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2018年10月20日

ワールドデンタルショーに行ってきました

先日、横浜のみなとみらいにある、パシフィコ横浜という会場で、4年に1回行われる歯科の大きな祭典である、ワールドデンタルショーがありました。

私の勤める医院の近くでもありますので、休日見学に行きました。
規模の大きさはやはり4年に1回なので大きく、さまざまなブースがあり、セミナーも多く行われておりました。会場を訪れる歯科関係のお客さんの数も多く、歩き回るのが大変なくらいの賑わいだと思いました。

しかしながら、非常に残念だったのは、あまりにも入れ歯に関することが少なかったことです。入れ歯関係のブースの数もセミナーも本当に少なかったです。

以前、ブログでも入れ歯を熟知している歯科医師は1割いないかもしれないと書きましたが、それ以上に入れ歯が端っこに追いやられている感じがしました。

入れ歯を専門とする歯科技工士としましては、残念で仕方がないです。
全国の入れ歯患者さんは3000万人(厚生労働省)もいるのに、なぜ入れ歯に関する内容がこれほどまでに少ないのか。かなりさびしい状態で、そんなにも入れ歯に対してやる気がないのなら、いっそのこと、入れ歯は入れ歯専門の技工士にまかせてほしいという気になります。

入れ歯も非常に大切な道具で、難しい仕事ですから、本来は歯科医師にもっと力を入れて取り組んでいってもらいたいのですが、やはり治療関係のこと、インプラント関係のことにどうしても興味があるようです。

入れ歯は物であり道具作りであって、しかも作っているのは技工士で、クオリティの高い入れ歯ができると、ほとんど調整しなくてもセットできるので、口に入れるだけという時もあるでしょう。
歯科医師の作業は型どりとかみ合わせと調整くらいなので、あまり仕事として面白さが出てこないのも仕方がないとは言えます。


このあたり、歯科技工士の役割、患者さんへのサービス面など、いろいろな面で全国的にもっと良い形に動いて行かないかな?と思います。
あまりやる気がない人がやるよりも、やる気のある者が一生懸命に取り組んだ方が、良い方向に向いていくんじゃないかと、個人的には思います。

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2018年9月 1日

義手。義足。そしてわれわれが作っている義歯。②

不幸にも事故などで足を失った人の、義足を作る仕事をされている義歯装具士さんがいますが、おそらく義歯装具士さんたちは、自分の担当する患者さんができるだけ快適な社会生活を送れるように、審美的な面でも機能的な面でも支障なく使える義足を作ってあげたいと思っていると思います。
他の人に歩いている姿を見られても、義足をつけているとはわからないような義足を目指して作られているかと思います。

われわれ入れ歯専門の歯科技工士も、同じように、義歯だとわからない義歯を作っています。そして、できるだけ何でも食べられる義歯を目指しています。

義歯を作るときに、われわれ入れ歯専門の歯科技工士は、患者さんの口の中、あるいは型どりした口の模型を見るとき、歯のなくなったところを真っ先に見ます。つまり、歯ぐきや歯の抜けている状態をよく観察します。

歯科医師や差し歯専門の歯科技工士は、おそらくその逆で、まず歯を見ることからはじめると思います。

そして、義歯装具士さんはおそらく、なくなった足の部分を真っ先に見るんじゃないかなと予想します。それは、残っている足よりも、無い足の部分をどうするかが一番の問題だからです。われわれ入れ歯専門の歯科技工士も、歯のない部分を見ながら、どうやってうまくやるかに一番集中します。

もしかしたら、義歯があまり得意でない歯医者さんは、どうしても歯を中心に考えていて、義歯中心の考えができないためにうまく行かないケースが多いのではないかと私は予想しています。

まだ多くの歯が残っている場合には、歯を中心とした考えでもいいかもしれないですが、残っている歯が少なくてほとんど義歯の場合には、やはり義歯中心の考え方で取り組まないとなかなか成功しにくいかと思います。

