Q.若いのに、前歯を失ってしまいました
A.まずは、試してみてください。ディアレストなら、入れ歯だとわからないような見た目に仕上げられます。
お若い方でも、事故などで前歯を1~2本失った方は、結構いらっしゃいます。入れ歯というと、それだけで悪いイメージを持たれますが、実はある意味で入れ歯は非常に安全な治療です。今の状態のまま、他の歯を削ったり、手術したりせずに、つけられるからです。
ただし問題は、入れ歯を入れた時の違和感がどれくらいのものか、ということです。入れ歯はブリッジやインプラントのように歯の部分だけではなく、歯ぐきをおおう床があるので、多少の違和感が残ることは否めません。その違和感に慣れられるかどうか、これは正直言ってやってみないとわからないと思います。
前歯用にも「試せる入れ歯」は当然あります。最初から金属床入れ歯にせず、「入れ歯というものはこんな感じです」ということを体験するうえでも、プラスチック製の「試せる入れ歯」は便利だと思います。
私の作る金属床入れ歯は、とにかく違和感を少なくし、前歯なので見た目も入れ歯とわからないようにデザインしています。おそらく普通の人が見ても、入れ歯をしているとは気がつかないだろうと思います。入れ歯をつけている感覚に慣れることができるならば、残りの歯を守っていくためにも、入れ歯を使っていくほうが私は安全だと思います。
入れ歯を一度やってみて、どうしてもなじめず、他の治療を選択した場合、入れ歯を外してブリッジやインプラントにすることは可能です。
しかし逆にブリッジやインプラントにしてダメになってしまってからでは、もう元の状態には戻れません。ブリッジは、失った歯の両脇の歯を削ってからセットしているうえに、噛むたびにその両脇の歯に負担がかかっているので、ダメージも受けています。インプラントは、治療に失敗して撤去したらあごの骨が減ってしまうので、合う入れ歯を作るのが難しくなります。
入れ歯は、今の状態のままで他に何も傷つけずに入れられるので、これほど安全なものはありません。歯が抜けた場合には、1~3本であっても、まず入れ歯を入れてみたらいかがでしょうか。「試せる入れ歯」は、だいたい3ヵ月の調整や治療期間を考えています。その間に、歯が自然に抜けたり、抜くことを希望されたり、腫れて痛みがでて抜かないといけないような状態になった場合には、日常生活に支障がないように、抜けたところに歯を追加します。
「入れ歯治療の新発想」
第1章 「逆転の発想」から考える入れ歯治療
第2章 新発想の「試せる入れ歯」
第3章 日本人に合った理想の入れ歯とは
噛みやすく、薄く、軽い 新開発の金属製入れ歯「ディアレスト」
第4章 入れ歯作りの真髄 私の入れ歯作りに対する取り組み
第5章 患者さんの本音に答えます
Q.自由診療は、保険診療と違って、なぜこんなに費用が高いの?