金属床の入れ歯のすごさ

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金属床の入れ歯のすごさ

技工士の関戸です。

 

入れ歯に使われる材料は、主に、プラスティックと金属、セラミックなどがありますが、金属というのは、やはり一番安定した素晴らしい材料だと言えます。

 

当医院も18年目になり、開業当初に金属床の入れ歯をセットされた患者さんが、定期的なメンテナンスに来られた時に、口の中で入れ歯がしっかり機能しているか毎回確認するのですが、18年経過しても、土台が金属で作られた入れ歯は、ぴったり安定して機能しています。

 

これは金属という材料の一番の特徴であろうと思われます。

 

息子と上野にある東京国立博物館に行ってきた際に、展示されている物は紀元前数千年前の物もたくさんあり、その中で金属が使用された展示物もいくつかありました。しかもきれいな形で残されているものが多かったです。

このような古い時代から金属は使われていて、そのうえ現在でもきれいな形を維持し続けているというのは、これは金属が材料的に本当に素晴らしく安定したものだと言えると思います。つまり形が劣化しにくいという特徴があると思います。

 

この特徴は、入れ歯にとってはとても重要な要素です。当医院でも、最終的な入れ歯として、院長もすすめることがあります。プラスティックの入れ歯は、削ったり追加したりできるので、調整しやすいという特徴がありますが、その反面、長期的に使用していくうえでは、プラスティックは変形しやすく破折や割れやすいという特徴もございます。

 

なので、プラスティックでさまざまな調整や試行錯誤を繰り返して、患者さんにとって一番良い形の入れ歯のデザインが完成したところで、最終物として金属製の入れ歯をお好みでおすすめするというかたちをとっています。

 

作り手の技工士としましても、プラスティックは長期的に見て、不安定さがあり、つまり変形しやすさがありますので、口の中の状態、特にかみ合わせも不安定になりやすくなります。

 

例えば、家を建築するのに、プラスティックの家か、金属製の家かどちらがしっかりしていて長持ちするかと言えば、明らかに金属製だと思います。

 

口の中も噛む力は60kgぐらいあると言われていますので、その力で何万回も噛み続けるとすると、丈夫な金属でないと耐えにくいのではないかと想像できると思います。

 

かぶせ物やブリッジは、ジルコニアや金属で作られているのにもかかわらず、歯がなくなったところの入れ歯の部分だけがプラスティックでいいと言うのも、おかしな話です。バランスが合わないと言えます。

 

むしろ歯がなくなって不安定な部分でありますから、最終的にはしっかりした金属で作るほうが理にかなっているかと思います。

 

現在、プラスティックの入れ歯を使い続けている方は、もしよろしければ金属製の入れ歯に改善されると、おそらくプラスティックよりもかなり満足感を得られるかと予想します。

 

当医院でも金属製の入れ歯に更新して良くなかったという人はひとりもいません。金属は薄くてコンパクトでピッタリとフィットしていますので、プラスティックと比べて、入れ歯をつけていてすっきりして気持ちいいという意見が多いです。ぜひ考えてみてください。