義歯は、天然の歯のように、1本1本歯ぐきに植わっているのではなく、すべてがつながっています。1箇所に強くあたっただけで、他の部分も大きく動きます。全体のバランスがとても大切です。バランスボールに乗ってバランスをとるような気持ちでかみ合わせの調整をしていかないと、はずれたり痛みが出たりします。基本的には歯ぐきにのせているだけなので。

ただ、足は2本しかないので1本失うということは非常に悲惨なことですが、歯は大人で28~34本ありますから、足で考えるとムカデくらいの足の本数になりますので、1~2本失ってもまったく平気な人も結構います。
しかしながら、28本中のほとんどの歯をうしなった場合、これは大問題です。

ムカデも足が28本なかったら、多分歩けないでしょう。
そこを何とかして歩かせるのが、われわれ歯科技工士の仕事です。
なくなった部分をどうするかに一念発起しないといけません。
残っている部分よりも、残っていない部分が大きい場合、それなりに大変なのです。

足で例えるので、少しわかりづらくなりましたが、多くの歯がなくなった患者さんの口の中に、最適な義歯を入れるためには、相応の技術が必要です。

アゴの土手のしっかりした患者さんでしたら、作りやすいですし、土手がなく歯ぐきが弱そうな患者さんでしたら、難しいケースだと言えます。
次に残っている歯がどういう状態なのかを、歯科医師に確認します。
歯ぐきだけではしっかり安定させられない場合に、残っている歯に負担をかけて止めないといけないですから、止めるための歯が大丈夫なのかどうか、どれくらいの負担で行けそうかなど、考えながら義歯の設計を行います。

この時、患者さんの口の型だけではなく、直接、口の中を見て観察できたら、やはり良い義歯になりやすいです。生身の口の中は、石こうの模型とは違いますので、とても多くの情報を与えてくれます。また患者さんとお会いすることで、親近感がお互いにわきますし、作り手としてより責任を持って取り組まねばならない気持ちも強くなります。
患者さんの希望や注文も同時に聞くこともできますので、非常に作りやすい環境で、ありがたいと思っています。

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2018年8月30日

義手。義足。そしてわれわれが作っている義歯。①

春にパラリンピックがありましたが、われわれ歯科技工士と似たような職種として、義歯装具士さんがいらっしゃいます。

義歯装具士さんは、医者の処方箋に基づいて、患者さんに合わせた義手や義足を製作する仕事です。われわれ歯科技工士も、歯科医師から出される技工指示書というものに基づいて、さまざまな義歯や詰め物、かぶせ物を作ります。

義歯装具士さんとの大きな違いは、義歯装具士さんは直接患者さんに触れながら義手や義歯を製作できますが、われわれ歯科技工士はそれが認められていません。歯科医師の管理、指示のもとであればできるのですが、それは現実的には歯科医院でしか直接見たり触れたりできないということになります。

当たり前のことじゃないかと思われるかもしれないですが、現在作られている義歯や詰め物、かぶせ物のほとんどは、歯科医院ではなく、歯科技工所(ラボ)という別の場所で作られています。つまり、間接的にしか作られていないということです。

義手や義足を間接的に別の場所で作ったとして、それが本当に患者さんにピッタリと合うものになると思われるでしょうか? パラリンピックの選手が使うような義足になれば、なおさら高度な調整が必要でしょうし、選手を直接見ながら合わせていくという熟練した作業が必要になると予想します。

本来ならば、義歯もそのように直接作り手である歯科技工士が患者さんと楽しく会話しながら共に作っていけたら一番いいんじゃないかと思いまして、当医院では院長のお力添えでそのようにしています。

しかしながら、それでも生身の口の中に完全に文句なく、自分の歯のような義歯を1回で作り上げるというのは、並大抵のことではありません。
保険診療の義歯などはおそらく数回の調整で終了というようなケースが多いと思いますが、そのような形で本当に絶妙な義歯になっているのか疑問であります。

もっと言いますと、義歯の場合、数回~十数回来院されて調整を繰り返すことで、何とも言えないいい感じの義歯になっていくのですが、保険診療での詰め物やかぶせ物の多くは、セットされた日に少し調整するだけで終わりというのがほとんどではないかと思います。
私もまだ十代の頃に通った歯科医院では、虫歯の治療は、削ってから型をとって、その次にセットしておしまいでした。何の疑問も持たなかったのですが、技工士になった今思うとかなり荒っぽいやり方じゃないかと思います。

