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危険な入れ歯③

保険診療で作られた入れ歯が怖くて入れられないという患者さんがいらっしゃいました。

 

入れ歯を見せていただき、院長に歯の型をとっていただきますと、
やはり金属のバネがこれでもか!というくらい入れ歯についていて、しかも入れ歯の維持のために、健康なきれいな歯を何か所にもわたって削られていました。

 

患者さんは思わず涙を流されました。
どうやら、本当に深く理解したうえで、歯を削ってもらったわけではないようです。
くわしい説明もなく、深く納得することもなく、いつのまにか歯は削られていたような印象を受けました。

 

保険診療の入れ歯では、維持のため歯を削るのは、当たり前になってしまっています。
これは危険なことだ言えます。

 

何の問題もない健康な歯を削れば、当然リスクがあります。
こちらに来られた患者さんは歯がしみると言ってました。深く削れば、そりゃあ、しみると思います。また、削った部分は角張っていてハミガキしにくいですので、虫歯になりやすいとも考えられます。

 

どうしてこのようなことが常識になっているのか、日本の保険診療はこれでいいのか、疑問です。

 

当医院の院長は、13年くらいご一緒していますが、一度も入れ歯の維持のために、健康な歯を削ったことはないです。
歯を削らないでも作れる入れ歯があるからですが、不必要に健康な部分を削らないこと、抜きたくない歯は抜かないこと、普通の歯の治療でも、できるだけ天然の歯の部分を残そうとされています。

 

天然の歯は一度削ったら、もう二度と元には戻りません。
6歳から生え始めてこれまで毎日毎日使ってきた自分の健康な歯を、簡単に削るようなことは、非常にもったいないことですし、うちの院長は決してしません。
その分、治療に時間がかかる場合もありますが、それでも今後の長い人生を考えたら、少しくらい時間と労力がかかっても、安全で安心な治療をするほうが一番いいですし、入れ歯もできるだけ危険な要素の少ない入れ歯が最終的に患者さんにとってよりよい入れ歯になると、思います。

入れ歯を入れても顎の骨(歯ぐき)は痩せません

「入れ歯を入れると顎の骨が痩せる(痩せてくる)。」という情報がまことしやかに巷でさささやかれており、それを否定する情報が出てこない、という患者さんからの訴えを受けて、急きょその命題を真っ向から否定するお話をしたいと思います。

 

そもそもですが、現在入れ歯を入れている人を、入れる前から追跡調査することについてはいささか疑問なところがあります。というのはその追跡調査する歯科医院に定期的にかかっていながら、入れ歯になる前に治療できなかったのか?あるいは入れ歯になって全く歯周病を食い止められなかったのか?など、とにかくそこの歯科医院の腕はいかがだったのか大いに問題があります。
誤解を恐れずに言えば、「もし入れ歯を入れて、本当に顎の骨が痩せるようなデータが出てくるようならば、その歯医者さん自身の腕が悪かったのではないか?」という結論すら導かれます。歯医者でありながら、なんら手を打てなかった訳ですので、そういう結論も考慮に入れるべきではないでしょうか。
つまりこんな研究は結果ありきの研究と言えます(初めから結論を決めてそれに都合のいいデータしか採用しない研究のこと)。

 

少なくとも、うちではそのような事実はないです。ないというからにはそれを証明しないといけないわけですが、それを証明するのは全体を撮影したレントゲン写真(パノラマ)と顎の模型の比較です。それらを現在と10年前(あるいは10年後でもOK)とを比較して患者さん自身がほとんど見分けがつかなければ痩せてないのです。
驚くことに当医院では10年前の模型で入れ歯を作ってもおおむねフィットします。これは、うちでも特別に歯茎が痩せてるかどうか心配という人にやってみたことですが、これでようやく納得いただいた経緯がありますので、その証明方法として参考にしていただけたらと思います。

 

もちろん、厳密には歯がすべて残っている人でも骨の退縮は避けられないのですが、肉眼レベルでほとんど変化がないことを証明すれば、十分だと思います。

 

もう一つの疑問で、追跡調査において骨が痩せたという際のすべてのデータにおいて、全体のレントゲン写真(パノラマ)がないということです。歯ぐきが退縮したのか、本当に骨が痩せたのかは見た目では判断できないので、レントゲン写真は必須です。証明には、見た目に痩せたなどという、主観を排除しなければならないため、経年で追わないと何とも判断ができません。場合によっては入れ歯ではなく、全身疾患、合わない入れ歯を入れていた、実は歯ぐきが締まってきた、ぶよぶよの歯茎を除去する手術をしたなど、原因はいくらでも無限に考えられ、単純に入れ歯を入れていたから、歯ぐきが痩せたなどという結論は相当に乱暴です。

