こんにちはプライベート歯科横濱 脇田です。
当医院は特に根管治療が専門というわけではないのですが、今まで他の歯科医師がやっている根管治療で、これは私にはできないと思ったことはありません。むしろ専門の医院で治療したはずの歯がこれは治ってないだろうと思うことがしばしばです。
歯の治療は「歯周病」、「虫歯」、「かみ合わせの強さ」の三つを必ずチェックする必要があるのですが、根管治療専門の医院は案外歯周病、かみ合わせに対する注意が甘いように感じます。まさに木を見て森を見ずと言いましょうか。
患者さんは顕微鏡があれば根管治療が上手だろうと勝手に思い込みますが、例えばこんな例を想像してみてください。
小学生が顕微鏡を見て歯のスケッチを描くのと、私が虫眼鏡で歯のスケッチを描くのとではどちらがうまいと思いますか?
「先生は歯の基本構造を知っているから顕微鏡のある小学生よりうまく描けて当然でしょう」
とほとんどの患者さんはそう答えます。
「まさにそれなのです」
構造、原理を理解すれば、極論ではありますが、ちょっと腕のいい先生であれば、ほとんどの根管治療は顕微鏡がなくても治すという目標は達成できます。まれなケースで、顕微鏡があれば確認できるかもということはありますが、なければできないというものではありません。
腕が同じ先生であれば、もちろん顕微鏡があった方がより精度の高い根管治療ができるでしょうが、その分全体を見るということが手薄になるでしょう。どういう立ち位置で治療することが自分に最適かを考えることも歯科医師の才能にかかっています。
ある一点に集中して、腕のいい先生というのは、専門以外は案外手薄になります。逆に専門というからにはそのくらいのレベルになければ、実は極められないのです。
みなさんは美術学校の学生が、絵が全員うまいと思ってらっしゃるでしょうが、専門家同士が見ると、「彼は彫刻の方がうまいね」とか「彼女は抽象画の方が才能があるね」とか、実は素人にはわからない、さらなる専門性があります。素人がみたら皆プロ級の写実画を描くのにです。
もちろんこれは高いレベルの話で、歯科でも「根管治療専門、顕微鏡あり」がびっくりするくらいまずい治療だったりします(少なくとも根管くらいは開けて病巣に薬剤が届くところまではできないと専門が聞いてあきれます)。私としては専門というからには、「世界の根管治療を見渡して、私よりうまい人はいあないなあ」と思うくらいでないとまずだめだと思っています。実は自分では頭2つくらい抜けて才能があると思っても、上には上がいますから。ただしこのくらいのレベルになるとそうめったにはお目にかからないとは思います。
私も自分の根管治療が世界で一番とは思えない以上、専門ということは言いませんが、どこの歯科医院でも抜歯と言われ、当医院に来院して8か月かかって根管治療した患者さんの歯が、今年8年経って問題ないですねとお伝えした時、
「あの3万円は安かった。今考えると少なくとも30万円の価値がありました」
と言われました。私としては3万円で十分なのですが
「そう言っていただけるとありがたいのですが、当時10万円かかりますと言われたら、Sさんも二の足踏んだんじゃないかと思うんですよね。もし本当に30万円の価値を認めていただけるのであれば、このエピソードをブログに書いていいですか?」
と私も次の患者さんにつながるようにと、そこは厚かましくお願いしました。
Sさんの許可をいただいたので改めて当医院の宣伝です。
「当医院は根管治療も案外お得です。」
こんにちは!
助手の神藤です^^
入れ歯を作りに行ったのに「先にこの歯は抜きましょう」と言われたり、
「先にこの歯は治療してください」と言われたりしませんでしたか?
でも、ちょっと待ってください。
歯を残すための治療ももちろん大事ですが、その治療1~2ヶ月後でも結果は変わらないかも。
だったら、本当は入れ歯を先に作って、治療する方がいいことだらけなんです。
今までの治療は「なぜ先に治療をするのか」
これからは「なぜ入れ歯を入れながら治療するのがいいのか」
知っておきたい入れ歯の新常識をご紹介します!
一般的になぜ治療が先なの?
それは、私たちが何気なく使っている「保険診療」のルールで作っているからなんです。
保険を適用させるには「これ以上、治療はありません。入れ歯の変更はありません。」
というくらい完璧に仕上げておかないといけません。
つまり、入れ歯の変更がある治療中は入れ歯をつくることができないんです。
でも、なぜ治療中に入れ歯ができないの?
実は、保険で入れ歯を作るのには規制があります。
その規制が「一度入れ歯を作ったら6ヶ月保険では作り直せない」というもの。
せっかく入れ歯を作ったのに治療して使えなくなると困りますし、
使えない入れ歯を「期間がすぎるまで使い続けてください」とは言えないですよね。
先に入れ歯を作ってしまうと治療する度に口の中が変わります。
その度、入れ歯を調整するのは難しいですし、とても手間と時間がかかります。
1日何十人も診ている保険の歯医者さんでは一人にそんなに時間を使うことができません。
なので、保険では先に治療をしたあと入れ歯を作った方がいいと判断されています。
だからって歯がないのは困る!
歯がないと、とても困りますよね。
お仕事や用事で人と会う機会がない人の方が少ないです。
奥歯だったらごまかせますが、前歯になってくるとそうもいきません。
たとえ奥歯だとして見た目はごまかせても何ヶ月も歯がない状態は決していい状態とは言えません。
かみにくさやほほをかむ原因にもなります。
だったら、どうしたらいいの?
まず、そのまま入れ歯を作りましょう!
全部の歯があるとしても、まずは入れ歯が先です。
どうしても痛みがあるときだけ、その日のうちに治療をしながら
入れ歯も同時に作ってくれる歯医者さんを探しましょう。
入れ歯も同時に作ってもらうことがとっても大切です。
これからは、入れ歯も治療も同時が常識!
入れ歯専門の歯医者では、治療中の歯があっても入れ歯を先に作って、
入れ歯を調整しながら治療するのが常識になってきています。
なぜなら、入れ歯を先に入れた方が私たちにとっても歯医者さんにとってもいいことだらけなんです。
歯は歯、入れ歯は入れ歯とわけてしまうとチグハグになってしまい、こんなはずじゃなかったってなる場合も。
こんなはずじゃ...を防ぐには、入れ歯と治療を同時進行ですることが大切です。
入れ歯と治療を同時にすると、いいことだらけ!
入れ歯と治療を同時にすることで通う回数を減らすこともできますし、
歯がないことを防げるので見た目もきれいなんです。
しかも、徐々に自分の歯が入れ歯に置き換えていくので、
いきなり歯並びが変わることも防げるため周りに入れ歯だって気づかれません。
何より、かみ合わせを守ることができるのが最大のメリット!
いかがでしたか?
入れ歯と治療を同時にすることは、かみ合わせを守ることができるため
自分の残っている歯へのダメージを最小限にすることができます。
つまり、歯にとってもやさしい方法なんです。
こんなにいいことだらけなら、同時進行で治療したいですよね。
ぜひ、入れ歯も治療も同時に進めてみてください。