たった1回の調整だけでセットされて、あとは何も確認しないままというのが問題です。義歯でしたら先ほど言いましたように、数回~数十回調整しないと良い状態にならないものです。詰め物やかぶせ物だからと言って、本当にたった1回だけでうまく行っているでしょうか。使ってみた後に、しばらくしてから確認するわけでもなく、何となくセットした時に大丈夫だったからということで、そのまま経過していると思います。

大きな支障がなければ、それでいいという考えですが、もしかしたら本当にいいかみ合わせにはなっていない可能性もあります。人には適応力があるので、若い年齢の人や歯がたくさんある人の場合には、他の歯の助けもあり、そんなに気にならないからということでそのままのケースも多いと思います。

ただ、セットした後も何度か確認して、本当にバランスよくかみ合わせの調整ができているのか、確認してもらったほうがいいかと思います。治療すればするほど、かみ合わせがズレていくなんてことがないように、丁寧な歯科医院で何度か確認を繰り返してもらうということをおすすめします。

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2018年8月 3日

入れ歯がはずれやすい。入れ歯がゆるくなってきた。入れ歯が動く。

入れ歯が最近ちょっとゆるくなってきたとか、入れ歯が動きやすい、はずれやすいという経験は、多くの入れ歯患者さんが体験されているかと思います。

この原因を、多くの歯科医師や患者さんは、ハグキがやせてきたからとか、残っている歯が動いたからと考えることがあります。つまり、ハグキに入れ歯がピッタリ合っていないからだろうととらえられています。

もちろん、そういう場合もないことはないのですが、入れ歯を作ってしばらく経過しただけの患者さんの場合には、ハグキや歯に問題があるのではなく、入れ歯のかみ合わせが変化したことによる原因がほとんどです。

かみ合わせの調整は簡単ではなく、丁寧に何度も調整しないとピッタリこないので、なかなかそういう時間と手間をかけて、歯科医師の先生がやってくれるというのは難しいと思いますが、このかみ合わせを全体的にバランスよく調整しないと、またすぐに入れ歯がゆるくなったり、はずれたりすることになります。

しっかり奥歯まできれいにかんでいる入れ歯というのがおそらく少ないと思います。
入れ歯は前歯に当たると落ちる作りになっています。
長年使用されていて、絶妙にかする程度に当たっている入れ歯だと大丈夫ですが、まだ長期間使っていない入れ歯ですと、前歯にあたれば落ちやすく動きやすくなります。

そして一番後ろの奥歯までしっかりとかませるのは、なかなか大変です。
必ずしも患者さんは、左右の奥歯をバランスよくかんでいるとは限らず、むしろどちらかで強くかんでいることが多いので、反対側の弱くかんでいる奥歯までしっかりときれいにかませるには、何度も調整を繰り返さないといけなくなります。

当医院では、先生の指示により私が細かく調整することもありまして、奥歯までしっかりとバランスよくかむ入れ歯を提供しています。
奥歯までしっかりかむ入れ歯は、ハグキにもキュッと吸い付きますので、総入れ歯でも入れ歯をはずすのが大変なくらいの入れ歯になります。

皆さんも、奥歯までしっかりとかめているか、一度確認してみてください。

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2018年7月31日

入れ歯は、一輪車を乗りこなすようなイメージで。

院長が患者さんに入れ歯を説明する時に、一輪車という言葉をよく使います。

一輪車は、自転車よりもバランスがとりにくく、初めての人はそれなりに苦労しないと乗りこなせない乗り物ですが、根気よく練習をすれば、多くの人は乗りこなせるものです。

そういう意味で、はじめて入れ歯をされる患者さんや、いまいち入れ歯の扱い方がよくわからない患者さんには、わかりやすい言葉だと思います。

要は、入れ歯というのは、それなりにトレーニングしながら使いこなしていく道具だということになります。

しゃべり慣れるのにも、約2週間はかかりますし、食べ慣れるのにも同じくらいの期間がかかります。

われわれは、できるだけその患者さんにとって使いやすい入れ歯をオリジナルで作るのですが、患者さん自身のトレーニングと慣れはどうしても必要になります。


しばらく使われていると、変化もあらわれます。
その変化に対して、適切な処置や修正を加えて、より使いやすい入れ歯に調整していきます。

そして、私が先生とともに、患者さんを拝見していていつも思うのは、
ほとんどの患者さんが、自分が左右どちらで主にかんでいるか、アゴをどういう動かし方で動かしているか、ご存じないことです。