 

これも誤解を恐れずに言えば、私は大学を出て基礎系の研究職についていたため、一般の臨床系の歯医者さんより、物事対してに疑問の余地を極力排除して、事象を証明することには長けています。「入れ歯を入れないと認知症になる(可能性がある)。」という命題も大嫌いです。じゃあ入れ歯を入れない人のほとんどは認知症になるのかと言われたら、「そうではない」はずです。例外はいくらでも探して連れてこれます。つまり、入れ歯を入れないことが、認知症になるのではなく、入れなくても平気な人はそのほかにもずぼらな面があるということで、例えばお風呂の回数、最近の新曲をいくつ知っているか?髪を切ったりするような、おしゃれに使う費用、人に会う時の身だしなみにかける時間、流行を気にするかなど、こういったことでも認知症の発症に差が出てくると思います。
要は入れ歯を入れないで平気な人のメンタルの問題だと私は考えています。証明方法は今述べた、身だしなみなどの面でもデータを取れば、それが色濃く裏付けができると思います。
入れ歯を入れないでいると、食べ物がよく噛めないので脳の発育に問題が・・・などとしょうもないことを言っている方は、優秀な研究職の人が、いかに早食いが多いか確かめてみるといいでしょう(昼食時間ほとんど取れないですから)。噛む噛めないより、考えないこと、いやなことから逃げることが大いに脳の発育に問題があります。
夜更かしをする子は成績が悪いなどというデータもありますが、灘、開成などの生徒でも統計を取ってみるといいでしょう。そんな夜更かしをしないような、しょうもないことで成績は上がらないことがわかるでしょう。

 

つまり、思い込み、主観、結果ありきで説明されていることはネットで大いに見かけますので、何を信じるかは自由ではありますが、皆さんにはその真の狙いを見抜く目をもっていただきたいです。

 

「入れ歯を入れると顎の骨が痩せる(痩せてくる)。」と宣伝して得するのは誰でしょう?ということです。そしてそう唱えている人が、入れ歯の代わりに何が良いと言っているのかです。そういう目で見ると・・・真実が見えるかもしれません。なにせ真実を追求するわけではなく、結果ありきのデータですからね。

 

危険な入れ歯②

1~2本歯が抜けた状態で、どうするのが一番いいのか?
最近ではインプラントをすすめるドクターも多いですが、やはりインプラントはリスクが高い治療になるので、ここではそれ以外で考えます。

 

①ブリッジ
②保険の入れ歯
③自費の入れ歯

 

この3つの中から選択することになると思います。

 

それぞれの治療にメリット・デメリットがあると思います。他のサイトでもいろいろ紹介されているかと思います。

 

どれを選択するかは患者さんが決めることで、どれが一番その患者さんに合っているかは、結局やってみないことにはわからないと言えます。

 

そもそも歯の治療の中の「補綴(ホテツ)」と言われる人工の材料で修復する仕事は、物づくりの面が大きいので、物というのはやはり試して使ってみないとわからないというのが、正直なところだと思います。

 

専門的なことがわからないのに決められない、性格上なかなか決められない、治療したあとに後悔したくない、という人もたくさんいると思いますので、どれにするかを決めるうえで、大切なことは、単純に全部試してみるということだと思います。

 

そして、全部試していくには、その順番が大切です。

 

①⇒②⇒③はできません。その逆で、③⇒②⇒①ならできます。

 

まずは歯を何も削らないままでスタートします。
技術的にそのような入れ歯を作れる医院でないと無理ですが、歯の型をとっただけで、それなりにしっかりした入れ歯を作り、試してみるのが、最初です。

 

保険診療でそのような入れ歯は作れませんので、自由診療の入れ歯になります。
保険診療では、保険申請ができる形の入れ歯しか作れないので、前後の歯を削ったり、前後の歯に高負担させて作るような入れ歯になってしまいます。
保険診療では基本的に1度しか入れ歯を作れないので、そのたった1回で結果を出さないといけないという中での入れ歯づくりになりますので、必要以上にしっかりした入れ歯を作ることになってしまうと私は思います。

 

すると、今度は前後の歯に何らかの影響が出てくる可能性も高くなるので、患者さんによって、時間が経過したときに、結果的に良かった場合と良くなかった場合があると思います。

 

可能であれば、いきなり前後の歯を削ることなく、今のままの形で使える入れ歯を考えて作るというのが、一番ベストな方法ではないかと思います。

 

そして、それでだめならば、前後の歯を利用して少し手を加えてから、再度入れ歯を作り、試して使ってみるということになります。

 

そこまでしても入れ歯でダメな患者さんは、もっと前後の歯を大きく削って、ブリッジという3本~4本つながった差し歯にされればいいと思います。

 

