かみ合わせが強い患者さんの入れ歯

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かみ合わせが強い患者さんの入れ歯

技工士の関戸です。

 

男女の違い、年齢の違いに関係なく、かみ合わせの強い患者さんはたまにいらっしゃいます。実感では、1~2割くらいでしょうか。

 

かみ合わせが強いと、入れ歯の人工の歯も普通の方よりもすり減りやすく、入れ歯自体に強度も必要になってきます。

 

すると、口の中で異物感の少ないコンパクトな入れ歯にしたいと思っても、ある部分は多少の厚みが必要になってきたりします。

 

この、かみ合わせが強いという特徴は、本当は人一倍力が入るということでもあり、非常に良いことです。おそらく重い荷物を持ち上げたりするときにも、それだけ力が発揮されるだろうと考えられますし、食べ物をかむ時も、力が強いということは、どんな食べ物でもしっかりと砕けますし、切削能力も高いので、消化にはとてもいいはずです。利点が非常にたくさんあるということになります。

 

しかしながら、歯を失ってしまった際に入れ歯になったときでもかむ力は変わりませんので、入れ歯自体を非常にバランスよく製作し、かみ合わせをしっかり管理していかないといけません。そうでないと、残っている歯に必要以上の力が加わり、つぎつぎに歯が失われていくようなことも予想されます。入れ歯を製作したあとも、定期的なチェックが必ず必要になってくるかと思います。

 

また先ほど、かみ合わせが強い人ほど、入れ歯の歯の部分がすり減りやすいと書きましたが、この場合には、日本製の人工の歯よりも強固な海外製の人工の歯を使用したり、あるいは、日本製の人工の歯に差し歯で使用するさらに硬質なプラスティックを追加加工して、かみ合わせの面を整える方法もあります。

 

患者さんのかむ力は一人一人皆さん違いますので、その強弱に合わせて、入れ歯自体の作り方や材料もいろいろ変化させながら、最も良い方法で入れ歯を作っていきます。一度作った入れ歯がダメなことがあれば、またその失敗を踏まえて新たな入れ歯に作り直していきます。その試行錯誤の末に、満足していただける入れ歯に近づいているのではないかと考えています。

 

ご自身でかみ合わせが強いと感じていらっしゃる患者さんは、入れ歯の管理もしっかりされたほうがいいですし、特に奥歯のかみ合わせの歯の部分が普通の方よりも2倍も3倍もすり減りやすいので、追加修正を定期的に行ってもらうことをおすすめします。そうしないと、奥歯が低くなってしまい、前歯が強く当たり始めますと、いずれ前歯がダメになっていく可能性も高まります。この点、特に注意しながら入れ歯生活を送ってください。