左右バランスよく動かせるのが一番いいのですが、なかなか左右対称に動かせる人はいないです。
ボールを左右同じように投げられる人が少ないように、やはり左右差がある人が多いです。

それでも、自分がどちらでかんでいるのか、もしかしたら片方ばかりでかんでいないかなど、ちょっと意識しながらかんでいただきたいですし、入れ歯を使う場合には、入れ歯は天然の歯ではなく、道具ですので、うまく使いこなすということを意識して使っていただけるといいかと思います。

トレーニングを続けると、逆に入れ歯を使ったことにより、左右対称にかめるようになったり、自分の歯の時よりもいろいろなものがかめるようになったりもされています。

無意識でかめるようになるためにも、特に、使い始めの入れ歯は意識して使われるといいかと思います。

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2018年6月24日

うれしく、そしてちょっと悲しい患者さんのお言葉

先日、入れ歯ではなく、歯の治療のことで大学病院へセカンドオピニオンに行かれた患者さんがいらっしゃいました。

大学病院で診察を受けた際に、うちの特殊な金属製の入れ歯をその大学病院の先生が見られて、「これは良い入れ歯をされていますね。」と言われて、そしてはじめて、うちの入れ歯が価値のあるものだと知ったと、話されました。

これはうれしくもあり、反面ちょっと、悲しい気もしました。
もう10年近く通われている患者さんでしたので、逆にちょっと笑えました。
しかしながら患者さんは、歯の治療や入れ歯のクオリティの高さなんて何もわからないのは当然のことで、患者さんに理解してほしいということ自体がそもそもおかしなことであります。

われわれ専門職の者はただただベストを尽くして、入れ歯を製作するのみということです。

家族や親せきなどの入れ歯をこれまで何人も作ってきて、歯のメンテナンスは地元の近所の歯医者さんでケアしてもらっていて、その時も先生方から、「こんな入れ歯見たことない」とか、「これは僕では調整できないね。」などという話を聞くことはありました。
身内なので入れ歯の良し悪しを聞きやすいこともありますし、他の歯医者さんからほめてもらえる入れ歯なので、本音が聞けます。

でも患者さんは、やはり直接先生に本音で話せない部分というのは、どうしてもありますし、本当に良い入れ歯なのかどうかを問いただすこともできないでしょうから、うちの医院ではそのあたりをできるだけこちらから質問するような形にして、技工士の私もスタッフも患者さんの気持ちを察知するように心がけています。

入れ歯自体は他の歯科医院に負けない自信はありますが、最終的に患者さんが満足できているかどうか、不安な部分がないかどうかが一番大切になると思います。

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2018年4月17日

保険診療で作る入れ歯の歯の大きさは、かなり小さくておかしい。

来院される患者さんの中に、以前、一度保険診療で入れ歯を作った経験があるという方も多いのですが、そのほとんどの入れ歯の歯の大きさが、ご本人のもともとの歯よりも、かなり小さいサイズの歯で作られていることが非常に多いです。

まだ残っている歯の大きさと比べてみても、あきらかに小さいので、いかにも作り物の歯だとわかってしまいますし、すぐに入れ歯だと気付かれます。

歯自体の大きさもさることながら、ピンク色のハグキの範囲が広くて、ハグキが目立ってしまっている方もいらっしゃいます。

もう少しハグキの部分をうまく彫刻して、歯がはっきりと見えるようにしてあげるか、もっと大きい人工の歯を使ったらいいのに。といつも思います。

歯科医院ではなく、技工所という工場でたんたんと規格品のような入れ歯を大量に作っていかなくてはいけない場合には、仕方のないことかもしれないですが、患者さんの顔全体の雰囲気や口元を見れば、やはり見た目に違和感があるのは、すぐにわかります。