ブリッジは前後の歯にかなり負担がかかる治療ではありますので、前後の歯のケアをしっかりしていただきたいと思います。

 

「噛める入れ歯作ります」に名医なし

よくネットで見かける「なんでも噛める入れ歯作ります」という謳い文句を挙げている歯科医院は、漏れなく、患者さんの期待を裏切ったことがあるはずです。

 

なぜなら「噛める、噛めない」は患者さんの主観で決められているものだからです。誰が何と言おうと、歯科医師が噛む噛めないを決めるものではありません。
意地の悪いことを言えば、その歯医者さんが嫌いで、故意に患者さんが「噛めない」という場合でも、それは甘んじて、噛めないにカウントしなければならないのです。それがプロの仕事と言うものです。

 

他の業種に置き換えて考えてみてください。例えば、一流の料理人が「私の作る料理は美味しいよ!」と言うでしょうか?きっと言わないと思います。言った時点で三流です。美味しいか美味しくないかは、お客が決めるものであり、お客がまずいと言えば、いくら自信があっても、まずいという評価なのです。
自分に厳しい一流の料理人なら、そんなことは百も承知で、だからこそ、絶えず研究、努力を続けて美味しいものを追求していくのです。
結果的に美味しいものを出し続けていけば、例え1000人中一人くらい「まずい」という判断を下したとしても、一般的な評価はおそらく「その料理人の作る料理は美味しい」という評価に変わりはないでしょう。

 

逆に一流なら、その「まずい」理由をまた改善し、さらなる努力をするはずです。
そしてそのことで、「私なんてまだまだ未熟者です」と言ったとしても、世間はその流儀がさらに一流と認めるでしょう。
プロの料理人は道具などの扱い、客のもてなしで、その洗練された無駄のない所作が素人にも雰囲気で伝わってきます。「私の料理は美味い」などと、ことさら叫ばなくても、相手に理解させることこそが、日本人的で上品な作法でしょう。

 

歯科医師も同じではないでしょうか?「私は噛める入れ歯を作れる」と言った時点で、名医どころか私としては三流だと思います。
もちろん患者さんを呼び込むための宣伝文句だということは百も承知ですが、百も承知で「噛める入れ歯を作る」ことをすべての患者さんとお約束するほど、患者さんにとって残酷なことはないことを、そういった歯科医師は本当に理解しているのかどうか、もう一度、医療人の良心に聞いてみてはいかがでしょうか。

 

ちなみに当医院では、入れ歯は本来、噛めないもの、扱いづらいものというところからスタートしております。噛めることをお約束することはできないかわりに、患者さんの口で自ら「噛めてます」と言ってもらえることを最大の目標に、プロの流儀でスタッフ一丸となっていい入れ歯を追求しております。

危険な入れ歯①

現在 いろいろな入れ歯が開発されて、患者さんはどれを選んだらいいのか、悩まれているかと思います。

 

入れ歯は全般的に、うまくいかなかった場合でも、インプラントほどひどい状態にはならないでしょうが、危険な入れ歯で歯を失ってしまうことはあります。

 

それはどういう場合かと言いますと、残っている歯にガチガチに固定されている入れ歯をお使いの患者さんの場合が多いです。

 

歯はもともと単独で樹木のように根をはっていますので、その上に人工的につながった引っ掛けやかぶせ物でガチガチに固定されて、そして、歯のない部分でガンガン食べると、健康な歯はかなり動かされてしまい、いずれ抜けるような結果になっています。

 

特に1本の歯に大きな負担をかけている入れ歯の場合には、早い段階で負担をかけてきた歯がダメになる傾向が高いです。

 

ですので、あまり強い力をかけないで、少しゆとりのある入れ歯のほうが長く使えるように思います。

 

コーヌステレスコープというような入れ歯や、保険の入れ歯に多いクワガタの角のような引っ掛けのバネは、ほどよい力で維持されていればいいのですが、だいたい強過ぎる場合が多いので、残っている歯をダメにしていくように思います。

 

これは私だけの意見ではなく、入れ歯を専門とする有名な技工所の人たちがみなさん口にすることで、ドクターはしっかりと固定することを求める傾向が高いのですが、それでは歯に負担がかかりすぎるので、もう少し弱い力でとまっている入れ歯が一番おすすめだと言われます。

 

ですから、できるだけ少ない負担で作られた入れ歯が残っている歯にとっては最善でしょうし、使われる患者さんも締め付けが少なくて、楽だろうと思います。

 

保険診療ではそのような入れ歯は作れないかもしれませんが、長い目で見て、安心して使える入れ歯を使いたいというのは、みなさんが望まれることだと思います。