入れ歯を長くきれいに使うコツ
入れ歯を洗浄するのに一番いいのは、超音波洗浄器を使うことです。超音波洗浄器というのは、眼鏡屋さんで眼鏡を洗浄する時に使っているあの機械で、ジーッという電気音とともに、中の水が振動している機器です。
超音波洗浄器を使うと、食べカスや細かい汚れまできれいにとれます。ひどい着色物でもかなりきれいに落とせて、元のきれいな色に戻ります。
私たちプロが使う専用の洗浄剤が使えればさらにいいのですが、自宅で使う場合には容器に中性洗剤を入れて洗うと汚れがよく落ちます。超音波洗浄器に水を張ってから、その中に100円ショップで売っているような容器に水と中性洗剤を混ぜて、入れ歯を入れて洗ってください。
超音波は非常に細かな振動で物理的に汚れを落とすので、これ以上細かく落とせるものは日用品にはないと思います。約5分超音波洗浄器にかけて、あとは軽く歯ブラシで洗い流せばほぼ完璧です。
市販されている超音波洗浄器はさまざまな種類がありますが、あまり安くて振動の少ない洗浄器だと、汚れが落ちません。入れ歯が十分に入るくらいの大きさで、振動の少し大きめなものを買われる方が長い目で見て良いかと思います。また、洗面所等の水気の多い場所に置くことになると思いますので、防水がしっかりしているものがお勧めです。入れ歯の他にもネックレスや指輪、眼鏡などもきれいになりますので、一家に一台あっても便利ではないでしょうか。
「入れ歯治療の新発想」
第1章 「逆転の発想」から考える入れ歯治療
第2章 新発想の「試せる入れ歯」
第3章 日本人に合った理想の入れ歯とは
噛みやすく、薄く、軽い 新開発の金属製入れ歯「ディアレスト」
第4章 入れ歯作りの真髄 私の入れ歯作りに対する取り組み
第5章 患者さんの本音に答えます
Q.自由診療は、保険診療と違って、なぜこんなに費用が高いの?