本来はその際、歯科医師が修正をすべきなのですが、おそらく器用に修正できる歯科医師はほとんどいないので、そのままあまりいまいちな入れ歯がセットされることになっていると思います。

技術とセンスのある技工士が修正すれば、それほど時間のかかることではないので、できればそのようなことができるような体制を作れたらなと思っています。

保険診療ではそのような審美的な内容は、保険外になってしまうのでできないことになってしまうかもしれません。
ですが、歯を見た目よくすることは、髪形や身なりをきちっとすることと同じく、重要な社会性のある問題だと言えます。

保険診療でもこのようなことが認められ、全国3000万人と言われる入れ歯患者さんが、人と会話する際に、口元を隠すのではなく、笑顔でコミュニケーションがとれて、快適な生活が送れるように、見た目の回復という名のもとに、審美的な要素も保険診療の一部にしていただきたいと切に願います。

ただ、先ほども書きましたように、この作業は歯科医師では難しいので、歯科技工士のいない歯科医院では難しくなります。ですが、出張という形で歯科技工士が出向くことも可能でしょうから、国が保険診療の新たな項目として認めれば、入れ歯でも見た目のいい歯並びの人たちが世の中に増えるだろうと思います。

医療費削減の今の世の中で、多くの患者さんの強い訴えでもないとなかなか認めてもらえない内容でしょうが、社会的意義はかなりあると思っています。
外国の観光客が増えていますが、先進国の中でも歯に対する意識のうすい日本人の歯並びは、決して自慢できるようなものではありません。

でも本来、きれい好きで、オシャレな日本人ですから、少し意識を変えるだけで、人から見てもきれいな口元になり、いい感じの笑顔になるのは、そんなに難しいことではないと思います。

『国を挙げて、国民をいい笑顔にする』というと大袈裟ですが、それほど難しくなく、費用もかけずに、できる内容だと思います。
そのようなサービスが組み込めるような歯科医療になってほしいと思います。

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2018年3月 2日

一から十まで1人で入れ歯を作ることが、良い入れ歯につながっていると思います。

入れ歯専門の歯科技工士として、当医院の入れ歯は、私が一人で最初から最後までお作りしています。

院長が型どりした型に、石膏を流して、口の型の模型を作ることから、患者さん専用の型どり用の器具(トレー)や、かみ合わせのとるための危惧も当然、一人で作ります。

それから前歯・奥歯を順に並べる作業の時には、患者さんと院長、私や女性スタッフで確認しながら、最終的に患者さんが納得されればその歯並びのまま、入れ歯の仕上げにかかります。

入れ歯が出来上がるセットの日まで、気を抜くことなく、すべて1人で作成していくので、細かいところにも目は行き届きますし、すべての作業は次の作業につながっていきますので、自分ですべてを管理できるのは、ありがたいことです。非常に仕事がしやすいです。

手作業ですし、自分1人で作っていますので、大量に作ることは難しいですが、歯科医院内の技工室ですから、すぐに対応できる点と、患者さんを直接目の前で見ながら製作できますので、『百聞は一見に如かず』のことわざ通りに、早くて正確な作業が可能となっています。

また、患者さんとの会話からいろいろなご注文や感想を聞けることも、入れ歯を作るうえでは非常に貴重な情報源でありますし、技工士としての経験としましては、患者さんのコメントはある意味財産であります。患者さんの本音の声が聞けるような環境にいる技工士は全国でも数少ないと思いますので、毎回、自分の血となり肉となる大切な経験だと思い、心して取り組んでいます。

今では、患者さんのご注文もほとんど想定内のことになりましたが、それでもまだまだ患者さんの真の思いを一度でつかむということは難しく、数回取り組ませていただくことで、どのような希望をされているか、わかるようになってきました。

