Q.先生、ホントにホントに合うんでしょうか?
A.試せる入れ歯は満足できる入れ歯になるまでトコトン作るので、自分に合った入れ歯が見つかります
初診の相談を終えて、不安げな表情を浮かべながら、突然Aさんは、「先生、ホントにホントに私でも合うんでしょうか?」と質問されました。Aさんとしては思い切りが必要だった言葉のようで、きっと心から心配されていたのでしょう。
私はAさんに答えました。「3ヵ月の間、私の持っている技術でトコトンやりますから、ついてきてください。少なくとも今お使いの入れ歯より、十分満足していただけるという自信はあります。今の状態のままで、試せる入れ歯を作って、私の技術を確かめてください」と。
その後「試せる入れ歯」を作り、その調整はスムーズに進みました。Aさんの場合は、一つ目に作った「試せる入れ歯」で不具合はなく、ご本人もかなり満足されて大きな修正は必要なかったので、難しいケースではありませんでした。
時には、Aさんと異なり、最初に私が想定したデザインの入れ歯ではダメな患者さんもいます。その場合には、新たに型どりから始めて、一から作り直すようにします。
患者さんが満足されなければ、私のところに来られた意味がないですし、自由診療で入れ歯を作る価値がないと常々考えていますから、患者さんと同様、私も満足するまでトコトン入れ歯を作ります。ちなみに、作り直すというとまた費用がかかるのではないかと思われる患者さんもいますが、この試せる入れ歯は、治療期間中の作り直しの追加費用は全くいただいていません。
試せる入れ歯は、自分に合った入れ歯が見つかる、最短で最善の方法だと思っています。
「入れ歯治療の新発想」
第1章 「逆転の発想」から考える入れ歯治療
第2章 新発想の「試せる入れ歯」
第3章 日本人に合った理想の入れ歯とは
噛みやすく、薄く、軽い 新開発の金属製入れ歯「ディアレスト」
第4章 入れ歯作りの真髄 私の入れ歯作りに対する取り組み
第5章 患者さんの本音に答えます
Q.自由診療は、保険診療と違って、なぜこんなに費用が高いの?