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 当医院の院長が例え話として、「人間だから入れ歯を入れていられるけれど、動物ならば入れ歯を入れても必ずすぐに吐き出します」と言うように、入れ歯は異物なので、本来入れ歯に向いた人なんて一人もいないと思います。しかしながら、いろんな患者さんの歯型を見てきた中で、この人は多分うまくいくだろうなと予想できる歯型はあります。

 まず、歯が抜けた部分の歯ぐきの土手がしっかりした山になっている人や、残っている歯の形が堀の深い人、左右バランスよく歯が抜けている人などは、成功しやすい症例です。また中間欠損といいまして、両隣りに歯がある場合はうまくいきやすいです。

 反対に難しい症例としては、歯ぐきがやわらかくて弱い人、土手の低い人。歯が短く、扁平な歯の形の人。また、片方だけ歯がたくさん抜けている人もバランスが難しいです。

 そして、ここまでは物理的な要素で入れ歯がうまくいくかどうかという問題でしたが、その他に患者さん個人の心理的な要素も非常に重要となります。物理的な面よりもある意味で一番大切で難しいかもしれません。

 心理的な面で入れ歯に向いた人としてまず思い浮かぶのは、あまり神経質ではなく細かいことに気にしないタイプの人です。口の中にある程度の大きさのプラスティックが入ってもそれほど異物感を気にせず、歯がないのだから仕方がないと思って割り切ってうまく使いこなしていくタイプの人は、入れ歯でも全く問題ないと思います。

 入れ歯自体は自分の歯ではないので、使いこなしていく適応能力というのは、どなたにも必要になってくるかと思います。時間とともに慣れてくる要素も入れ歯の場合は大きいですが、まず自分から積極的に入れ歯を使いこなしていくぞという意気込みがあったほうが、スムーズに慣れていけると思います。

 ひとつ面白いエピソードがありまして、息子さんが新米の歯医者さんで他の多くの医院では全くダメだったのに、自分の息子さんが作ってくれた入れ歯だとうまくいったというケースがあったようです。ただ周辺のドクターたちは、「あんなに分厚くて大きな入れ歯がうまくいくわけがない!」と皆思っていたようです。"医は忍術なり"とも言います。気持ちの面というのは一番大きいかと思います。



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