い続けてきたことで、かみ合わせも大きく変わってしまい、歯ぐきの状態も良くない形になっていたときは、やはりそう簡単にはいかないケースとなります。
はじめて入れ歯を入れられる人は、入れ歯だけではなく、その他の歯の治療もやらないといけない人が多いですが、まずは入れ歯を入れて使えるかどうかを確認することが一番大切ですので、他の歯の治療はひとまず置いておいて、入れ歯での生活に慣れてから、ひとつひとつ悪い歯の治療もすすめていくというのが理想的だと思います。
入れ歯をはじめて入れた人の、入れ歯を入れたときの感想は、「今までよりもかなり食べ物がかめるようになったので、よかったです」と言われることが多いです。
これまでどのような食事を食べていたのか、大変だったと思いますが、これからはおいしく食事していただけるので、作り手としてましてはうれしいひと言であります。逆に感謝しております。
2016/11/05
うちの医院では、患者さんを目の前にして、逐一患者さんの確認をとりながら、入れ歯の歯並びをやっていますので、患者さんの口もとにピッタリ合った歯並びに仕上がるのですが、
先日、数回並べ直してもなかなかしっくりこないということがございました。
何か大きな原因があるにちがいないと感じながら、試行錯誤して歯を並べていましたが、なかなか根本の原因がわからないままでした。
そんな中、歯並びから少し離れて、日常の食事についてお話をしていたときに、「いつも右でばかりかんでいます」ということをおっしゃいました。
そこでピンときて、入れ歯が右のほほに当たる部分をかなり落として歯も移動してみたら、患者さんもびっくりするほど劇的に見た目が変化して良くなりました。
原因はほほの筋肉の張り方が普通の人よりもかなり強かったので、その部分に入れ歯が当たっていて、ほほが引っ張られるような状態だったのです。
これは、普通に入れ歯を作っているだけでは、決してわからなかったと思います。
技工士は、歯科医師が型取りした型と、上下のかみ合わせにもとづいて、入れ歯を作りますが、
ほっぺたの状態までは、まったくわからないからです。
さらに言いますと、うちの医院のように、患者さんを目の前にして、歯を並べさせてもらっていても、わからないままだったかもしれません。
患者さんを見るだけでなく、いろいろお話をするような環境があったからこそ、なんとか解決できたケースだと思っています。
患者さんの口の中の状態を正確につかむためには、目で見るだけではなく、話を聞いて、患者さんの日常のくせや習慣まである程度理解しないと、よりよい結果にはつながらないと、今回実感できました。
1人1人異なる口の状態ですので、まさに千差万別なのですが、個々の患者さんの特徴をつかみながら最善の入れ歯を提供できるように、さらにこれからも気合いを入れて作っていく所存です。