歯科医師も、1人の患者さんの治療を、一から十まで自分でやるというのが基本だと思いますが、私たち歯科技工士も本来は、1人の患者さんの入れ歯を1人ですべて行ったほうがいいのではないかと、最近実感しています。

日本の歯科では、ほとんどは分業化された歯科技工所(ラボ)で入れ歯や差し歯が作られていますが、1つの歯科医院で1人の患者さんに対して、治療は1人の歯科医師がやり、技工物は1人の歯科技工士が作るような体制が、理想的ではないかと思います。

分業的な作業で作っていく中ではつかめないものがあると、思っています。


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2018年1月16日

来院された時よりも、キレイでかわいい、あるいは男前の口元になることを狙っています。

入れ歯や差し歯は、見た目だけの問題ではなく、
機能的によく噛めたり、違和感がなかったり、清掃しやすかったりすることがまず一番大切です。

その次に、多くの患者さんが求めていらっしゃるのは、やはり見た目の良さ、
つまり、歯並びがきれいだったり、かわいかったり、男前であったり。あるいはごく自然な歯並びであったりすることです。

われわれ技工士は、ドクターからの指示や患者さんの残っている歯の型をもとにして、歯を選び出し、並べてから、一度患者さんの口の中で歯並びを確認します。

でも、歯の型ではなく、直接、患者さんの顔見ながら、ドクターとともに3人で話し合いながら、患者さんの好みを聞き出して選んだ歯が、やはり一番その患者さんに合った歯並びになることが多いです。

型を見ているだけでは、顔全体のイメージ、そして、唇やほっぺたの感じによる歯の出具合いなどはまったくわかりません。

直接見るということは、一番早く正確に歯や歯並びを選べる方法だと言えます。

そして患者さんによって、入れ歯や差し歯とはわからないようにごくごく自然に作ってほしい人もいれば、
せっかく作るのだから、全体的にきれいな感じにしてほしいという患者さんもよくいます。

機能的に支障のない範囲で、できるだけ患者さん好みの歯にしたいというのが、院長の方針で、私も来院された時よりも、絶対にきれいで、かっこよくて、良い歯並びで帰っていただきたいという思いで歯並びに取り組んでいます。

1回で決まることもあれば、数回試行錯誤することもあり、後日、再度来院していただくこともありますが、結果的に、患者さんがこれがいいという形の歯や歯並びになることが一番だと思います。

使われていて不満足な入れ歯はやはり作りたくありませんので、どこまで本音で話されているかはわかりませんが、患者さんのお話や反応を見ながら、適切に改善する作業を繰り返しております。

入れ歯でもこんなに自然なのに、なおかつきれいな歯になるものだな。と思ってもらえるような入れ歯を目指して常に作っております。

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2018年1月 6日

素敵な入れ歯を今年も作っていきます

長年食べられなかったたくあんを食べられるようになったというお話や、
入れ歯でもするめをバリバリ食べているお話など、昨年もいろいろうれしい話やお声を聞かせて頂きました。


入れ歯とはわからない、自分の歯のように自然な見た目でありながらも、きれいな歯になったことで、感謝の言葉をいただくことも多々ありました。


本年も昨年以上に、患者さんから、「いいね!」と言われるような入れ歯を作っていきたいと思う所存です。


そのためには、とにかく新たに来院される患者さんを、来られた時よりも数段良い状態で満足して帰っていただくという強い意志を持って仕事に取り組まねばなりません。


医療はマイナスをゼロに戻すだけの行為のように思われがちですが、そのうえさらにプラスアルファされた入れ歯や差し歯を提供できるように、努力していきたいと思います。


どうぞ本年もよろしくお願いいたします。

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プライベート歯科横濱
院長 脇田一慶

院長 脇田一慶

医院サイト:
http://www.ireba-yokohama.com/

入れ歯治療は、歯科治療の多様な診療技術が盛り込まれた、いわば歯科治療の真髄ともいうべき分野です。私は、研究者として入れ歯や歯科治療について知り尽くしていると自負し、将来を見据えた価値のある入れ歯治療に取り組み、現在も日々研鑽し学び続け、常に最善の治療をご提供できるように努力しています。

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