歯石がついた入れ歯
入れ歯で食べ物を食べると、歯と歯の間にベチャッと食べ物がよくついてしまいます。
天然の自分の歯ならば、舌でつまった食べ物もとることができますが、入れ歯の場合にはなかなか舌でとることは難しいかと思います。食べたらすぐに入れ歯を洗えるような環境にある人はいいと思いますが、お昼や日中に入れ歯を洗える人は少ないかと思います。
食べた後にそのまま入れ歯を洗わずにいますと、食べ物が入れ歯に付いたまま過ごすことになります。
これを繰り返しますと、どうしても入れ歯に歯石として汚れが付着していきます。1日1回夜寝る前にきれいに入れ歯を洗ったとしても、1日のうちの長い時間食べ物が付いたままの状態で過ごされていますので、その間に入れ歯の樹脂の中に汚れが入っていきます。1カ所汚れが定着しますと、その汚れにさらに汚れが付きやすくなり、歯石となって入れ歯にたまっていきます。
こうなりますと、歯ブラシではとても汚れは落ちないですし、超音波洗浄器でも歯石は取れないと思います。歯科技工士が細いバーで直接削り除き、新たに研磨して仕上げないと、元通りきれいな入れ歯にはなりません。
入れ歯全体に歯石がついているような場合には、洗浄・研磨にかなり時間がかかると思います。
そうならないために家庭でもできる方法としまして、1日1回の洗浄できれいな入れ歯を保てる方法は、やはり超音波洗浄器で、中性洗剤を使って洗浄する方法です。できるだけ強い力の超音波洗浄器を購入していただき、夜寝る前に5分程度機器で洗浄し、その後そのままにせず、必ず浮いた汚れを歯ブラシで洗い落してください。
超音波洗浄器は細かい振動で汚れを浮かしますが、そのままだとまた汚れが付着するかもしれません。入れ歯の表面に浮いた汚れを必ず歯ブラシでサッと洗い流してください。
特に歯と歯の間は歯ブラシでかき出さないと落ちにくい汚れがございます。
すると、歯石になる前に洗浄できていますので、いつまでもきれいな状態を維持できるかと思います。
それでも歯石がついてしまった入れ歯は、歯医者さんできれいにしてもらうしか方法がないと思います。自分でカッターナイフの先などで削り落とす人もいますが、この場合、歯石を落とせたとしても、カッターナイフなどで入れ歯に小傷がついているので、結局この小傷にまた汚れが付着しやすくなります。やはり医院にて、歯石を削除したあとに、きれいに研磨仕上げをしてもらうのが得策かと思います。
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