歯並びは自然派か人工的な審美派か
入れ歯であれ、差し歯であれ、ある程度の大きさの技工物を新たに作る場合には、歯並びもお好きなように並べることも可能になってきます。すべてご要望通りとはいかないですが、かなり自由に変更することもできます。
その際に、患者さんのご要望をお聞きするのですが、患者さんの好みはだいたい2つの傾向があります。
人工的に左右対称にきれいに並べた歯並びを好む人と、作った歯に見えないように自然な歯並びにすることを好む人の、2パターンです。どちらを選ばれるかは、患者さん次第ですので、われわれはあまり何も言わずに、ご希望を聞いています。
どちらかというと、自然な歯並びよりも、少し人工的にきれいに並べた歯並びを選ばれる患者さんが多いです。完全に左右対称のシンメトリーにするとあまりに作った感じがして、口元や顔に合わないことが多いので、その患者さんの口元になじむような形で左右ともきれいな歯並びにされる方がほとんどです。
腕もありこだわりも強いドクターや歯科技工士ほど、歯並びというのは自然なイメージの歯並びが一番正しいと考えて、そのように作ることが多いですが、患者さんと直接お話ししてきたこれまでの経験から言いますと、患者さんはそんなに自然なイメージを希望されてはいなくて、それよりもむしろきれいに整然と並べられた歯並びを望まれるほうが多いように思います。
。医療側のプロの意向と患者さんの意向がすれ違っている良い例だと思いますが、本当の患者さんの望みを聞いて実践するほうが喜ばれるのではないかと思います。
技術的には自然な歯並びというのは非常に難しいものですが、結果、患者さんがどうせならもう少しきれいに治してもらってもよかったと思ったら意味がないので、よくよく話をお聞きして、あるいは2パターンの歯並びを試してみて、最終的に好みの歯並びにすればいいかと思います。
そのようなことをわれわれやってきた中で、結局、整然としたきれいな、矯正治療をしたような理想的な歯並びを好む患者さんが多いと思っています。ですので、希望のない人には、まず理想的な歯並びで最初の歯並びを提供しています。
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